「深登、少しいいか?」
「うん、こんな遅くにどうしたの?」
「レオンとかぐやのことだ。」
「っ」
「かぐやは3年前に現れた謎の少女。住まいはレオンのとこの屋敷。レオンの兄に育てられたらしい。その一年後。かぐやは交際していたレオンとの子を身ごもった。かぐやは魔力の量は魔王20人分。魔力に比例して子供が生まれるため1週間後にハルトは生まれた。が、ハルトは魔力が無かった。ハルトは領土の住民たちからも期待されていてかぐやはハルトが可哀想だと思いハルトの生後6ヶ月の時ありったけの魔力をハルトに授けた。その後表舞台から姿を消した。これがここに来てからのかぐやだ。」
お姉ちゃん…!でもそれが本当になら私がお姉ちゃんを助けてあげられるかもしれない。
「姉を1人で助けようとするなよ。」
「!絶対に助けます。私がお姉ちゃんみたいになっても」
「俺の魔力も使え」
「そんなこと!」
「深登、手を貸せ」
「は、はい」
カイト様は私の手を取りそっと魔力を私に注ぎ込んだ。
「!カイト様!ダメです!」
「俺はお前に惚れたらしいな。今どうしても助けてやりたいと思っている。それにとても愛おしい。」
正直言って私もカイト様が好きかもしれない。
でも、今はカイト様を巻き込んだらいけない。それでも、でもっ
「私も…好きです。カイト様が…大好きです。でも!今はカイト様を巻き込みたくないんです。」
「…それは無理だな。」
「じゃあお願いします。私と…私の姉を助けてっ…!」
「あぁ、当たり前だ。」
その日はそっと寝た。
「お姉ちゃん!戻ってきて!」
翌朝すぐにレオン様宅に向かった。
「ハルトくん、お母さんは好き?」
「まぁ、それなりに」
「そっか、じゃあ助けなきゃだね。カイト様、お願いします!」
「わかっている」
その後数十分、数時間私とカイト様は魔力をお姉ちゃんに注ぎ続けた。
「これ以上注いだらいくらなんでも死ぬぞ!」
「レオン様、大丈夫です。私たちは絶対に助けます」
「んん…」
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