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「 9月1日 月曜日 」
・水視点
・🩵、💜、💙 さん登場
・年齢操作 有 (高校生設定)
・バドエン
・病み表現 有
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9月1日月曜日。
みんなからしたら ただの一日なんだと思う。
だけど僕にとっては大切な日。
さいごの日。
水 「 つら、ぃ…… 」
ビルの屋上で呟いてみたけど、僕の言葉は街の騒音でかき消された。
呟いてみたけど、僕の言葉を受け止めてくれる人はいなかった。
お母さんは、何が辛いの ってしつこく聞いてくる。
分かってたら、こんなに困ってない。
お父さんは、真面目に生きなさい って言ってくる。
お父さんにとっての “真面目” の基準は何…?
学校の先生は、”辛いことがあったら何でも相談してください” って、テンプレートばかりを並べる。
相談したその後は…?
助けてくれるの??
適当なこと言うなよ。
_______
〜3か月前〜
紫 「 いむくーん!!! )抱 」
水 「 ぉあ…っ!! 」
水 「 びっっっっっくりした〜笑笑 」
紫 「 えぇ、びっくりしすぎやて笑 」
水 「 いや急に来られたら誰でもこうなるよ?! 」
紫 「 www 」
紫 「 てかな、話したいことあってん! 」
水 「 なぁに〜? 」
水 「 初兎ちゃんの惚気話なら受け付けませんよ〜?笑 」
紫 「 ちゃうよ、惚気やない! 」
紫 「 ……たぶん。 」
水 「 www 」
水 「 正直にどーも笑 」
紫 「 あー、僕嘘ついたことないもんで⸝⸝ 」
水 「 それが嘘だね笑 」
紫 「 ど正論 笑 」
水/紫 「 wwwwww 」
〉稲荷、ちょっといいか。
水 「 っあ…、 」
紫 「 ええよ、行っといで〜 」
水 「 ありがとう、あとでまた話そ! 」
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親友はいた。
一緒にいると楽しくて、幸せだった。
でもその親友は遠くへ引っ越してしまって。
僕は1人になった。
初兎ちゃんとは違って、僕は誰とでも仲良くなれない。
僕にとっての友達は、初兎ちゃんだけ。
だから、1人になった僕に価値などないのだ。
1人だからって死ぬわけじゃない。
分かってる。
分かってるけど………。
_______
水「 ね、学校休みたい… 」
1か月前、母に勇気をだして言ってみた。
母 「 え、なに急に 」
母 「 なんで? 」
水 「 ぇっ、と……… 」
“1人が辛いから” なんてあほみたいなこと、言える訳がない。
言ったとしても、許されるはずがない。
母 「 何があったか知らないけど、理由もなしに休むなんてできないからね。 」
そんなこと分かってる………、
水 「 っ………… ポロッ )泣 」
母 「 …え? 」
母 「 何が辛いの? 」
母 「 言ってくれないと分からない。 」
水 「 …………… 」
水 「 もう、なんでもなぃ…… 」
_______
2週間前、お父さんが出張に行くことになった。
そして、家を出発する前に言われた。
父 「 真面目に生きなさい。 」
父 「 辛くても毎日学校に行って、勉強して、真面目な大人になりなさい。 」
水 「 ………… 」
水 「 いってらっしゃい。 」
水 「 気をつけてね。 」
お父さんの話は無視した。
_______
1週間前、学校で いじめのアンケートに答える時間があった。
紙を全部集め終わったとき、担任は
担任 「 辛いことがあったら何でも相談してください 」
って、笑顔で言った。
そんな簡単に相談できる訳がない。
簡単に相談できたら、今 困ってない。
_______
そして今日。
9月1日 月曜日
夜風が、冷たい。
僕の心を、凍らせていく。
お昼はテレビで “異常気象” だとか、暑すぎる だとか言って騒いでたのに………。
…飛び降りる覚悟は、できている。
水 「 初兎ちゃんごめん、僕もう無理だ…笑 」
水 「 す ぅッ… 」 )泣
〉プルルルルル (←電話)
水 「 ……!)驚 」
水 「 ……………、 )出 」
〉ぁ、出た。
〉もしもーし。
水 「 …どうしたんですか、猫宮先輩 」 )声震
〉…え、
〉……ほとけ泣いてる?
水 「 …泣いてないですよ? 」
〉嘘だ。
水 「 嘘じゃ、ない です… 」
〉……笑
〉嘘へたやなぁ、
水 「 ………ポロポロッ 」
〉今どこにおるん?
水 「 ……先輩、 」
水 「 もう、僕のことは忘れてください…笑 」
〉……何言ってん。
〉てかお前部活休みすぎな、最近 笑
〉………ほとけが今泣いてる理由と、関係あるん…?
水 「 僕自身の問題です…ポロポロ 」
〉そか。
〉……………直接話したいんやけど、会えへん?
水 「 電話で よくないですか? 」
〉だめ。
水 「 ポロポロポロポロッ 」
水 「 もう、解放させてください…ポロポロッ 」
〉ほとけ。
水 「 ごめんなさい。 」
〉おいほとけッ!!!
体が、浮いた。
お母さん、お父さん
情けない子どもでごめんなさい。
猫宮先輩ごめんなさい。
さいごに先輩の声聴けて少し安心しました。
初兎ちゃん。
さいごに会いたかった。
さいごに。
_______
9月の始め。
週の始め。
僕の人生は終わった。
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
さてと、活動復帰の1作品目が病み系と。
ごめんなさい゛゛😭😭
でも9月1日が近かったし???
今日9月4日だけど。←
8月31日に書き始めたけど、構成考えてたらなんか時が進んでた🙄
久しぶりの作品、ご覧いただきありがとうございました!!︎🫶🏻
3036文字、お疲れ様でした!
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
最後まで読んでくださったそこのあなた!🫵🏻(?)
おまけをどうぞ🎁
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
青side
ほとけが最近部活に来ない。
1か月前ぐらいからずっと。
(⚠️ ⚁⚂⚄は部活が同じでした。
何部かはご想像にお任せします♪)
なんとなくだけど、初兎が引っ越してからなんだろうな、と思う。
ただ単純に心配だった。
いつも元気でうるさくて、にこにこしてるほとけが 会う度 どんどん痩せ細り、げっそりしていた。
けど、俺に何ができる……?
情けないけど、先輩なのに、俺にはできることがなにもなかった。
……………もっと早く、気づいてあげればよかった。
……………もっと早く、手を差し伸べてあげりゃよかった。
考えれば考えるだけ、後悔が積もりに積もる。
もし神様いて、時が戻せるなら。
初兎が引っ越す前に戻して欲しい。
情けないけど、悔しいけど、1週間前に戻したところで、
結局 初兎以外は、ほとけを救えない。
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
終わり方分かりづらいですかね?💦
この拙い語彙力で伝わってくれれば幸いです🥲︎
3820字、お疲れ様でした!!
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
またまたここまで読んでくださったそこのあなた!!(?)
読んでくれてありがとうございます😭😭
更なるおまけをどうぞ🎁
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
紫side
紫 「 ………は、? 」
僕が新しい場所に引っ越してから1か月ちょっと。
母親から信じ難い言葉が発せられた。
“ ほとけくんが自殺を図ったって……… “
母親の声は震えていた。
涙を流していた。
でも、僕には涙がでなかった。
信じない。
いむくんが自殺したとか、俺は信じない。
だから泣かない。
大好きないむくんが、俺を残して死ぬはずがない。
けどそれは、1週間後、確証に変わってしまった。
いむくんの御葬式。
こんなの夢だから、夢のはずだから、自分を何回も殴った。
夢だったら、どんだけ殴っても痛くないはず。
殴って、殴って、殴って。
なのに…
紫 「 痛いッ……ポロッ 」
痛い。
殴ったところが、痛い。
紫 「 …なんで痛いん??ポロポロ 」
紫 「 こんな縁起もない夢、はやく覚めんと……ポロポロ 」
全部、痛い。
青 「 しょ、う……? 」
紫 「 ……! 」
紫 「 ………せん、ぱい…ポロポロ 」
青 「 え、ちょ、おまっ、殴りすぎや…! 」
青 「 どんだけ殴ってん!!!! 」
紫 「 いや だって夢やし…ポロポロ 」
青 「 初兎!!!!! 」
青 「 夢やない!! 」 )声震
青 「 夢や、ないんよ……ッ 」
紫 「 ……ポロポロポロポロッ 」
青 「 …ごめん、ほとけのこと 助けてやれんかった ポロッ 」
青 「 ほんまに、ごめん……っ ポロポロ 」
もう、なにも言葉が出ない。
紫 「 いむくん…ポロポロ 」
いむくんの遺影に向かって話しかける。
紫 「 あと90年ぐらい経ったら、そっち逝くな、…………?笑 ポロポロッ 」
_______
〜幼少期〜・〜回想〜
紫「 七夕なにお願いする?!?! 」
水 「 ぼくー? 」
水 「 初兎ちゃんと、100歳までずっと一緒に生きていけますように!!!!!! 」
紫 「 ……!!! 」
紫 「 ええな、それ!!!!✨ 」
水 「 2人で100歳まで生きる!!! 」
水 「 約束ねっ!!!! 」
_______
紫 「 絶対いむくんの分まで生きるから。 」
つらい。
くるしい。
かなしい。
いたい。
いむくんに固く誓ったところで、別に気持ちが楽になった訳ではない。
辛い気持ちは変わらない。
だけど約束したから。
絶対100歳まで生きてやる。
紫 「 僕のこと、信じとってな、いむくん。 」
~𝐄𝐍𝐃~
。.ꕤ………………………………………..ꕤ.。
これでほんとのほんとに終わりです!
長くてすみません🥲︎🥲︎
5593字、お疲れ様でした!!!!
コメント
11件
凄くよかった😭✨️ 9月1日って自〇する人が多い日だよね。💎くんの気持ち、共感できるな....。親に言ってみたけどなにも変わらないし、アンケートにも書けないし、書いたとこでどうなるの?って感じになっちゃうよね。 ごめん!入らなかったから続きは返信に書くよ!
ふぁ…っ、、 ぇ、あ、あのむっちゃ、よかった!!。 なんか…本当に境遇が似てて、 あそこで、もし…飛び下りてたら 親友はこんな風におもってくれたとのかなぁって…思って… ほんとによかった!! あと、おまけいっぱいありがとぉ~👍 読み終わった後に、青紫ないのかなぁ~とか思ってたから、 凄い嬉しかった! やっぱ、ゆーちゃんは闇系が上手だね!!。
ひ~ん涙🥹 おまけ多すぎてもうびっくり色んな視点から読めるこれめっちゃ好き!