テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
49
sprunkiフェーズ2
自己解釈オリジナルストーリー
この物語には作者の自己解釈が含まれているため、本家と異なる所があります。
主人公は居ません。視点がコロコロ変わります。誰の視点なのか考えながら読んでみてください。 解釈違いを起こす可能性があります。それでも良い方はこの先にお進み下さい。
「どうしてこんなことに」
”それ”は突然やってきた。
昨日までは平和で、明るくて、誰も欠けることなく、みんなで楽しく過ごしていたのに。
そのはずだった。
そのはずだったのだ。
だが今は赤黒い空、不気味な雲、何処からともなく聞こえてくる悲鳴、叫び声、阿鼻叫喚の日常がそこにあった。
┈┈3時間前┈┈
オレン「今日もフォトナしようぜ!」
サイモン「いいね!やろやろ!」
ダープル「僕もやりたいな」
オレン「おっけー!後で俺ん家集合!」
オレン「てかさ、最近ジェヴィンさんおかしくない?」
サイモン「それなーどうしちゃったんだろ」
ジェヴィンは事前に”恐ろしい世界”になることが分かっており、最近ランキ達に「気をつけてください」「早く逃げた方がいい」と何度も忠告していたのだ。
サイモン「なんかあったのかな」
ダープル「今度聞いてみようか!」
何気ない当たり前の日常
それがずっと続くと思っていた。
グワン
突然視界が歪んだ
気づいた時には周りには誰もいなく、各々1人になっていた。
明るかった空は赤黒く、血に染ったように暗くなっていた。真っ白だった雲も”何か”が覗いていた。
オレン「サイモン!ダープル!どこにいるんだ〜!」
返事は無かった。
静かにオレンの声だけが響き渡り、ただそこに広がっている暗い世界だけがオレンを出迎えた。
オレン「いったい…どうなっているんだよ…ッ!」
???「うわぁぁぁ!やめろ!」
突然誰かの叫び声が聞こえてきた。
そんな。まさか。
オレン「その声はラディ…?」
恐怖で足が震えた。いつもと同じ場所だけど、全く違う場所。何が起こっているかわからないこの状況。恐怖で何も考えられずにいた。
だが友達のことだけを考え、ただひたすらに足を動かした。
ラディ「やめろ!!離せ!」
???「キャッハハハハッッ!♪」
オレン「……!」
全身の血の気が引いた。
あの後ろ姿。白い体に猫耳。
ウェンダだ
ウェンダがラディの首に縄を巻き付け、傍にあった木に吊るそうとしている。
助けないといけないはずなのに、恐怖で足が動かない。
ウェンダ「ねぇ?苦しい?苦しいよねぇ!」
ラディ「ゔッ馬鹿野郎!さっさと下ろせッ!ゴホッゴホッ」
ウェンダ「抵抗も無駄だよぉ?」
ドコォッ
ラディ「早く……下ろしやがれ…ッこのくそ猫……ッ… 。。 」
ウェンダ「ねぇ。今私の事蹴ったよね……?」
腰に付けていたナイフを取り出す
ウェンダ「また蹴られたら厄介だし……」
「もう。こんな足いらないよね?」
ラディ「……ッ何する気だよ……!?」
ウェンダ「さよなら。ラディくん」
その姿は見るに耐えなかった。
ウェンダがラディの足を力いっぱい引きちぎった。首を絞められ、呼吸困難になっていたラディにはそのダメージは耐えられなかった。
ラディ「ギャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
ラディの叫び声がしばらく続き次第に静かになった。静かになってからもウェンダは顔半面を切りつけ、ラディで遊んでいた。
オレンは気づかれないように息を潜めながら、静かに友達が殺されてしまう。最期を見ることしか出来なかった。
ウェンダ「あれ?静かになっちゃった」
ウェンダが去ってからも、しばらく動けなかった。足が岩のように重く、ガタガタと震えていた。
オレン「これがジェヴィンさんが言っていた。地獄……?早くみんなに知らせないと…ッ。」
とにかく遠くへ、友達を探しにウェンダと逆方向へと向かった_。
ダープル「あれはラディ……?」
昨日まで”生きていた”友達がそこに吊るされていた。
ダープル「あ……あぁ……。」
気づいたらそこから逃げ出していた。
もう限界だった。
「友達が死んでいた」
それでけで頭がいっぱいだった。
行く宛てもないし、何をすればいいかも分からない。誰にやられたのか、どれだけ苦しかっただろうか。考えるだけで吐きそうだった。
ダープル「とりあえず誰かと合流しないと…!」
何も考えず走って、走って、とにかく走った。
誰かと、他の友達と会いたかった。
もう。おかしくなってしまいそうだった。
少し走ったところで見覚えのある姿が見えた。
ダープル「サン!Mr.サン!」
生きている。それだけで嬉しかった。
さっき見た事を話して、一緒に逃げようと思っていた。
そのはずだった。
ダープル「あ……」
全身の血の気が引いた。サンなのにサンじゃない。別の何かだった。
もう無理だった。
優しい少年の心はとうに限界を超えていた。
サンだった何か と目を合わせた瞬間、視界が暗くなり、意識はそこで遠のいた。
ガーノルド「相棒……!クルーカー!」
視界が歪んで、1人になってからどれだけたっただろう。この世界に飛ばされる前に一緒にいた相棒、クルーカーをずっと探していた。
途中とラディとダープルに会った。いや、見たの方が正しいのだろうか。
ラディは悲惨な姿で吊るされており、息はしていなかった。ダープルに関してはただ彷徨うだけの”化け物”になっていた。
途中で自分が身に付けているスーツもエラーを起こして、自分の身体を徐々に蝕んでいった。
圧迫される痛みに耐えながら、ただひたすら進んだ。相棒を見つけ出す為に。
続く
コメント
1件
読了しました…🥀 “ウェンダがラディを遊び感覚で♡♡♡”あのシーン、本当に胸が痛かったです。昨日までフォトナして笑ってた日常が、一瞬でこんな地獄になる恐怖がひしひしと伝わってきました。視点がコロコロ変わるのも工夫されてて、それぞれの“大切な人が壊れていく瞬間”を目撃せざるを得ない構造が辛くも魅力的。 ダープルがサンだった何かと遭遇して意識を失うラストも、息が詰まりました。ジェヴィンさんの警告がどう繋がるのか、続きが気になります。重い題材をしっかり紡いでいて、とても惹き込まれました。