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13話
「お、おはよう!」
次の日、相変わらずの笑顔で会いに来てくれた
「おう、おはよー」
「…今日は、僕にやらせてね!」
…今日は、か、
また明日も一緒にやってくれんのかな、
「じゃあ、お言葉に甘えて」
そう言って目の前に出された小さな手を、
恋人繋ぎで握り締めた
「ひゃ、っ!?」
ビクッと身体を跳ねらせ戸惑っていた
「…こ、恋人つな、ぎ…?」
「嫌だった?」
意地悪くそう言いながら、手の甲を撫でた
くすぐったいのか耳まで真っ赤にさせていた
「…や、じゃない…けど、!」
…はは、反応かわいー、
つい楽しくなって、耳に息を吹きかけたり、
優しく手のひらをなぞってみたり
「ま…って、飛びづら…いっ、」
「ん?ああ、ごめん。つい可愛くて…」
「……む、」
ちょっと、やり過ぎたか…?
「ごめんね?」
「…っん、」
…おっと、拗ねた?
歩き出してから、後ろを振り返ってくれなくなった
その小さな背中を見つめながら俺は着いていく
書庫、雨林を回って、最後に草原に行った
…久しぶりにこんな回ったな、
相棒は最近、構ってくれないし…
そんな時、誰かが俺に話しかけてきた
噂をすれば…か、?
「よっ、久しぶりだな。」
「っえ…?」
相棒が俺に会いにやってきてくれたのだ
俺は一度目を擦って見開いた
(こんなこと滅多にないから)
アイツが自分から会いに来るとか、
…明日台風か、?
「俺だよ。最近会えてなかったせいで忘れたか?笑」
「…いや、忘れてない。びっくりしただけ、」
「そっか〜寂しかったのかぁ、ごめんな?笑」
「いや、そんなんじゃないけど…」
この…だる絡みをするのは、
コイツだけだ…うん、間違いない。けど、
何か…いつもと違う、?
「…誰、ですか、?」
俺の後ろに隠れていたミミズクがひょこっと顔を出して言った
「うお!相棒が恋人連れてる!」
「!…いやちが…」
「ひぇ…っこ、恋人!」
俺が否定する前に、その言葉に反応しては
耳まで真っ赤にして動揺していた
…やばい、かわい
「…そうだよ。」
「ん?」
「この子…俺の恋人。」
俺は屈んで恋人(嘘)の額にキスをした
「…ふぇ、?」
ミミズクはキスされた額を押さえ地面に座り込んでしまった
「ははっ、ごめん冗談だよ。」
そう言って俺は手を伸ばし、軽々と引き起こす
「……っ、」
「ん?どした、相棒?」
…羨ましい。
ボソッとそんな言葉が聞こえたような、
「あ、いや!…仲良いんだな、!」
相棒はニコッと笑ってそう言った
…?
「…どうした?」
さっき感じた違和感は、これか…
「…あのマッシュさんと…なんかあった?」
それを聞いた時、相棒の顔から笑みが消えた
長く伸びた前髪の下で泣いてるようにも見えた