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雨の日、私は君と出会った。
ペットショップのすみっこで、小さく震えていた白い子犬。
だけど私が近づいた瞬間、ぴたっと震えが止まって__
ぶんぶんぶん。
しっぽだけは、全力だった。
「……うち、来る?」
そう聞いたら、またぶんぶん。
こうして、私と君の生活が始まった。
名前は「コハク」。
家に着いたその日、コハクは私のあとを一歩も離れなかった。
トイレにも。
「ちょ、ちょっと待って」
困っている私を見上げて、きらきらした目。
その夜、ベッドの横で丸くなったコハクは、
安心したように小さく寝息を立てていた。
私はそっとつぶやく。
「これから、よろしくね」
しっぽが、寝ながら一回だけ揺れた。