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クリスマスに燐音くんが失恋する話・タイトルの通り失恋
・片思い燐音くん
・概念的にはニキ燐
・短編ではない気もしてきた
・季節外れ。ほんとに。
・なんでもいい方のみどうぞ
(ちなみに最後にハピエンバージョンもあります)
「なぁニキ、今年のクリスマス、何する?」
俺は、そうニキに話しかけた。
なぜか毎年クリスマスはニキと一緒にいる。そりゃあ、昼間はお互いに忙しかったりするが。ニキが帰ってきたら、あのアパートに行って、ニキがクリスマスケーキとご馳走を作って、一緒に過ごして…、あれ、俺っち何もしてねェな、まぁいい。
正直、クリスマスを一緒に過ごせるのはとても嬉しい。なんてったって、俺っちは絶賛、コイツに片想い中なのだから。
「またいつもみたいにケーキ食ってダラダラするゥ?それとも、今年はこはくちゃんとメルメルも呼んで、クリパでもするかァ?」
そう言ってはいるが、正直二人きりがいい。付き合えるはずもないが、好きな人とクリスマスなんて、一緒がいいに決まってる。
「燐音くん、そのことなんすけど…」
ニキがいつものような笑顔で話しかける。
お?なんだ?俺っちとデートでもしてくれんの?
そう言いかけた瞬間だった。
「僕、告白されちゃって彼女できちゃったんで!」
「だから、今年のクリスマスは、彼女と一緒に過ごすっす!」
…は??
脳が追いつかない。
いや、追いつかないと言うよりは追いつきたくない。追いついてしまったら、この事実を受け入れるしかなくなる。
え?ニキに?彼女?
…まァ、モテるもんな、アイツ。
イケメンで優しくて、背も高くて、料理がうまくて…そりゃ惚れられるわ、どんだけ優良物件なんだよ、それに、本人は食を保証されれば、ホイホイ付きあうだろうな、恋愛なんか興味ありませんよ〜みたいな顔して、本当に無関心なんだから。でも、絶対彼女には優しいんだろうなァ…
ヤべ、泣きそう
叶わなくてもいいから、思わせることだけはさせて欲しかった。
でもそれもダメだった。
…いっそのことここで告ってみる?
勝機は1%もないだろうけど、
181の成人クズヒモ男より、可愛い女の子の方がいいに決まってる。ニキだって、いつも不満をこぼしている。
…勝ち目なさすぎんだろ、…
言ったとて、いつもの冗談として流されるか、ドン引きされるか、うざがられるか、、悪い方向にしか話がいかねェ、クソ
「燐音くん?大丈夫っすか?」
…随分黙り込んじまったから、ニキが心配して声をかけてきた
「…おう、!大丈夫っしょ!きゃはは!ニキにもついに春が来たかァ、、」
「…大事にしろよ、彼女さんのこと」
「!うん!勿論っす!」
…はは、…お幸せに。
いつか来る未来が、今来ただけ。それだけ。
なのになんでこんなに悲しいんだろうな。
後日談(ハピエン)
もうクリスマスは開けて、今は1月半ば。
あれから結構落ち込んでた__まぁ表には出さないが__俺だが、最近は回復している。
「燐音くん…」
…俺の落ち込みの原因が話しかけてきた。俺はまだ、コイツの事が好きだ。諦められない。
「ンだよ、今日は彼女とデートしてきたんだろォ?」
話しかけてきた男は、いつものような笑顔ではなく、悲しみのどん底のような、暗い顔をしていた。
「…なんかあった?」
いつもと違う雰囲気に、茶化すのはこれくらいにして、真面目なモードに入る
「僕、フラれた…っす。」
え?
ニキが沈んだ声で告げたのは、自分が彼女にフラれたと言う報告だった。
こんな優良物件を?そんな彼女ありえねェっしょ!!
と、俺は心の中で叫んだ。
「…理由は?」
「ずっと料理の話ばっかだし、大切にされてる感覚がない。それにデートもデートスポットに連れて行ってくれるときもあるけど、ご飯屋さん巡りの方が多いからつまらない…って」
…は?
いやいや、ニキと付き合うってんならそれくらい許さねェとやっていけねェだろ、告ったんなら最後まで責任取れよ、なんでこんなやつに俺っちは負けたんだ、クソ、こんな奴より俺っちの方が絶対に良いに決まってる。
妙に自己肯定感が上がってしまったが、絶対にそうなのだ、ニキの面倒な体質も、恋愛については無関心なところも、全部全部好きで、許せる俺の方がニキにとってもいいに決まってる__決めつけは良くないが__とおもうのだ。
「いやいや、そんな女、別れて正解っしょ」
あ、やべ、口に出ちまった
ニキがポカンとした顔で俺のことを見る。
「ニキは料理人なんだし、体質のこともあるから料理の話ばっかになるのは必然だし、そもそもそんなの付き合う前からわかってたことっしょ」
「それに、あんなに恋愛に興味がなくて、飯にしか興味がねェニキが、あのニキがデートスポットに連れて行くなんて、世界一大事に、大切に、そして愛されてる証拠っしょ、なのに、なんで別れるのかねェ」
「断言する。そんな女、捨てて正解っしょ!」
「…え??」
…ああもうやけだやけ、全部言っちまえ、俺がニキのことを好きなことも、そしてフラれちまえ!
「…俺、ニキの事が好きなんだよ!なのに彼女ができたって言うからちょっとは諦めたし、落ち込んだのに、そいつがこんなやつで、黙ってられるわけねェだろ!?絶対こんなやつより俺のほうがいい、ニキの料理好きで、食べ物に真剣なところも、恋愛には興味ないところも、全部、全部好きなんだよ、!!!」
言ってしまった、、!!ずっと隠していたこの気持ちを遂に…!
「え…?」
ほら、ぽかんとしてる…
まるで死刑宣告を待つ囚人のようだ、空気が重い…
「り、燐音君が?僕のこと?」
「そうだよ…悪ィか?!」
半ば吹っ切れた俺は八つ当たりのように言った。
「…あれ、なんでだろ…別に嫌じゃない、っす」
………え?…は?
脳が追いつかない。
「い、嫌じゃねェの?」
「うん、僕もよくわかんない、っすけど」
…え〜、!?
わ、ワンチャンあるンじゃね?これ、、!
「その、付き合って、って言ったら…」
「……いい、かもしれないっす」
ま、マジかよ…!まさかの逆転大勝利…!?
「…なら、さ、その…付き合ってください」
「こちらこそ、ふつつか者ですが…、?」
ッやっぱ諦めるもんじゃねェな…!人生…!
「…フったりしないでね、燐音くん」
「せっかくつかんだチャンスを誰がやすやす手放すかよ」
「一生一緒にいろよ、ニキ」
〜ハッピーニキ燐?エンド〜
コメント
1件
わかるわかる、燐音くんの「脳が追いつかない」ってとこ、グッときたわ…。ずっと一緒にいた相手にいきなり彼女ができたって言われて、平静装って「大事にしろよ」って言えるのがまた切ないんだよね。でも後日談でニキがフラれてきて、燐音くんが一気にぶっちゃけるシーン、めっちゃ熱かった!「こんな女より俺の方がいい」って断言するところ、ガチで刺さった🔥 ハピエン待ってた甲斐があったわ、お疲れ様です!