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恋人になれないなら

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恋人になれないなら

1 - 恋人になれないなら

♥

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2024年10月28日

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※リクエスト

※死ぬほど遅くなってしまって申し訳ないです。擦り土下座。切腹案件。

※ご期待に添えているか分かりませんが喜んでいただけると嬉しいです

※拙い文章ですが大目に見てください





仕事帰り、今日は残業が無かったから事務所に寄った。

ないこに確認してもらいたい事があったから、っていうのは建前で、ないこに会いたかったからっていうのが本心。

社長室に行く前に、社員の子にないこは今居るかって訊いてみたら思わぬ答えが返ってきた。

「あー……、実はないこさん今日来てなくて……」

彼は気まずそうに言い淀み、しばらく間をおいてこう続けた。

「いふさんには言うなって言われてたんですけど……、ないこさん今日体調悪いらしくて」

最近忙しそうですし、心配ですよね。と言う彼を横目に、心の中でため息を吐いた。

どうせ、忙しいだろうから迷惑かけたくない、とか思ってるんだろうな、ないこは。

ないこに頼られるのが一番嬉しいのに。

「ん、ありがとう」

彼に感謝を伝え、その場を離れた。

すぐにスマホを操作して、開いたのはないことのトーク画面。

『なんか必要な物ある?』

その一言だけを送信して、画面を閉じた。

適当にタクシーを捕まえて、ないこの家の近くまで送ってもらう。

タクシーに揺られる中、通知が飛んできて再びトーク画面を開くと、『食いもん』の四文字が。

相変わらずの食欲に、ないこらしいなぁ、と思って思わず笑みがこぼれた。

家の近くのコンビニで降ろしてもらい、お礼と代金を払って、コンビニに入る。

かごに、適当に弁当とかおにぎりとかを入れて、頭痛薬も突っ込む。

それらをレジに通して、ないこの家までの道を急いだ。





「ないこー、入るでー」

メンバーは当たり前に持っているないこはうすの合鍵を使って家に入る。

連絡は入れたが、一応ここでも家主に断りを入れておく。ないこ寝てるかもやし。

荷物をリビングにおいて、手洗いに行こうとしたところで突然

__ドタンッ!!!

と、物凄い音が鳴った。音がした先は寝室。

急いで寝室に向かうと、扉の前でないこが倒れていた。

「ないこ!?ちょ、大丈夫!?」

ないこを抱き起こす。

意識はあるみたいで、胸を撫で下ろした。

「あー……、出迎え、しようとしたんだけど、足ふらついちゃって……ごめん」

「謝らんでええから、無理せんで寝といてや……」

触った感じ、体熱いし熱あるんやろうなぁ。自分の限界くらい把握しといてほしい。

怪しくなって、まさか仕事してへんよな?って問い詰めたら、案の定、あはは……って笑って誤魔化したないこ。それにムカついたのに、目を逸らすから、瞳がまつ毛に隠れてちょっとえっちだなぁ、とか思ってしまったり。情緒意味わからんな。

「とりあえず……、ないこ立てる?寝室戻るよ」

手を差し伸べて、寝室まで連れて行こうとすると。

「まろ、俺ご飯食べたい……」





体調を崩しても食欲は有り余っているようで、おにぎりから食後のアイスまで綺麗に食べ尽くしたないこ。

余ったスポーツドリンクとかは冷蔵庫に入れておく。……人のこと言えんけど、冷蔵庫の中すっかすかやな。エナドリしか入ってないんとちゃう?

「あ、まろぉー。イブ買ってきてる?」

「おー、あるで」

「さっすがぁ」

レジ袋の中からイブを取り出し、水を汲んだコップと一緒に渡す。

ないこって市販薬だけで体調治すから意味わからんよな。ほんまに。どうなってんねやろ。

「やっぱまろが居ると安心だわ」

薬を飲み終わったないこがふとそう呟いた。

「まじで一生俺のお世話してて〜……」

こっちの気も知らんで、思わせぶりな発言をするないこ。

もう慣れたから最近はそんな台詞でいちいち勘違いはしないし、ないこ、誰にでもこんなこと言ってそうだから俺含め被害者のみんな可哀想だと思う。

「嫌やわ、絶対疲れるやろ」

「ほらほら、頑張りすぎなシャッチョは早く寝てくださーい。社員のみんなも心配しとったで」

椅子から立ち上がらせ、寝室の方へとぐいぐい押しやる。

恋人なら、俺よりも小さなこの背中を抱きしめても許されて、もっと近くで、もっとずっと居れる権利が与えられるんだろう。

けど、俺はきっとその権利が与えられる人間じゃない。残念ながら俺にはないこに好きだと言われる未来が見えないから。

どうやら俺は相棒よりは近くなれないみたいだから、そこは絶対に誰にも譲らんようにするわ。

ないこに人生を狂わされた人間第一号は、今のところないこに一番近い相棒として彼の隣にいることを生涯誓います。

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