ーーー次の日ーーー
紫「青ちゃん!起きて!」
青「ん……はっ!桃くん!」
紫「うん、迎えに行こ!」
青「うん」
赤「紫にぃ!俺たち準備できたよー!」
黄「青にぃ、早くしてください!」
橙「せやで、迎えに行くんやろ?」
青「分かってる!!」
紫「よし!行こうか!」
ーーー桃sideーーー
母「桃!!早く朝ごはん作りなさいっ!」
桃「………………」(作る)
父「桃、美味しよ」
桃「…………!!」
え……今まで……
不味いって言ってたのに
父「今日は昼に……愛してやるからな」
桃「…………ビクッ」
父「嬉しいだろ?」
桃「…………はい」
母「ほどほどにしてよね……また警察が来たらめんどくさい……」
桃「…………」(部屋に戻る)
ピンポーン
母「あんた……出てくれない?」
父「なんでだよ……」
母「たまにはいいじゃない……」
父「ったく……」(出る)
警察「あ、おはようございます」
父「……またかね」
警察「今日も桃さんとお話がありまして」
父「何の話かね?」
警察「昨日も話したんですけど、もっと話して来いと上司に叱られまして……ですので話をさせてください」
父「はぁ…………桃!」
桃「…………はい」
父「警察だ、話したいことがあるそうだ」
桃「………………」
父「余計な事言うなよ?じゃないと愛さないからな……ボソッ」
桃「…………コクン」
警察「ではこちらに」(パトカーの中)
桃「………………」
警察「昨日渡した録音機あるかな?」
桃「…………コクン」(渡す)
警察「ありがとう、少し聞くね」
桃「………………」
警察「…………うん……これ証拠になるよ、辛かったね、ありがとう協力してくれて」
桃「………………」
俺は……ここから……出られるの……?
警察「頑張ったね……一緒に着いてきてくれるかい?」
桃「コクン」
警察「その首のやつ外すね…」(外す)
桃「…………はず……れた」
警察「行きましょうか」
桃「コクン」
警察「終わりました」
父「そうか、桃、早く戻りなさい」
桃「………………」
父「桃っ!!」
桃「……ビクッ」
警察「桃さんは戻りません」
父「…………は?」
青「桃くん!!」
青桃以外「桃くん!桃ちゃん!」
桃「……!」
父「またお前らか……」
青「こっち!」(桃を抱き寄せる)
桃「!!」
な……なに……
父「桃、戻ってきなさいっ!」
桃「………………」
暖かい……やっぱり…………
俺の家とは……全然違う
紫「桃くんは俺たちと暮らします」
父「は?」
警察「この子達から桃さんが虐待を受けていると聞きました。」
父「やってない」
警察「ここに証拠があります。」(録音を流す)
父「……なっ」
警察「あなた方を署に連行します。」
父「それは……愛情だ!!俺たちなりの愛情なんだ!」
母「何を叫んでるのよ!」
警察「大人しく署に来てください」
父「なぁ!桃!愛情だよな?」
桃「…………」
黄「答えなくていいですよ……」
母「どうゆう状況なのよ」
警察「大人しくパトカーに乗ってください。無理やり連れていきますよ?」
父「おいっ!桃!!」
母「桃っ!助けなさいよ!」
桃「…………ビクッ」
いか……ないと…………?
青「いいよ……行かなくて……」
橙「せや……桃ちゃんは今から俺たちの家族に戻ったんやで」
赤「……おかえり、桃ちゃん!」
母「桃!!!!」
桃「………………ギュッ」(青に抱きつく)
父「お前っっ!!誰がここまで育てたと思ってんだっ!」
紫「あなた方の育てかたは間違っています。自分の子供をここまで追いやる親が愛情だとか何とか言わないでください……俺たちが本当の愛情を桃ちゃんにあげるんで安心して捕まってください」
母「なっ……」
警察「はい、行きますよー」
(無理やり連れていく)
母「お前なんか産まなきゃ良かったっ!!」
父「いなくなれっ!!消えちまえっ!」
警察「黙りなさい」(連れていく)
桃「……ビクッ」
青「……桃くん……僕は桃くんが生まれてきてくれてよかったよ。おかげで大事な事に気づけたんだ」
桃「………………」
紫「桃くん帰ろう」
赤「お家でゆっくりしよっか」
黄「アイス一緒に食べましょう!」
橙「一緒に帰ろうや、俺達の家に」
青「一緒に帰ってくれる?」
桃「…………コクン」
青「うん、帰ろ!」
ーーー木苺家ーーー
青桃以外「ただいまー」
青「ただいま」
赤「ね!桃ちゃんも言って!」
紫「そうだね、言えそう?」
桃「………………ただ…いま」
桃以外「おかえり!桃くん!桃ちゃん!」
桃「…………ポロ」
桃以外「えっ!?」