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まだ、許せてないからな。
⚠️注意⚠️
ゲブラー・その過去が出てきます
ネタバレ注意
_知っていた、とっくにそんな事。
嫌われ者で、一匹狼で。
信用なんて無いって事_
教えてくれよ。
生まれた意味と_
守れなかった意味を_。
なぁ、なぁ!!!
嗚呼、誰も護れない_
守れたものと守れなかった物。
後ろを向いたら血溜まりだった。
前を向いたら亡骸だったんだよ!!
守れなかったんだよ、護れなかった。
あいつらのせいで、あいつらのせいで。
只々憎しみだけが募っていく。
肉塊となった、守っていたものが後ろにあった。
なぁ、死の間際に何を言っているんだろな。
この返答も、考えたことも、倒した結果も、思ったことも、全て無下になるのだな。
悲しいものだ。
目の前にあるのは…自分の腕だったモノだ。
敵に突き刺さった自分の武器だったモノだ。
動かない身体だ。
あと1発なんだけどな。
「よくやったよ、カーリー。」
「逃げてごめんな。」
「ダニエル、カーリー、ガブリエル、…」
「思いはちゃんと繋いでいくからな。」
その言葉だけで救われたよ。
嗚呼、もう冷たいのか、柔らかい身体め。
だが、守れた者もいたのだな。
救われた。
これで安心して__
この身体…なんだ?
鉛…重い…な…
あああああ!!!
なんにも守れなかったんだよ!!!
あんなやつら化け物だ!!!
あ゛あ゛あ゛あ゛!!!
すまん、落ち着いた。
沢山のものを破壊してしまった。
これじゃある日のあいつじゃないか…
…最後まで戦い続けた。
これは仕方ない、そう言い聞かせた。
ビナー、お前はいつまで俺の敵になるんだ。
決着を_ッ、あの日の_ッ
身体が…軽い?
ここは…図書館?
嗚呼、許してくれ。
自分の手で人を殺している俺を。
護る為の拳も、今や血に染まってしまった。
ごめんな。
赦してくれよ___。