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「あぁ……どうしよ……見つかんないし時間なくなってく……」
体感的には30分近く探していると思う。
焦っているので全く時間を確認してなかった。
なんでいつもうまくいかないんだ…悲しくて、悔しくて…早く見つけなきゃいけないのに涙で視界がぼやけて見えない。
「早く。早く見つけないと…もう…誰か…手を貸して…」
ポタポタと落ちる涙。止めようしても止まらなくて、余計に流れてくる気がする。
?「あの…どうかしたんですかー…?」
しゃがみこんで泣いていると、肩を叩かれた。
振り返ると整った顔をした男性が立っていた。
「!あっすみません…!こんなとこで座りこんで…」
?「大丈夫大丈夫!泣いてるみたいだったから心配しただけだよ!」
?「ところでさ…これ…君の?」
「!!御守り!!!」
「これ私のです!!本当にありがとうございます!!」
?「持ち主が見つかって良かったよ!受験生?頑張ってね!」
「…!…ありがとうございます…!」
彼はひらひらと手を振り、どこかに行ってしまった。
……また会えるだろうか…
私のこの感情はきっと………
恋なのだろう
彼が私と同じアイスでありますように