◤◢◤◢注意◤◢◤◢
この作品はnmnm、捏造小説です。
実在する方、キャラクターがいます。
ご本人様とは全くの無関係です。
晒し、荒らし、誹謗中傷はご遠慮下さい
苦手な方は自衛をお願いします。
もう一度言います。
この小説は捏造で、二次創作です。
ルールを守ってお読み下さい。
いつもと変わらぬ太陽の日差しが、大地を照らし、街を照らし、世界を照らしている。いつもと変わらぬ街の賑わいが、繁華街に響き、この街の象徴である軍基地に響き、我らがグルッペン・フューラーの耳へと響かせる。
総統室にある大きな窓から街を彼は光のない虚ろな目で静かに見つめていた。
街の色とりどりな色が目を焼いて眩しい。
いつもならこの街の賑わいも聞こえない。
なのに何故だろう。今ではうるさいと思うほど街の賑わいがよく聞こえる。
いつもここにいた彼もダクトからイタズラを仕向ける彼も時偶ここに来てお茶会する彼らももう。
思い出ばかりが頭の中を駆け巡って仕事も手につかない。
「こんなんじゃまた、あいつに怒られる…」
ボソッと呟いた声は広い部屋に響くことなく消える。
その時。
「邪魔すんで〜」
ノックの代わりに声量で合図し勝手にドアを開けた黄色い髪にサッカーユニホームを着た彼。
彼は元気よく部屋に入ればグルッペンを一目見て持っていた資料を机に置いてグルッペンの横に立った。
「まだ納得行ってないんか?」
コネシマはグルッペンを見ない。見ずにただただ大きな窓から街見ていた。
「それは、お前もじゃないか?」
らしくないことをするコネシマにグルッペンはふっと笑って同じ場所を見つめる。
2人の先にあったのはベルリンの壁のような街をふたつに割った国境だった。
――――――――
時は少し前。
いつもの様に戦争をして勝利し、後始末に追われていた時だった。
軍基地に何故か連合軍の人間が訪れた。
「何か用か?」
すぐに顔を変え、グルッペンは睨みつける様に彼らを見る。
「そう、警戒しないでいただきたい。」
連合軍ははっきりとした口調でまっすぐグルッペンを見る。
「私たちはあなた達に命令を伝えに来た。」
そういえば横にいた人間がバンッとわざと音を鳴らしながらとある紙切れを見せた。
そこに書いてあったのは我々国分割命令であった。
それにそこに居たオスマン、エーミール、トントン、グルッペンは息を飲んだ。
「なんやこれ…」
「これは…どういう意図でしょうか?」
トントンは怒りを抑えきれぬようでわなわなと拳を震わせた。
エーミールも平静を装い睨みつける様に彼を見た
「先日の戦争、先月の戦争と貴国は素晴らしい功績を挙げている。しかし、今回の連合会議で貴国の戦闘力が我々連合軍の戦力を上回ると判断した。」
2人の鋭い目線に臆することなく兵士は淡々と告げる。
「そのため、この我々国を分割し、また幹部の数名の解雇を命ずる。」
「ふざけんな!((トン氏。
はっきりと言われた言葉にトントンは堪えきれず彼の胸ぐらを掴もうと身を乗り出そうとした。
しかし、すぐにグルッペンが小さく片手を挙げて制止させる。
その時、そこに居た皆の視線がグルッペンへと移る。
「断れば?」
スっと鋭い目が兵士を鋭く刺す。
「、今すぐ連合軍や隣国との激戦となるでしょう。」
さすがの兵士もその目に一瞬息を飲んだ。
「そうか…」
ギシッとグルッペンはソファーへ寄りかかった。
「今すぐか…」
そしてそう呟けばあまり見られない真剣の顔をしていた。
「はい。もう、後ろには何十万もの兵士を用意しています。」
それを聞いたトントンは戦争になるのかと胃を痛めようとした時だった。
「条件は?これだけか?」
グルッペンのその発言に隣にいたトントンオスマン、エーミールはバッと彼を見た
「はぁ!?!?」
「グルッペンさん、正気ですか!?」
「従うんはおかしいやろ!グルッペン!」
上からトントン、エーミール、オスマンと各々大きな声で彼に猛反対した。
「そうだな、これに書いてある様に、
1つは国の分割。
2つは幹部の数名解雇。及び解雇した幹部と我々国との干渉は一切の禁止。
3つは分割したもう一方の国家は我々国との国家間での干渉は一切の禁止。
だ。」
兵士はスラスラと命令を読み上げる。
それを聞いてグルッペンはそうかそう言って兵士を見る。
「まさか本気で受け入れる訳じゃないですよね?」
グルッペンの旧友であるエーミールは彼の表情から読み取り不安げに聞く。
「……………
受け入れよう。」
その言葉に兵士はニヤリと笑い、トントンはグルッペンの胸ぐらを掴んだ。
そこからすぐに緊急会議が行われ、そのことを告げられれば皆が猛反対をした。
しかし、グルッペンの意思は揺るがなかった。
それに一番最初に折れたのはトントンだった。
「総統がそう言うには考えがあるんやろ。いつもあんなんでも根はこの国を創った総統や。」
そう言って受け入れた。そしてその後に国を捨ててこの国の幹部となったコネシマ。旧友のエーミールつられてゾムと次第に皆がグルッペンの意見に賛成した。
グルッペンの主張はこうだ。
「連合軍や隣国と今すぐ殺り合えば確実に国民に影響が及んでしまう。」
という考えだ。
これまでの戦争でもグルッペンの最も大切にしていたのは国民の生活だった。
国民の税金の負担をなるべく重くせず、福祉を行う。グルッペンのモットーであった国民の為の国。それを彼はこの戦争で壊れてしまうことを予知し命令を受けたのだ。
やはりそれでも猛反対した幹部はいた。
オスマンだ。この国を創った1人でもある彼にとってこの国は我が子同然。名が残るとしてもこの国が分割してしまうこと自体に反対し、結局彼は自ら軍人を辞職し、姿を消した。
今では様々な教会を周り教えを解く教祖として世界各地を回っているらしい。
分割したもう一方の国家リーダーに関しては何も触れられてないと言う穴を突き、
グルッペンの右腕であったトントン
旧友のエーミール
戦闘力としてショッピとゾム
セキュリティとして鬱
交渉係としてシャオロン
影での後援者としてレパロウ
を派遣し、変装をし、新しい人間が革命を起こしたと偽の情報を作り国家の人間として隣にできる国家を治める計画を企てた。
その時トントンは語った。
「もう、この豚の覆面ともおさらばですか。」
と。
ロボロ、チーノは兄さんに誘われ変装、偽名を使って情報屋、武器屋として後々世界に名を馳せた。
コネシマは忠誠を誓ったグルッペンの元で働くこと、他国との関係を存続させるためにグルッペンの左腕として我々国に残ることに。
ひとらんらんは一時期相方を無くし途方に暮れ閉じこもっていたが、しんぺい神に誘われ我々国及び新国家まじヤバ国の国民として街で農作業等に没頭することにした。
皆が満場一致の分割ではなかったものの、スムーズな分割に国民は特に違和感を感じることなく幸せに生活を行なった。
ここまで、1ヶ月間出来事である。
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「もう1ヶ月か。早いな…」
暫く眺めた後、コネシマは静かに呟いた。
その声は今まで聞くことがなかった悲しさと虚しさ、寂しさの混じった声だった。
「まだ、1ヶ月だゾ?」
グルッペンはそう言う。それにコネシマが反応しバッと顔を上げればグルッペンはコネシマを見ながらニヤッと笑った。
「まだ、スタートラインを切ったばっかりだ。」
それにコネシマは大笑いし、彼もグルッペンを見てニヤッと笑う。
「そうやな。俺も、自分で新しい自衛隊作ったし、これからやなぁ〜!!」
コネシマはノビーっと体を伸ばしもう一度壁を見つめる。
それに従う様にグルッペンも壁を見ていれば、
「なーに黄昏てんだよっ、」
2人の間に頭を覗かせる様に2人の肩に腕を回し体重をかける。
ひとらんらんがそこに居た。
「おお!国民やないか!」
コネシマは初めは驚きつつもそう返す。
「おう、国民兼支援者な。」
ひとらんはフッと笑ってそう返す。
「何かあったのか?」
グルッペンはひとらんを見てそう言う
「ん?一通のお気持ちお手紙持ってきただけだよ」
そう言ってクッと親指で机の上に置かれている紙を指す。
ここに来るまでにひとらんが読んでいたのであろう。2つ折りにされた紙が置いてあった。
それをコネシマとグルッペンは横目で見た。
「それより、黄昏てんの?」
そうひとらんが言えばグルッペンとコネシマはニヤッと笑ってひとらんの肩に交互に腕を乗せた。
いや?
新しい今を眺めていただけさ。
机に置いてある2つ折りの紙が机から落ちてゆく。
『 この国は私達の____です `````より 』
大きな歯車は止まらない。
たとえ歯車が減ろうと。
彼らは歩みを止めない。
たとえ足並みが揃わなくとも。
いつもと変わらぬ夕日が、3人を照らし、街を照らし、国を照らしている。
いつもと変わらぬ街の賑わいが、街に響き、国に響き、彼らの鼓膜を響かせる。
コメント
4件
うぱー!!!!!神!!!