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素晴らしい📡🧪をありがとうございます、永久に可愛すぎて溶けました…!!
没作品です…!!
最近本当に文章書く気が起きなくて完全に見る専になってしまってる気がする
非現実的な設定も良いかなとは思うのですが、なかなか描けなくてですね(鼻ほじ)
甘酸っぱい中3男子、みたいな恋愛が凄く好きなのでよく分からない展開になっている部分が多々あったり、文章がおかしいところもめちゃくちゃにありますが、多めに見てくれると嬉しいです☺️
⚠️📡🧪 カプ要素アリ
「結局あいつは俺のことどう思ってるんだ?」
街がおやすみ中の日。
こういった日は、殆どの住人は家でゆっくり過ごすか寝ているかのどちらかで生活していた。
俺らも例外ではなく、今日はぐち逸と家で過ごす事になっていたある日。
普段と変わらず無言だしお互い必要最低限の言葉しか交わさないのが普通になっていた俺は、無言でタバコを口に咥えて火をつけた
だからと言って恋人と言う関係に冷めてきた訳でもないし、なんならこのくらいの方が心地良いのだ。
しかし最近になって少し気になり始めた
コイツは俺の事を本当に恋愛対象だなんて思ってなさそうだなぁなんて。
別にだからと言って沢山好き好き言って欲しい♡
と言うようなことではないのだ。そんなピュアな事を思う39歳ギャングボスなんて見たくもないなと自分の顔が引き攣るのがわかる
しかし彼からの何かしらの行動もしくは言動がないと俺だって不安になる。
ぐち逸の意見を無視してどうしても一緒に居させたい、だなんて、俺はそこまでSっ気が強い訳ではないのだ
テレビの電源を消して、はぁと一つ大きなため息。
アイツのことでこんなに悩んでいる俺が馬鹿らしく思えてきた。こうゆうのは直接言った方が早い。もし喧嘩になったりしたとしても明後日まで街はおやすみだし、まぁ家を出ていくことはないだろうななんて考えながらぐち逸の部屋へと向かったのだった
「ぐち逸ー?」
「はい」
「入っても良い?」
「どうぞ」
「おじゃましまぁす」
人の部屋に入る時は必ず一言言えと言われたのを思い出して言われた通りに行動する
話し合う前に不機嫌になられたら困るからな
「どうしたんですか」
「や、ちょっと話したいことが」
「話したい事?何をそんなに改まってるんですか」
「んーー、まぁ、別にシリアスじゃないんだけど」
ぐち逸のベッドにぼふんと座ると、隣で机に向かっていたぐち逸がこめかみにシワを寄せた
「どう考えてもその入りはシリアスじゃないですか」
「シリアスじゃないシリアスじゃない、ただちょっと思ったこと言うだけ」
「…………」
「……あのさぁ、お前って俺の事好きなの?」
「…………は?」
唖然。
話を真剣に聞こうと思ったのかくるりと回る椅子を俺の方へ向けていたのが、しばらく固まってからまた机の方へ戻ってしまった
「えぇ?ぐち逸????」
「……出てってください」
「いやなんで?????俺のこと好きじゃないってコト????俺お前が俺のこと好きじゃないなら別れるって準備も出来てるけど」
「…いや、っ……は?面白みのカケラもない冗談を言うのはやめてください」
「いやいや冗談じゃなくて。俺結構真剣だから」
「………」
またしょうもない惚気事かと呆れたような顔をしていたのが、別れると言うワードを口にした瞬間ガタンと机が音を鳴らしてギロリとぐち逸特有の鋭い目つきでこちらを睨まれた
いやいや……そんなに嫌なの俺の事
「……どうなの。別に俺はお前が別れたいって言うんだったら別れてやっても良いよ」
「………レダーさんの中での私との関係はそんなに軽い物だったんですね。私はもっと重いものかと」
「え?いや、まぁ。でも別に好きな人無理させたくないってのは全国共通みたいなもんじゃないの?
俺もその一部だと思ってるんだけど。アンモクのリョーカイってやつ?」
「もしそれで私が“好きじゃない”って言ったら、あなたはすんなり私と別れると言う訳ですか?」
「まぁそうなるね」
「……………」
さっきから質問ばかりされるので淡々と答えていると、俺を睨むその目に段々と涙を浮かんできてしまった
「……えっ????」
頭の中にハテナマークがいくつも浮かぶ。
俺何か不味いこと言ったか?
無理しないでって言いたかっただけなのに。え、なんで?????
「だ、大丈夫?どしたの急に」
遂に零れ落ちてきてしまった涙を拭こうと手を伸ばすと、パシリと叩かれて拒絶されてしまった
「っもう良いです」
涙を拭いながらぐち逸が部屋を出ていき、部屋の外からパタパタと階段を登っていく音が聞こえる。
一方その頃俺はというと、いまだに手を差し伸べたまま硬直。
そんなに不味いことを言ったかと思考停止して、あの一瞬の出来事を脳内で何度も再生する
…俺今フラれた?
そうゆう事なの?
何度も脳内再生してやっと理解した今の現状に気がついて、ダラダラと冷や汗が溢れてくる
……嫌だ。
アイツの前ではフラれたら潔く別れるだなんて軽々しく言ったものの、いざフラれてみれば絶対に別れてやらない、と言う気持ちの方が強かった。
もしぐち逸が他の人といちゃついていたら。もしかしたら、女の子を好きになってぐち逸が攻める側になったりして。
だなんて考えたくもない妄想がどんどん頭の中で膨らんでいった
別れたあとのあいつが鮮明に想像できるのが嫌になる。このままではダメだと思い、急いで俺も2階へ上がっていった
物音がする部屋を勢いよく開けると、案の定部屋の隅に小さく蹲っているぐち逸がいた
「ぐち逸」
ぐち逸に近づいて目の前に座ると、まるで近づくなとでも言うようにさらに縮こまってしまう
「ぐち逸、俺別れたくない」
思い切ってそう伝えるが、ピクリと反応こそするものの顔は腕の中に隠れていて表情が分からないので、感情が読み取れない
「ぐち逸、なんか言って欲しいかも」
ぐち逸の反応が来るまでじぃっと待っていると、数分経ってからほんのわずかな小さな力でくい、と服を引き寄せられた
「ん、」
その気持ちを汲み取った俺はぐち逸をゆっくり抱きしめてやる
するとしばらくしてぐち逸からも腕が回されて抱きしめられたので、多分別れるだなんて事は無いだろうなと思い安心した
「……どうして泣いちゃったの」
いまだに首元に顔を沈めているぐち逸の頭を宥めるように優しく撫でていると、更に数分間沈黙が続いた後に答えが返ってきた
「……私の一言で別れられるような、そんな軽い関係値だとは、思ってなくて、……それで、…ん、それで、…」
きゅうう、と抱きつく力が強くなり、じんわり肩口が濡れてくる
あぁ確かに。そう捉えてしまうのもおかしくない。これは完全に俺が失敗した
「ごめん、俺が悪かったよ。無理しないでって言いたかっただけなんだよね、勘違いさせた」
「分かってます、分かってますけど、……っ、…
そんなに、私はあなたにとって軽い人間なんですか、……」
話していくうちにどんどん震えて小さくなってしまう声に心が痛くなる。俺だって心はある。
こんな人間を見てしまっては2度とあんな別れるだなんてワードを出せるわけが無い。
と言うか、さっき実際フラれたと勘違いした時。あの時の絶望感は言葉に言い表せられないくらいに大きかった。2度と体験したくない。
ぐち逸が他の人間とイチャつく?
考えるだけで反吐が出る
いつの間にかこいつが俺の元を離れてどこかにいって消えてしまいそうな気がして、逃さまいとでも言うようにぐち逸を抱きしめる力を強めた
「んーん、別れたくない。大好き、ぐち逸が1番好き。ごめんあんなこと言って。今考えたらマジでありえない」
「………私は貴方に見放されてしまったら生きていけないかもしれないです」
「…ふは、俺も。でも俺はお前にフラれたら部屋に閉じ込めると思うよ。物理的に別れさせない」
「……そんなことしないのでやめて下さい」
「お前次第かなぁ?」
段々とぐち逸の声が元に戻ってきて、それに安心して思わずため息が漏れる。
しかしそれは最初とは違った幸せなため息だった
「ほんと、今回は俺が完全に悪いよ。ごめんね」
そう言いながら、寒いからリビングに行こうと手を取って階段をおり、ソファに体を沈めた
その間もずっと離れない小さな手に幸福感を抱きながらも、まだ少しもやもやする感情が残っている事に気づく
いくらフラれる事はないと安心したからと言って、彼からの愛情表現がないと不安になる事には変わりないのだ
「…ぐち逸さ、」
「はい」
「もうちょっと好きとかそういうの、何かしらの行動で表して欲しいかも。冷めたのかなって思っちゃう」
「……」
「ダメ?」
「…いえ、ダメではない、です、。ただ私が慣れていないので、」
「知ってるよ。だから言ってんの」
隣に座っていたぐち逸がふいっと目を逸らしてしまった。それするのやめてくれないかな。俺結構トラウマなんだけど
「ぐち逸、俺の目みて」
「……」
しょうがない、とでも言うような眼差しでゆっくりと目線が絡み合っていく
それを逃がさないようにじっと見つめて、ぴたりとぐちいつの冷たい頬に手を添えた
「好きって言ってみ。ほら、“すき”」
「…す、すき、…」
相当慣れていないのか照れたようにまた目を逸らしてしまい、ぐちいつの白い肌が紅色に染まっていく
「こーら、目離さないでって。俺の目ちゃんと見て?ほらほらもう一回。俺のこと好きなんでしょ?」
「す、っ、すき、すきですよ、……」
「うん、そうだよね。俺のこと大好きだよね?」
「すき、だいすきです、何度も言わせないで下さい」
「はは、偉いね。…んふふ、ふふふ、……俺にもなんか言って欲しいことあるでしょ」
恥ずかしそうにしながらも目を離さずに好き好き言うぐちいつが可愛くて、口角が上がって一向に下がる気配がしない
先程からすこし不満そうにしているぐち逸を優しく撫でてそう言うと、図星だったのかピクリと肩を跳ねさせた
「言ってくんないと分かんないよ?ほら、ちゃんと言葉にして」
「………意地悪、」
「はは、お前だって普段言ってこないくせに笑」
「……っ、……レダーさんも、」
「うん、俺もなぁに?」
「レダーさんも、好きって言ってくださぃ………」
途中から恥ずかしくて限界が来てしまったのか、肩口に顔を押し付けて抱きしめられてしまった。
愛しい愛しいぐち逸を優しく包み込んで、溢れ出る思いを全て口にする
「よくできました、沢山言ったげるよ。ぐちーつ、すきすき、大好き、愛してるよぉ。世界で一番好き。あー…はは、んふ、…ぐちーつー…?可愛いね、本当可愛い。マジで大好きだよ。超好き」
「…もう良いです、」
「えへぇ?(笑)なんで?(笑)恥ずかしくなっちゃった?好きだよぐち逸。愛してるよ〜?ほら沢山言った。お前にももうちょい言って欲しいなあ?」
「………っ、すき、だぃすきです、から、勘弁してくださぃ、」
「まだ足りないかなぁ。ほら、早く」
「っ、すきすき、大好き、れだーさん、すき、愛してます、…っ、ずっと離れないでくださぃ、すきです、すき、」
「は……っ(笑)んはは!本当にお前は可愛いねぇ!(笑)」
途中から“好き”以外の本音が漏れているような気がして、意外とこいつも重いんだなと思うとなんだかさらに愛情が湧いてくる
「………もう言いませんからね」
「んふふ……離れてほしくないの?笑」
「…そりゃぁ、…そうですよ。…」
「んひひ、ふふ、…あーー…はは笑、本当可愛い、」
少し体を離してぐち逸の真っ赤な顔を堪能する。
俺が要求した言葉意外も口に出してくれるとは。大満足してサラサラした髪の毛を解くように頭を撫で上げた
「……俺から離れたら殺すからね」
「怖いこと言わないで下さい。」
「えぇ〜」
「……別に、離れませんよ、ずっと、」
今日はなんだか、彼の新たな一面を見れた気がした。
お互いの勘違いですれ違う系が凄く好きでこう言ったものしか書いてない気がします
リクエストもいつでも待ってるのでどうぞお気軽に!🥰