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夢系が地雷の方は回れ右!
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『 🌸 』 「 🐊 」
『ねぇねぇ、貴方は泣くの?』
ずいっと顔を近付け興味津々で観察をする。彼は嫌がっていたが、暫く観察を続けていると慣れたのか抵抗はしなくなった。
「急に口を開いたかと思えばそれか……。さぁな、泣けるんじゃねぇか。」
キラキラと目を開かせ此方を見る彼女を鬱陶しそうにして適当に返事を返すと 同時にピロリンと機械音がした。命令が来たらしい。
「……命令だ。俺はもう行く。」
『そう?じゃあね。』
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『ねぇ、私が死んだら 貴方は泣いてくれるかな。』
窓の外では雷雨が鳴り響く、そんな彼と自分 2人きりの重圧で押しつぶされそうな空気の中 彼女は重たい口を開いた。
「……嗚呼、その時ァ 泣いてやるさ。」
2人掛けのソファーに腰掛け、窓に目をやる。雷雨は酷くなる一方。ふと時計を見ると午前の一時半を廻っていた。貴方は泣いてくれるかな。そう言われた時 直ぐには返答が出来ず数分置き、言葉を並べた。心無しか 泣いてやるさ。 そう述べた時の彼の顔は少し曇っている様に見えた。
『……そう。なら良かった。』
中々返事が帰って来ず、少し不安になったが 安堵の表情を見せふぅと息を吐いた。彼の表情が曇っている事に気づき (嗚呼、貴方の事だ きっと鰐の涙なのだろうなぁ。)そう思ったのは彼女が自室に戻り、彼は兵器としての責務を全うした夜の事だった。
END