テラーノベル
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こんにちは、ものものです!みなさん遅くなりましたが、あけましておめでとうございます♪今年もぼちぼち書いていく予定なので、どうぞよろしくお願いします🤲
それでは、今回の話へどうぞ!!
ピチョン………ピチョン…
「ん……」
…どこだ?ここは。
千空が目を覚ました場所は、なんの変哲もない部屋であった。今自分が寝ているキングサイズのベッドにクローゼット、部屋には窓はないが換気扇のようなものが付いている。ドアはベッドから1番離れた位置にあった。
一旦頭の中を整理だ。…ゼノが睡眠ガスを部屋中に噴出させて…それで、俺は眠ったのか。
科学連中は大丈夫か、いや、それよりもまずは俺がこの状況をどうするのかを考えなければ始まらないな。
千空が人差し指と中指を眉間に寄せた時だった。
『Hey、何してんの千空?』
『…は?』
俺の目の前にはいつの間にかスタンが立っていた。…いや、確かにそれにも驚いたが、そうじゃない。
スタンの声は…あまりにも、甘すぎた。まるで砂糖菓子を煮詰めてドロドロに溶かしたような声…そして瞳。
なぜ…俺にそんな目を向けるんだ…?
『酷いじゃんよ、千空が起きるまでずっといたってのに。まるで俺がいないみたいに考え始めるから思わず声かけちまった。』
あまりの情報量の多さに脳の回転が追いつかない。…何から聞けばいいのか。
『…スタン』
『ん?どうしたん?』
『…ここって何処だ』
『…アンタのご想像通りの場所だと思うけど?』
『そうか…ここが、俺らの家ってか?』
『That’s right ♪』
『もう一つ質問だ。…なぜ俺をここに連れてきた。俺の仲間達はどうした。何が目的だ。』
『おお、千空。それは質問1つとは言わないんじゃないかい?』
最悪なタイミング…とでも言っておこうか。ゼノが部屋にかちゃりと入る。
『ゼノじゃん。』
『スタン。千空が起きたらすぐに伝えてくれと言ったはずだが?スタンの声が聞こえると思ったら、すでに起きていたとは。』
『悪ぃ。忘れてたわ笑』
『ああ、そうだった、すまないね千空。君の質問に答えなくては。…ふむ。ここに連れてきた理由は先程も言った通り、君を守る為だよ。そして安心したまえ。君の仲間は大切に保護しているよ、君の瞳から光が消えるなど、あってはならないことだからね。』
『そして、目的だけど』
『ゼノ。俺が言いたい。』
『ん?別に構わないが。』
スタンが急にゼノを遮る。ゼノはあたかもわかっていたかのようにすぐに反応する。
『んで、目的だけど、』
千空、アンタを2度と手放さないためだ。
『あ”?どういうことだ?』
『千空、本当にすまなかった。僕たちが君と一緒に居れば、あんなことは起こらなかっただろう。』
『それはもう、終わった話で…』
『いや、違うね。どうやらアイツらの上に誰か別に指示してる奴がいたみたいだ。アンタが病院にいる間に会えなかったのは、ソイツを探すためだったんよ。』
何故かゼノが目を見開いてスタンを見た。スタンはゼノを見つめ…合点がいったようにゼノはこちらを振り返った。
『結局僕らが探しても見つからずに石化してしまったんだ。』
『ん…そういや、俺を捕まえた奴の1人がそんなことを言ってたよう…な、気がする。』
『あ”?本当か!なんて言ってたんだ?』
『スタン、千空は…』
話が噛み合わない。この2人も、そして俺も。何が原因だ…、思い出せ……?「思い出せ」?
まさか、俺は…
『記憶が欠けてる…??』
その瞬間、ゼノとスタンが物凄い勢いでこちらを振り向く。2人の瞳の色が更に濁っていくように感じた。
『千空、何を言っているんだい?そんなわけ無いじゃないか。』
『何言ってんよ、千空。俺たちのこと忘れてねぇじゃん。』
『ま、あ…確かに?』
『千空、おそらくここまでの船旅で疲れているんだ。一旦お休み。大丈夫、僕たちはここにいるから』
『お、おう…』
ゼノの言うことは本当だったのだろう。《急に》瞼が重くなってきて夢の世界へと誘われる。
『『おやすみ、千空』』
あ、あ、…
やめろ、来るな……やだ…
助けて、…びゃくや
怖い、死にたくない……こないで
「!!!っふ…」
なんだ…?今のは…
病院…の中…?
全く知らない記憶…ただの夢…なのか。
『千空、おはよ』
スタンがの声が聞こえて振り向く。
『っああ、おは……ヒュッッッ‼︎‼︎』
スタンを目に止めた瞬間、急に目の前が真っ暗になる。…こ、こきゅうができない…
『っ!おい!千空!?』
スタンリーは突然過呼吸を起こした千空に近寄る。そして息がしやすいよう、気道を確保し、背中をそっと撫でた。
『落ち着きな!ほら、息を一旦吐け……そうだ。そして息をゆっくり吸え…』
スタンの言う通りに深呼吸をする。視界がだんだんクリアになり、手の震えが収まる。
『…わりぃ。助かった。』
『急にどうしたんよ?なんかあったか? 』
『…それが自分でもよく分からねぇんだわ。本当に突然だったからな…。』
考え込む千空にスタンリーは心底心配な目を向ける。
これは、センセーにいったん報告だな。
まだスタンリーは知らない。
千空の瞳が本当に少しだけ…濁っていたことを。
本編は一旦ここまでで、ペルセウス号の皆の番外編をお届けします!千空が目覚める少し前の話です。
「…っ!!」
流石の霊長類最強とあって、はじめに目を覚ました。
「…ここはどこだ?」
周りには誰もいない。ペルセウス号の皆も…千空も。
「っ…僕がもっと強ければ…」
千空を守れたのに…
カツン…カツン…カツン…
誰だ?
いや、もう分かっている。ここに来るものなど、…1人だけだ。
「やあ、お目覚めかな?君は誰よりも早いと思っていたよ。」
「うん。ゼノ…だね?」
「そうだよ。…さて、君に聞きたいことがあってきたんだよ。」
「…なにかな?」
ニコニコと完璧な笑顔に司は思わず顔が引き攣る。
それも一瞬のことだ。次の瞬間には背筋が凍るような体験をすることになる。
「単刀直入に聞こう。…僕たちと千空が再開するまでに、千空が誰かに傷つけられたり…酷い目に遭ったことはないかな? 」
ゼノの優しい口調が消え、刃物を当てられているような鋭い口調になり、瞳はさらに黒を重ね、この世の何も写さない…ゼノにとってスタンリーと千空以外は愚者以外の何者でもないのだろう。
「…それはどういうことかな?」
「察しが悪いね。君には少々期待していたんだが、所詮は衆愚のうちの1人だったみたいだ。」
ゼノは心底興味がないという顔をして、ため息をついた。
「まあいいさ。後でじっくり聞かせてもらうことにしよう。…さて、千空ももうそろそろ目覚めるだろう。僕はここで失礼するよ。」
聞き捨てならない言葉に思わず司は叫ぶ。
「千空は!!千空は無事、なんだね?」
ゼノはくるりと振り返る。お前にもう用はない。とでも言いたげな顔だ。
「君たちは僕らを馬鹿にしているのか。僕らが千空を傷つける訳が無いだろう。」
それきり、ゼノは振り返ることもなく、その場を後にした。
司が考えるのは、ペルセウス号の皆…そして、千空が無事であること…それだけだった。
以上です!ゼノのキャラが原作と違うと思った方もいるかもしれませんが、そこはご了承ください。
そして毎度の如く、不穏な流れとなってしまいました。本当に違うんです。書き始めた時は、不穏にしようとか考えていないんですけどね…。
では、また次回も楽しみにしていてください!
ハート・コメントくださる方、いつも励みになっております。ありがとうございます😭
コメント
1件

すごく好きです❕独占欲強いの好きすぎます!