テラーノベル
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※💙❤️ですが関係は持っておらず普通のメンバー同士です。ヘアメイクの❤️に下心満載のモブがメインでいます。
苦手な方はお控えください。
「しゅんたくん、久しぶり〜」
「あ、お久しぶり、です。」
「今日担当なんだよね。久しぶりだけど髪色だいぶ暗くなったね」
「そ、そうですね!一回頭皮休ませようと思って、ブリーチも結構したし….」
このヘアメイクさん、俺ちょっと苦手なんよな。担当してもらうの3回目くらいやけど、距離が近くて。いや、近いのは別にええんやけど、嬉しいけど、なんやろなぁ、最近感じ始めたんやけど、距離の縮め方が、なんか、落ち着かへんのよな。
歳ははやちゃんと同じくらい?モデルとかしててもおかしないくらいの顔とスタイルやけど、スタイリストって職業もたしかにすごく似合ってはる。
「ちょっと見せて」
そういってこちらに距離を詰めてくる。
身長も俺よりも数センチ高い。あんま人に見下ろされるのも慣れてないからそわそわしてまうんかも。
「でもそろそろ良いんじゃ無い?前染めてからだいぶ経ってるでしょ」
「あ…よく知ってますね…」
「まぁね。はい、どうぞ、座って。」
「あ、お願いします。」
この部屋に2人きりかぁ。なんか気滅入るわ。
みんなに会いたい。
ガチャっ
「お疲れ様で〜す」
「え!だいちゃんッ!」
「お、しゅんちゃんおつかれぃ」
だいちゃんや!今日準備の時間一緒なんや!
「しおざきさん、お疲れ様です。担当すぐ来ると思うのでお待ちくださいね」
「あ、全然!はよ来ちゃったんで、スマホ触って待っときます〜」
なんか、ホッとした。良かった。
だいちゃん横におってくれるってだけでなんか安心や。
「じゃ、しゅんた君、今日はどうする?」
ヘアメイクさんは振り返って俺の両肩に手を置く。
「あ、えーっと、今日は前髪下ろしたくて。軽くウェーブもかけてもらいたいです。」
「は〜い。俺、しゅんた君の子犬っぽいヘアセット好きだよ」
「え、っと、子犬っぽい、ですか?」
「そ。尻尾が見えそうなくらいの、しゅんたくんの可愛さが目立つやつ。」
鏡越しに目を合わせると、ヘアメイクさんの目が細められた。両肩に置かれた手は二の腕をなぞるように下ろされて、ゾワと鳥肌がたった。
「子犬じゃないですよ」
俺は視線をすぐに手元に戻した。
「そう?」
「もう子犬って歳じゃ____ッあ」
両耳から腰にかけて電流が流れたように身体が跳ねる。
鏡を見ていなかったから急な刺激に驚いて反射的に声が出てしまった。
「あ、ごめん。耳触っちゃった?」
「い、いえ、」
「…..可愛い。しゅんたくんやっぱわんちゃんみたいだよ。」
今日いつもより距離も近いし声も近い。
もしかしてこのヘアメイクさん、同性愛者なんやろか。
いやでも、勘違いやったら恥ずかしいしな。可愛いとか、よく俺もメンバーに思うし。
それこそだいちゃんとか。俺よりわんちゃんやん。しかも小さいの。チワワ、もしくはシュナウザー。ドッグランで他の犬にちょっかい出して一緒に遊んでもらってそうやん。
俺より歳上やのに、無邪気すぎるとことか、お兄ちゃんやのに俺が守ってあげたくなる可愛さしてる。
「…………ッ、あ、の」
「ん〜?」
なんや、さっきから、耳とか頸とか、めっちゃ触ってくる。、、いやいや、ヘアセットするからそりゃ触れる、か。
人差し指と親指で髪を耳にかける時、残りの指が全部なぞり上げるように耳を通って行って、その度に変な声が出そうになる。
ヘアセットも完成してるように見えるのに、耳周りが気になるんかなぁ。
横にだいちゃんおるし、変な声出すのだけは我慢しな。
「声出そう?」
「ッ!」
俺とヘアメイクさんにしか聞こえへんくらい小さな声で耳元で囁かれる。熱がこもった、どろっとした声。
確信した。俺、狙われてるんやこの人に。
どんな関係になりたいんか知らんけど、ちょっかい出したいだけかもしれへんけど、今思えばだいちゃんと俺との態度も明らかすぎるし。
やめてくださいっていわないと。
やめてください、やめてください、やめてください
でも、だいちゃんに聞かれたらどうしよ。
そんなん勘違いやろ、迷惑かけんなよしゅんた。
って言われるかも。
「これ以上意地悪されたら声出ちゃうかな?」
「………ぁ」
「やめてほしいなら、俺と______」
「あの」
緊張で固まっていた首が、ギギギと音がなりそうなくらいゆっくりと声の聞こえた方に動く。
「しゅんたに何してるんですか」
だいちゃんがいつのまにかスマホを置いて椅子から立ち上がっていた。真っ直ぐヘアメイクさんに距離をつめて身体が触れそうなほど接近する。
え………..?
めっちゃ怒ってる顔してる。こんな顔、滅多に見やん。
真顔やけど、ふつふつと静かに怒ってるのが分かる。
「しゅんたから離れてください」
「何のことですか。ヘアセットの仕上げをしていただけですが。」
俺の頭の位置に合わせて腰をかがめていたヘアメイクさんが姿勢を正してだいちゃんを見下ろす。
ヘアメイクさんとの身長差がすごく目立つ。のに、だいちゃんのほうがなんかデカく見える。
「ね、しゅんたくん」
視線をゆっくり上げて鏡越しにヘアメイクさんの顔を見る。俺を支配しようとする、冷たい目線。
ドクン、ドクンッ、ドクンッ
あかん。動悸が止まらへん。怖い。
だいちゃんの顔も見れへん。どうしよ
「すいませんけど出て行ってください。動きが怪しくて俺のスマホで録画してましたんで。音は小さいけどあげようと思ったらいくらでもあげれるし、あんたが何喋ってるかは鏡と照らし合わせて分かってます。うちのメンバー怖がってるんで、、、二度と、担当せんといてな。もし次担当したらこのデータ上に見せるから。」
「……..ッ、くそ……..失礼します。」
ヘアメイクさんは何か言い返そうとしたけど分が悪い事を察知したのか足早に部屋を出て行った。
鎖で首を絞められていたような感覚が一気に解ける。
「………..あ、だいちゃん。あの、あ、ありがとな。」
俺は椅子を回転させてゆっくりだいちゃんを見上げた。
「もぉ〜〜〜!!しゅんた!!俺焦ったて〜!!」
だいちゃんはさっきの冷めた声が嘘かのような気が抜けた声を出す。
「横見たらさぁ!!なんか耳撫で回されてんねんもん!俺えぇ!??思って二度見してもうたわ!!しゅんたもめっちゃ嫌そうな顔しとったしなんやただ事ちゃう思って!!!」
わんちゃんや。わんちゃんが走り回ってる声や。
「気づいて、録音してくれたん??」
「ううん録音はしてない。動画も撮ってない」
「え?」
「気づいてすぐ立ち上がってもうてそんな証拠とか考える時間なかった」
「うそや。」
「嘘ちゃうわ!!」
頭より身体が先に動いたってこと?
あの計算高くて策略的なだいちゃんが、俺の異変を察知して、、、
もしだいちゃんおらんかったら俺どうなってたんやろ。
「だいちゃんっ!ありがとうッ、怖かった、おれッ、…..ありがとうッ」
俺はだいちゃんの腰に抱きつく
「おぉ〜まぁこれ以上何もなくて良かったわぁ」
「だいちゃん小さくて可愛くて俺が守ったらなって思ってたけどいつも守られてたんは俺の方やったんやなッ!」
「?せやで〜しゅんちゃん。…….でもな」
「うん?」
「あの人、しゅんちゃんの担当したんこれがはじめてじゃ無いよな?距離近いんじゃない?ってよしださんが聞いた時「まぁあんなもんやろ!」って流したん俺覚えてるで。」
「あ…….」
「マネージャーさんには言わんけど、よしださんには報告するな」
「あ!!いやや!おねがいだいちゃんじんちゃんには言わんとって!!怒られるのいやや!」
「あかん!!しゅんちゃんには危機感つけてもらわないと変な男これ以上引き寄せられてトラブルになったら困るもん!」
「うううッ」
かっこよかったのに!だいちゃんのあほ!
だいちゃんは腰をかがめて俺と視線を合わせるとにっこりと笑う
「そうすんのもな、しゅんちゃんが大事やからやで」
やっぱだいちゃんめっちゃかっこいいッ!!
格安生姜
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コメント
1件
読んだわ…!まず、ヘアメイクさんの距離感のじわじわした不気味さがめっちゃ伝わってきて、読んでるこっちが息苦しくなった。だいちゃんが「しゅんたに何してるんですか」って割って入ったとこ、めっちゃ胸熱かった…!あの場面、だいちゃんが計算なしで動いたってとこがまた刺さる。しゅんたが守られてる側だったっていう気付きもグッときたわ。最後の甘えるしゅんたと窘めるだいちゃんの空気感、めっちゃ良かった!💙