初めて小説書くので拙い文章ですが暖かい目で見てくださると助かります🙇🏻♀️
ナムギュ/124
サノス/230
注意
⚠︎︎124×230、230×124CP有り
⚠︎︎口調が迷子です
⚠︎︎原作改変¦124の自殺捏造有り
⚠︎︎ご本人様達とは一切関係ございません
⚠︎︎なんでもOKな方だけ進んでください。
苦手な方は回れ右です。
※生産元が124×230好きなのでナムサノ表記ですが230×124サノナムとしても読めます
お好きな方でお読みください。
「あの〜アニキ?…眠いんですか?」
ゲームで疲れたのかトイレの床に寝そべってたアニキを起こしてなんとかおんぶしてるような体制まで持ち込んだ。俺にアニキの全体重が乗っかっていて俺の体まで重く感じる。ゲームと薬の副作用でこっちだってだるくてしょうがねぇってのに本当に世話のかかる人だ。
てかトイレで寝るってなんだよ、汚ぇ……。
アニキをベッドまで運んだらこっそりペンダント奪って飲んでやろう…1つぐらいじゃ自分がラリってる時にやったと思ってバレないだろ。そんなことを考えながら帰路に着こうとするがいつまで経ってもあの大部屋に戻れない。
「あのー?アニキマジで重いんで自分で立ってくれません?置いてきますよー…」
返事がない、アニキの野郎さては人の背中で爆睡してんな。…本当にこのまま捨てて帰っても良いだろうか、背中が痛い。いやどこもかしこも痛い。早くベッドに戻って寝たい。イラつきと焦燥感に苛まれながらやっとの思いで扉にありつけた。早く。その瞬間ドアノブにかけた手がツルッと滑った。あぁ……こんな時に限って手を洗った水がしっかりと拭けてなかったのかもしれない。女じゃあるまいしハンカチなんか持ち歩いていないから洗面所のティッシュで拭くしかない、いや…まぁズボンで拭いてもあの女に嫌な顔されるだけで終わりか。なら…。
どろっ…。生暖かい何かが肩に染み付いていく感じがした、もしやアニキの野郎ヨダレでも垂らしやがったのか!?最悪だ。ついでだやっぱり洗面所に…いやこのジャージは全員同じサイズだとかあのピンクが言ってたか、なら今日は寝てるアニキのジャージを奪って後で俺のはミンスにでも洗わせりゃ良い…。早く。そうだ、こんなことで悩んでる場合じゃねぇ。ドアノブを強く握ってやっと大部屋に戻れた。
何だか周りの奴らが騒いでいる、アニキが寝ているからだろうか、多分全員今がチャンスだと思っている。きっとこの後乱戦が起きるはずだなぜならさっきの投票で50対50で引き分けだったからな、本当なら明日に持ち越しで心変わりした奴がいたら…って訳だがそんなの保証がない。誰だって思いつくだろう、今夜光が消えた時に相手のチームから多く脱落者を出す。そうすれば確実に自分の選択が選ばれる、そうなりゃ1番に狙われるのはアニキだ。
相手チームいやこっちのチームのヤツだって一番強いアニキを殺せば今後のゲームで有利に働くはずだから。いやもしかしたらあの001番かもしれねぇな、一日目の時にアニキと俺がボコられたのを全員見ていたはずだし。
まぁどっちにしろ俺はアニキから遠い位置にいた方が良いかもな、アニキだってそっちの方が自由に動けるだろうし。
武器になるものはないか?まぁ拳でやったって自信はあるがないより断然良い。ベッドの骨組みか…?夕食にでたコーラの瓶も後ろから殴れば1発かもな。いやまて1回で壊れちまったら意味がねえ、破片で切り裂いても良いが小さすぎる。そうだフォークを使えば …
…あ?フォーク?…なんだ?何か思い出せそうで思い出せない、薬の影響か?
まぁ今は関係ねぇ。早く。早く。とりあえずベッドまでありつけりゃ良い、まだ消灯まで時間はあるはずだ。仮眠を取って乱闘に備えておかねぇと。あっちのヤツらはこっちを見てなにかコソコソ作戦でも立ててんのかもしれねぇがこっちには作戦もクソもない、アニキの裏で目立たなきゃ良い。
……アニキ? …あぁ…そうだアニキを起こさないと、乱闘が起きるとかどうとか兄貴はきっと分かっていないだろうし教えてやんなくちゃ。それの報酬と理由づけて奪えば罪悪感もない、完璧だ。あぁ……疲れたな。痛い、眠い。早く。
「ちょ…!?あんたそれ……どうし…」
あぁこのクソ女マジでうるせぇな…。でけぇ声突然出すなよ。これだから女は嫌いなんだなんでアニキはこんなやつ入れたんだよ。鬱陶しくてしょうがない。どれがどうしたんだよ、もしかして手拭いてねぇのがバレたのか?ミンスを守る体制までしやがってミンスに菌が移るとか思って嫌がらせしてきてんのか、クソ。大袈裟にすんなよ。
まぁ良いベットまで来れたんだし、長かったな疲れたどこもかしこも痛い。アニキのせいだ寝よう。あ、その前にアニキからジャージとペンダントパクんねぇとな。早く。なんだ?さっきからずっと焦ってるつうか…冷や汗が止まらねぇ…寒い。さっきまではアニキが寄っかかってたから暑かったのによ。あ?じゃあなんで、なんで俺の肩はまだ重い。そうだアニキを下ろさなきゃ。いや、は?違う俺は今寒いんだ。でもアニキを……なんだ?頭が回らねぇ…。早く。とにかくいいそんなのは後でいい寝よう。
「あの〜アニキ下ろしますよー…」
どさっ
は?な、なんでアニキが
アニキが血塗れなんだ?幻覚でも見てるのか?引っぱたけば治るか?いやさっきからどこもかしこも痛…なんで痛いんだ?今日のゲームは別に余裕でクリアしたはず、なのになんで……。
あ。
あああああ
「な、なんで…」
あぁ嫌だ、?は?アニキ、何が起きてる?いや何が起こってた?トイレでミンスを問いつめて…それでアイツとアニキが口喧嘩しだして俺もそれに乗っかって…丸のヤツらが攻撃してきて……あ、 あぁ…?なんで、 なんでだ。どうしてこうなった痛い…辛い寒い…。早く。あ?そういえば俺は早くって何を……
「あ…アニキだ。」
そうだった早く。早くアニキを助けないと。だから俺はアニキを連れてきたんだった…。アンタが居なきゃ今までのこと全部無駄になっちまう……。早く、早くピンクのやつらに手当てしてもらわねぇと。
「おい……誰か手当出来るやつはいねぇのか早く…はやくアニキを…」
殴られてズキズキと痛む足を前に出さないと。痛い、あぁだからか。
「ちょっと…ちょっと!!」
「あんた…それどうするつもりなの……」
それ?アニキのことか?何言ってるこんな重症負ってんだ見りゃわかるだろ、手当しねぇと…。
「まさかクスリで状況分かってないわけ…?」
そうだクスリ、奪わねぇとつってたのに。壊れてないだろうな。え、あ…首…。
「……そいつはもう死んだよ。首刺されてんだから1発。あっちで何があったの。」
そんな訳…いやだから冷たかったのか、だからあんなに重くて。ああ、そうかそうだったか
全部思い出した。なんで俺は…。
「アニキ……」
「あっちで何があった、早く答えな!…この後の作戦に関わってくるんだよ…!!」
ブーーー
ブザーの音が鳴る。
「230番268番……」
脱落。
ピンクのやつらがプレゼントボックスかのような棺を担いでやって来た。もうアニキは連れてかれる。なら…
棺に入れられたアニキの目は微かに開いていて俺を見ているような気がした。まさかアニキを見下せる時が来るとは思っていなかったが、割と気分は良い…最後までクソだった。俺が見下してるはずなのにアニキの瞳孔の開いている濁った目を見たら何故かいつものようにやっぱり俺は見下されている気がした。
あー、眠ろう。何回思っただろうか。
あのトイレの中にいた体はボロボロで死体のアニキの首から抜いたフォークで刺した相手の返り血が冷えて寒く感じる。まるで俺まで死んだみたいだ。
消灯後の乱闘であのクソ女も殺した、誰か上にいたやつが瓶を落としたおかげでその破片で首を切った。案外フォークよりも切れ味が良くて使いやすかった、まぁこんな知恵つけた所でもう使う時は来ない。
アニキの首にいつも掛かってた、俺がずっと欲しかったペンダントを開けて中を確認する。良かった、中身は無事だまだ半分残っているそれを見てアニキがあのまま生き残っていたらいつか全てなくなって狂ってたかもしれないと思うと笑えてきた。そんなクソの世話をするほど俺はお人好しじゃないがそんな惨めなアニキの顔も見てみたかった、こんなボロボロで疲れきった体じゃ俺が世話される側かもしれねぇがどっちにしろ結果的には俺の方が長く生き残った。
だが俺はもうこの後生き残れる気がしない、それは疲れきったボロ切れみたいなこの体のせいか。薬が切れて気分が下がっているせいか、はたまた隣にいるはずのアニキ…いやもう居ないんだからアイツでいいか、笑
アイツが居ないせいか…。
この大量の薬物を飲んで死んだら同じクソ野郎
としてアイツとまた会えるかもな。
今度こそ俺がお前を見下してやる。
1つずつ飲み込んで6個全部飲み切ったあたりで頭が働かなくなってきた。あぁ…やっと死ねるのか、バーで働いてクソの相手ばっかしてきて仕舞いには多額の借金背負って最悪な人生だった。思い返せば俺は死に場所を探してたのかもしれない。あの大量の賞金を勝ち取ったって自慢できるやつはいない家族はいねぇし愛そうと思ったヤツも俺にはいなかった。孤独だった俺に差し込んだ光は駆け出しのラッパーだった。少しの明かりすら当たらない暗闇の中に居た俺とは真逆でキラキラ光っていつだって自分の元にスポットライトが当たるようなスターみたいだった。だから俺は薬をこっそり渡しに行った部屋で虚ろな目をして立ってたアイツに心底落胆した。お前は光り輝けるのに、こんな暗闇に自ら飛び込んでいくなんて自分勝手すぎる。お前のおかげで俺の人生にもほんの少し光が差し込んできたところだったってのに。
それから俺は落ちる所まで落ちてこんなゲームに参加することになっちまった。そこには俺の借金をさらに増やさせたMGコインを進めた配信者がいて1発ぶん殴ってやろうと思った。どうせ俺みたいなやつが集まってるんだから止めるヤツなんか居ないだろう。そう思って拳を振り上げた時後ろから声が聞こえた
「あ゛ぁ!!??アイツMGコインのヤツじゃねぇか!!」
どうやら自分と同じくアイツに嵌められたヤツがいるらしい使えそうだったら手を組んでもいいかもしれねぇ。そう思い後ろを振り返った、そこに居たのは1度見たら忘れられない紫の派手髪にタトゥーの彫られた首カラフルな爪……。見覚えしかない。駆け出しラッパーサノスだ。俺は一瞬高揚した、と同時に俺はアイツに2度目の落胆した。あんなに輝いていたお前はなんで俺と同じ場所にいるんだ。そうかお前も同類だったんだいくら明るく振舞ったってお前にもうあの光を見ることはない。使えるまで使って暗闇に投げ捨ててやる。
「アンタもアイツに騙されたんすか?」
ドス黒い気持ちを隠して俺はアイツに近づいた。
けれど薬をやっているアイツを見ると僅かな灯りを感じた一時の為だけに作られた薄い光。あの時とは違う俺に光を与えるんじゃなくお前は俺より下だと見下されるような。
でももうあの僅かな光さえ感じられなくなった。いや何もかも感じない。触っている布の感覚もしたいだらけのこの部屋の血の匂いもなにもかも。いよいよ薬が本格的に効いてきたみたいだ、手も足も痺れて動かせない。あぁ…でももう一息足りない。無駄に意識が残ってる苦しい…苦しいのに死ねない。あぁ…アニキの野郎もう少し残してくれてたら良かったのに…。そしたら楽に逝けたのに。クソ…最悪だ。どうしたらいい俺は最後までこんななのかよ。こんな薄暗いベットの下で……。
「「おーい!!ナムス〜!!」」
あ?
「おい聞こえねぇ〜のか!!?ナムスー!!」
幻聴か?走馬灯か?
「おーいー……なんだよナムス〜返事しろよー…あ!!さてはお前名前間違えられて拗ねてんのか!?」
こんなのが走馬灯なんて嘘だろ…確かに最後にコイツを思い出したけどもっと他にいねぇのかよ……
「構ってちゃんboyだな〜???」
あー…あーあーあー!!!!
「おいナムギュ」
「クソが……」
「は?クソってなんだクソって!!」
「ナムスナムスうるせぇ!!走馬灯でくらいしっかり名前でよ……べ?」
あ?ナムギュつったか…?アニキが?じゃねぇ会話が出来てるだと?
「ちゃんとナムギュって言っただろうが!!そんなことよりクソってなんだよ!!せっかくサノス様が出てきてやったのに!!」
なんだ?走馬灯じゃないのか?じゃあ幻覚?幻聴?取り敢えずどうでも良い。どうせ本物じゃねぇんだから文句でも言ってやろう。
「アンタが最後まで最低で最悪だったからだろうが!!俺の知らないうちにさっさと逝っちまうし薬も少ししか残さねぇし!!死ぬ時くらい気使ってくださいよ!!」
「……。」
なんだ?下なんか向いて………流石に言いすぎたか?いやいや幻覚だっつってんだろどうでもいい
「クッ……wふはッ…ww」
は?なんだコイツ笑って…
「あはははッッwwwふッww死ぬww」
何爆笑してやがんだ…クソ。死ぬってお前はもう死んでんだよ!!
「おいなんなんだ本当に…」
「おいおい…wそんなに怒んなよナムス〜だってお前あんなに死ぬ前に俺の事想って逝こうとしてたのに会ってすぐにクソだとか最悪だとか言いやがってそりゃ笑うだろ」
「しかもアンタだってー?お前裏ではそんな風に思ってたのか???まぁその喋り方も悪くねぇなw」
「想ってなんかねぇ!!俺は…アンタが嫌いでムカついて…、!!」
あぁダメだやっぱりコイツに全部思ってた事吐き出してからじゃねぇと逝けねぇ…心残り残して化けて出てきちまう。
「…いいやそうだ、 俺はアンタに憧れてました。」
「お?なんだやっぱりそうだっ 」
「だから!!アンタが俺と同じとこまで落ちていったのが許せなかった!! 」
「アンタは…アンタは誰よりも輝いてみんなの注目を浴びて、その光をアンタの曲を聴いた全員にまで分けてくれるそんなヤツでいつでもスポットライトが当たってた……なのになのになんで!!こんな俺みたいなクソ野郎しかいない暗闇まで堕ちたんですか…。俺は誰よりも光り輝いてたアンタが憧れで……好きだったのに!!」
「……。」
クッソ……こんなこと幻覚でも言いたくなかったってのに、でも最後にそんな顔が見れて良かった…笑俺より惨めで暗い顔。やっと俺が見下せる番が来た。
「……OKOK、落ち着けboy」
最高で最悪な夢だ。まぁでも俺のクソみてぇな人生の走馬灯がこれなら十分だ。
「そうだな、流石はfanboy。俺は煌めくSTAR!!だったが確かに堕ちに堕ちまくったあんなゲームに参加してんだからな?」
「…まァ光の裏には必ず影ができるって事だナムス」
端折りすぎだろどういう事だよ。てかアンタの口からそんな言葉聞かされた所で嬉しくもねぇよ…。あと名前間違えんなナムギュだ。
「でもお前は1個俺を勘違いしてる」
「何がですか…何も間違えてないだろ、どんだけアンタを見てきたと思ってんだ。」
「熱烈な視線を送ってくれていたことは感謝する」
いちいちうぜぇ…俺本当にこんなやつの事が好きだったのか?
「でも気づけなかったな!」
「俺はどん底まで堕ちたってファンを照らすSTARには変わりないって事をだよ!!!!」
チャリッ
なんだ?ペンダント?
「おーっとこっちじゃねぇよ」
「?」
「全てのファンを照らすにはしっかりと全員見落とさないようにしなくちゃな?」
あ、
「……俺が落としてたのか」
俺のズボンの上にクスリが2錠落ちていた。焦ってしっかり見てなかったな。
「俺はファンのみんなぜーんいん顔覚えてんだぜ?見落としたことなんて1度もない!!」
「…嘘つけ」
「いーや?俺は嘘はつかない!
ん、あ、いや待て1回くらいは見落としたことあるかもな…」
「はぁ…」
なんなんだ最後まで一体。
「だけどな、お前のことは見落としてないぜ」
「え」
「いつもいっちばん離れた所で仕事サボって俺の事見てただろ」
「あ、いやそれはちが 」
「確かにあの視線は熱烈だったな〜!!あんな後ろから見てんのに誰よりも視線感じてたぜ」
「は!?ちょ、」
幻覚だからか触られた感触はなかったがいつもマイクを持ってたあの両手で確かに俺の顔を包み込んだ。
「いつも応援ありがとうな」
その笑顔はいつしか見た光と同じだった。涙が頬を伝たった、泣いたのなんて何年ぶりだよ。
「これはお礼だありがたく使えよ?」
その手には青色と赤色の2錠のクスリがあった。
……やっぱりアニキは誰よりも輝いて俺なんかも照らしてくれるスターだ。
俺は痺れる手をなんとか動かしてその薬を一気に口の中に放り込んだ。
あぁやっぱりそこまで悪い人生じゃなかったかもな。
意識が遠のいていく中で最後に聞こえた
大好きなあの人の声
「present for you!!」
コメント
2件
泣きました天才です。こういうお話だいすきなので、ささってしまいました 😢😢 初めての小説でこれは 天才です … どタイプです。素敵な作品ありがとう ございます 🙏
やばい最高すぎる!ナムサノやっぱり最高だわ👍