コメント
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素敵!プレッシャー凄いな🫠 気になったんだけど13人じゃ足りなくない?少なくとも🐣ちゃん居るなら15人だよ!
プロローグなのはわかってるけど平和すぎてうずうずする…なんかこう、破壊衝動が…()
荘園ってエウリデュケ荘園じゃなくてエウリュディケ荘園じゃなかったっけ…?
これは春とのコラボ作品です
mmmr×第五人格のコラボです
こちらはプロローグです。
長くなりすぎたので、前半はまた別に出します。
サバイバーの口調等色々注意。
side めめ村 シェアハウス
それは、めめ村のメンバーが収録を終え、穏やかな午後を過ごしていた時の出来事だった。
「うーん、今日も平和ですね〜」
窓から差し込む陽の光を浴びて、座りっぱなしだった体を伸ばしながらめめんともりがそう言った。
皆が収録を終え、編集にも追われてない今、シェアハウスの中は穏やかな空気が流れていた。皆が思い思いにくつろぎ、羽を伸ばす。めめ村ではかなり珍しいそんな時間は、突如として終わりを告げた。
ピキ……パリーン。
窓ガラスの割れるような音が、シェアハウス内に響き渡った。
「えっ、何か割れた?」
いち早く音に反応したウパパロンが、立ち上がって音の出どころを探ろうとした時。
ぐにゃ、と空間が歪んだ。
「何々!?何ですかこれ!」
「うわ、吸い込まれる!」
「ちょ、Latteさん掴まないでください!」
みぞれが突然の出来事に驚き、歪んだ空間に吸い込まれそうになったLatteがその服を掴む。
「またメテヲの実験か!?」
「違うからな!メテヲじゃない!」
ルカが真っ先に犯人探しを始め、その候補になったメテヲが自己弁護を始めた。
「あわわわ…あ、うわぁあぁ!?」
「ぜ、ぜんこぱすー!!!…うわぁあ!嫌だ!!死にたくないっ!!」
狼狽えていたぜんこぱすはバランスを崩し、歪みへと吸い込まれていき、近くにいたガンマスも吸い込まれた。
「これ、段々デカくなってないか…?」
「あ、これ皆んな吸い込まれます!」
iemonとめめんともりのやり取りを最後に、皆んな、大きくなった歪みに吸い取られた。
side エウリュディケ荘園(エマ)
エマは走っていた。自室と大広間をつなぐ廊下を全力で走っていた。というのも、 まだゲームの時間では無いというのに、ナイチンゲールから招集がかけられたからだ。
「みんなー!遅れてごめんなさいなの!」
バン!と扉をやや乱暴に開け、エマは大広間に駆け込んだ。
「あら、エマ。大丈夫よ、皆んな集まったばかりだもの」
「エミリー先生…それは良かった…なの」
「全員揃ったようなので説明しますね」
医師のエミリーがエマを迎えると、全員が揃ったことを確認したナイチンゲールが淡々と説明を始めた。
「今日の午後、荘園内にバグが発生いたしました。バグの内容は、招かれざる客人の出現です。このバグが治るまでゲームは中止とします」
「バグ…招かれざる客人…それって…それって、とっても面白そうなの!」
「エマったら…ねぇ、ナイチンゲール、招かれざる客人は今どこにいるの?」
爛々と目を輝かせるエマを嗜め、エミリーがそう聞いた。
「もうすでに大広間に呼びました。事情は一切説明していないので、そちらで事情の説明をお願いします 」
ナイチンゲールはそう機械的に告げると、どこかへ去って行った。
「そう…それじゃ、待ちましょうか」
エミリーはそう言って目を閉じると、この後の騒動を予想してため息をついた。
side めめ村
「あの仮面をつけた人に言われてここに来たけど…本当に良かったんですかね…」
「今更後悔してもしょうがないですよ。覚悟を決めて進みますよ!」
上品な赤色の絨毯が敷かれた廊下を進みながら、みぞれが不安そうに呟くと、めめんともりが明るい声を出して元気付けた。
「あ、この扉なんじゃないですか?仮面の人が言ってたやつ!」
「おいSレイマリ走るな!」
廊下をしばらく進んだ先に現れた大きくて上品な雰囲気を漂わせる扉に一目散に駆け出したレイマリにメテヲが怒鳴る。
「開けて…いいんですかね?」
「開けるしかないからね〜。ぐちゃーお、開けて〜」
「えぇ!?…もー仕方ないなぁ…」
扉の前でたじろいだぐさおに八幡宮が命令して、扉を開けさせる。ギィ、と不気味な音がしてゆっくりと扉が開いていく。
艶やかなシャンデリアが照らした大広間から飛び出してきたのは。
「貴方達が客人なの!?私、庭師のエマっていうなの!」
___麦わら帽子を被って茶髪を顔の中心で分けた、可愛らしい女の子だった。
「女の子、ですか…?あ、私はめめんともりと申します」
「めめんともりさんなの!長いから、めめさんって呼んでもいいなの?」
「はい。どうぞお好きに呼んでください」
ありがとうなの、とエマが花が咲いたような笑みを浮かべてお礼を言うと、めめんともりも微笑んだ。
「えっと…めめさん達は急に荘園に来て、びっくりしてると思うなの!だから、エマが説明してあげるの!」
「それは、ありがとうございます!」
「えっと、ここはエウリュディケ荘園で、エマ達はここで普段〝ゲーム〟をしてるんだけど…そこで、バグが発生したみたいなの。その影響で、めめさん達がここに居るみたいなの!バグが直れば問題なく帰れるから、そこは安心してほしいなの!」
「なるほど…ありがとうございます。とても分かりやすかったですよ」
ニコニコと笑顔のエマを見て、緊張が解れたのか、他のメンバーも自己紹介をし始めた。
「私はLatte。あっちのキモい触角が生えてるのがウパパロン」
Latteが性格の悪そうな表情で、ウパパロンを指差した。
「俺はウパパロン。あっちの性格悪そうな顔をしてるのがLatte」
ウパパロンがややキモい触角を揺らして、Latteを指差した。
「俺はルカ。こっちは妹のヒナ」
ルカが優しい表情で妹を指差した。
「ヒナだよー!こっちはルカ兄!」
ヒナも可愛らしい髪飾りを揺らして兄を指差した。
「言ってる内容は似てるのに、ここまで心の綺麗さに天地の差があるとは…」
対極とも言える自己紹介を聞いていためめんともりが呆れてそう言っていた。
「ウパパロンさん、Latteさん、ルカさん、ヒナさんなの!エマ、しっかり覚えたなの!」
ぐっ、と両手を握って純粋そうな満面の笑みを浮かべる無邪気なエマを見て
「ウッ!!俺は汚い…」
「ウッ!!私は汚れてた…」
醜い小競り合いをしていたウパパロンとLatteは心臓を抑えて同時にその場にうずくまった。
「あの二人はほっといて、どうも、みぞれと申します。よろしくお願いします、エマさん」
「ちゃーこだよー!エマちゃんよろしくね〜!」
「あー、俺はiemonです」
「ぽれはぜんこぱす!」
「レイラーでーす」
「俺はメテヲ!」
「どもども、八幡宮ですわよ〜」
「私はぐさおです!」
「アイ・アム・ガンマァァアス!!!」
そうガンマスが大声で叫ぶと、僅かにエマが顔を顰めた。
「お、おっけー、なの!全員の名前、しっかり覚えたなの!」
「それで…どうしましょうか。私たちはバグが直るまで帰れないんですよね?」
「それなら、サバイバーとハンターの皆んなと、バグが直るまでお話しするっていうのはどうなの?」
絶対に楽しいの!と笑うエマを見て、めめんともりが「じゃあ、お願いしましょうかね。皆さんもそれでいいですよね?」と聞けば、
14人分の「もちろん!」が返ってきた。
めめんともりがくるりと振り返り、
「では、エマさん!案内、よろしくお願いします!」
「うんなの!じゃあ、サバイバーの皆んなとお話ししようなの!」
エマがそう言うと、一向は大広間を後にして、サバイバーの集まる場所へと向かっていた。