この作品はいかがでしたか?
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ぴぴぴぴ ぴぴぴぴ ぴぴぴぴ ぴぴぴ…
ガチャ
はぁ。朝か。
バサ
布団から降りてまず僕がすることは、笑顔を作ること。
小学校に行くために。
(これは、不登校になる前のお話です。)
僕は学校では誰かになって、皆に必要とされていた。
初めの頃は嬉しかった。
僕なんかに愛情をくれる。必要としてくれる。
でもいつからだろう。
皆が僕を道具として使い始めたのは。
学校に行く準備を全て終えてから、リビングに行く。
両親は仕事に行って、兄はまだ起きていないので平和で静かなリビングだ。
ご飯を食べ終えて、また二階に上がって、兄を起こして。
もう一度鏡を見てからリュックをせよったら学校へと行く。
こうやってまた、僕の地獄の一日が始まる。
7時ジャストに学校について、教頭先生しかいない職員室に行き、教室へと向かう。
荷物をおいたら、教室内を掃除して、すとんと席につく。
そして、他の誰かが来るのを待つ。
他の誰かが来たら、僕も知らない誰かになって、笑顔で迎える。
そして、その人達の課題を黙々と回答してゆき、教室を離れる。
そこからは、音楽室に行って朝の会までピアノを弾く。
皆からは暴力的なものはなかったし、家族から離れていられるから別に嫌ではなかった。
ただ、呪の花が成長していくのにも気づかず、ただただ人の課題をやったり、登板や日直をかわるだけだから。
そう。
それだけだから。
コメント
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ごめーん。 授業中で短くなっちゃった (*ノω・*)テヘペロ