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*疾風怒濤*(しっぷうどとう)

激しい勢いで押し寄せること、状況が大きく変化すること。


 _________




「ハ~また負けた~オレの人生こんなもんかァ?それともこの台のせいかァ?」

廃れたパチ屋の隅で若い男は悩ましそうに頬杖をついていた。いや、この様子だとさほど大きな悩みはないのだろう。雑にセットされたウルフカットのそれを指でくるくると弄りながら男は店を後にした。

「新しい女でも探すかァ~」

そう呟きなら男はマッチングアプリで女性(金ズル)を探していた。この男、非常に整った顔立ちをしているが蓋を開ければ犯罪と貧困にまみれたギャンブル中毒。終いには己の体を売ってまで資金を調達していた。

俗に言う クズ である。一瞬の快楽のためなら一生を賭けられる。そういう人間だった。

「オレの顔載せときゃ女なんて大量に釣れるわ。人生ちょろいな。」



(ピコン)


「フゥ~!やっぱりすぐメッセージが来たぜ。オレに騙される阿呆は金搾り取られて野垂れタヒねってのw!」

「ヤベェ!もうバイトの時間かよ」

コンビニの夜勤で廃棄をもらってなんとか食いつなぐ日々。別に嫌ではなかった。佐伯と書かれたカードを首から下げる。

店長「ゆーま君遅いよ~」「うっす。店長、スミマセン。」反省の色は見えないが悪気はない。無自覚なのである。ギャンブル中毒者、佐伯悠真は自由奔放で物事を楽観視しがちだった。無自覚に。



「フゥ~バイト疲れたァ~マッチングアプリの女に連絡でもすっかァ!」

(⚠️ 以下、悠真『』相手「」)

『これ写真本人ですか?可愛いですね』

相手のアイコンは自撮りと思わしきサブカルチックな美少女が写っていた。

「ありがとうございます。悠真さんのアイコンも素敵ですね。」

(女のくせにシンプルで殺風景な文章だな…)ここで小さな違和感を感じたが、そのまま会話を進めて行った。




??「悠真くんか…今度合う約束したし、も頑張ろ。」

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