テラーノベル
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第4話「縮小する戦場」
闘技場中央のモニターに、残り時間が表示される。
安全エリア縮小まで――10:00
さぶらく「……あと10分か。」
なみ「安全エリアが狭くなるなら、逃げ続けるのは難しくなるね。」
はるる「つまり、嫌でも誰かとぶつかる。」
さくら「だったら――」
さくらが笑う。
「先に潰したほうが楽じゃない?」
ひよこ「えっ、今!?」
さくら「そう。今。」
ダッ!!
さくらが一気に駆け出す。
狙いは――ひよこ。
ひよこ「なんで僕なの!?」
逃げるひよこ。
さくら「一番隙があるから!」
ひよこ「それ褒めてないよね!?」
5人、初めての全面衝突
その瞬間――
ドン!!
なみがさくらの前に割り込む。
さくら「!」
なみ「ひよこを狙うなら、私も相手する。」
さくら「へぇ……。」
二人が睨み合う。
すると、はるるが横から入ってくる。
はるる「じゃあ私も混ざろうかな。」
さくら「3人で?」
はるる「違うよ。」
はるるが視線を動かす。
「――あそこ。」
さぶらく「……俺か。」
ひよこ「え、僕は!?」
はるる「ひよこは後。」
ひよこ「なんで!?」
こうして――
5人全員が同じ場所に集まった。
これまで距離を取っていた5人が、初めて真正面から向き合う。
さぶらく「……誰が誰を狙ってる?」
さくら「全員。」
なみ「同じく。」
はるる「私も。」
ひよこ「僕は違う!」
さぶらく「……そういうことか。」
開戦
ドンッ!!
なみが突っ込む。
さくらがかわす。
その横からはるるが攻撃。
さくら「っと!」
さくらが後ろへ跳ぶ。
そこへひよこが走り込む。
ひよこ「今だぁぁ!!」
さくら「ひよこ!?」
ドン!!
ひよこの突進がさくらに直撃。
さくら「ちょっ……!」
ひよこ「やった!」
はるる「今のは偶然でしょ。」
ひよこ「違う! 作戦!」
なみ「じゃあ次。」
なみがひよこの前へ出る。
ひよこ「え?」
ドン!!
ひよこ「うわぁぁぁ!!」
ひよこが転がる。
さぶらくの判断
さぶらくは少し離れた場所から全員を見ていた。
さくら、なみ、はるる。
3人とも強い。
ひよこは戦いながらも逃げ回っている。
さぶらく「……今はまだ、動かない。」
さくら「さぶらく!」
さぶらく「!」
さくらが突然こちらへ走ってくる。
さぶらく「やっぱり来るか!」
さくら「一番冷静なのが一番怖いんだよね。」
さぶらくは攻撃をかわす。
さくらの拳が空を切る。
さぶらく「……そういうことなら。」
さぶらくも初めて本気で踏み込む。
ドン!!
さくら「っ!」
互いに一歩ずつ後退する。
さくら「普通だと思ってた。」
さぶらく「普通だよ。」
「でも――」
さぶらくが構える。
「生き残るためなら、考える。」
安全エリア縮小
その瞬間。
ピ――――ッ!!
アナウンスが鳴り響く。
モニターの数字が、
00:00
になる。
瀬名「時間です。」
闘技場の床が低く唸る。
ゴゴゴゴゴ……
フィールドの外側が赤く光り始める。
青い安全エリアが、ゆっくりと縮んでいく。
ひよこ「うわっ!?」
はるる「本当に縮んでる……!」
なみ「これじゃ、隠れる場所がなくなる。」
さくら「だったら――」
さくらが拳を構える。
「ここで決める!」
なみも構える。
はるるも身を低くする。
ひよこ「ちょっと待って! 僕まだ心の準備が――!」
さぶらく「……来るぞ。」
5人全員が構える。
そして――
5人が同時に走り出した。
拳がぶつかる。
足音が響く。
叫び声が飛び交う。
逃げるひよこ。
追うさくら。
正面からぶつかるなみ。
その隙を狙うはるる。
そして全員の動きを見ながら、さぶらくが動く。
初めての本格的な5人同時戦闘。
誰が最初に倒れるのか。
そして、最後まで残るのは誰なのか。
安全エリアは、さらに狭くなっていく。
――第4話・終
コメント
1件
うわ、この回めっちゃ熱かったですね……!「安全エリア縮小」っていう時間制限が一気に緊張感を引き締めて、5人が同時に動き出すラストの流れ、ページをめくる手が止まらなかったです。さくらの「先に潰す」発想と、さぶらくの「生き残るためなら考える」ってセリフの対比がすごく好き。各キャラの立ち回りや性格が戦闘スタイルにしっかり現れてて、設定の整合性が気になるタイプの自分にはたまらない構成でした。次、誰が脱落するんだろう……!
#デスゲームパロ
まな👻🌙
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糸風 命@ペア画中
1,910
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