sm side
温かい家、温かいご飯、温かい寝床、
どれも俺には幸せすぎるほどのものだった。
初めて、人の温かさを知った。
初めて、人に愛されることを知った。
初めて、人を愛すことを知った。
失いたくない、ずっと一緒にいたいと思わせてくれる大切な人を見つけた。
俺は彼に何度救われたか、
互いを知って、互いを支えて、心を見つけて、
結局、自分を隠し通すことは出来なかった。
でも俺は、そんなこともどうでもよくなるぐらい、幸せだ。
いつものように靴を脱いで、
いつものように手を洗って、
いつものように部屋へ向かった。
今日は棚に置くための重い、重いカバンを持っている。
そして、リビングへ戻ると、いつものように温かい食事が用意されている。
神様、こんな俺にも希望を与えてくださってありがとうございます。
残りの人生、みんなから支えられたこの命を
大切にします。
今、俺の目の前には、
世界一幸せな家族が映っている。
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