テラーノベル
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1話見た?
VTAと今が混在してます
あと🐙🌟が記憶喪失なってません
へったくそです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
視界が白く濁った。 次に瞬きをしたとき、俺は冷たい床の感触を思い出していた。
見慣れたこの教室。窓の外には代わり映えのしない景色が広がっている。 隣の席では、フードを深く被った少年がメモ帳に無意味な線を引いていた。
「……るべくん、またそこ間違えてる」
耳に馴染んだ、少し幼さを残した声。 俺は反射的に口を開いた。
「あ。ごめん、ぴょん、ここどうやるんだっけ」
小柳――「ぴょん」と呼ばれた少年は、面倒くさそうに顔を上げ、こういった。「なんか言われてもできないな、、どんだけダンスできないんだよ」その光景は、あまりにも平穏で、あまりにも「正解」だった。
けれど、俺の心臓は警鐘を鳴らし続けている。
(おかしい。俺たちはもう、ここを卒業したはずだ。今はヒーローとして、配信者として、もっと広い場所にいるはずなのに)
ふと、時計を見る。 針は動いていない。
「……なぁ、ぴょん。僕たち、今何回目?」
小柳くんの手が止まった。 ゆっくりと顔を上げた小柳くんの瞳には、感情の欠片もなかった。
「何がだよ、星導」
冷や水を浴びせられたような感覚だった。 今の声は、「ぴょん」のものではない。今現在を共に生きる「小柳」の声だ。
「……小柳くん、今『星導』って言ったでしょ。なんで違う呼び方するの?」
「あ、ごめん”るべくん”」
小柳くんが笑う。その口元が、ノイズのようにブレた。 部屋が暗転する。 次に光が戻ったとき、俺はまた冷たい床の上に立っていました。
「るべくん、またそこ間違えてる」
メモを書いてた小柳くんがこっちを見た。 俺は喉を掻き切るような焦燥感を覚えました。
「小柳くん! 答えて、いつまでこれを繰り返すの!」
「何言ってんだよ。レッスン、始まったばかりだろ」
小柳くんはぴょんの幼い顔で笑う。 けれど、握りしめた拳が、骨を追ってしまうんじゃないと思うくらいだった。目をつむると、びっしりと文字列が並んでいる。
『出られない』『出られない』『出られない』『小柳』『星導』『未所属』『アーカイブなし』
「ぴょん、じゃない」
俺は立ち上がって、小柳の肩を掴みました。 小柳くんの身体は、氷のように冷たかったのを覚えています。
「お前は小柳くんでしょ?。今はもう『るべくん』なんてよばないで。俺たちはもう……あんな地獄みたいなレッスンも、終わりの見えない不安も、ここに全部置いてきたはずでしょ!」
その瞬間、世界に亀裂が入った。 教室の壁が剥がれ落ち、背後の黒板が底なしの闇へと変わる。
目の前に座っていた「ぴょん」の身体が、ドロドロと溶け始めた。 崩れていく顔の中から、鋭い光を宿した今の「小柳くん」不思議できれいな瞳が覗く。
「……分かってるよ。分かってるんだよ、星導」
「お前だってもう分かれよ。繰り返してどんだけたったんだよ」
小柳くんの声は震えていました。 小柳くんは俺の腕を掴み返して、力任せに引き寄せました。
「でも、お前が『るべくん』に戻るたびに、俺も『ぴょん』に戻らなきゃいけないんだ。このループを終わらせる方法なんて、最初から一つしかない」
「……小柳くん?」
「俺を殺せ。――今の俺じゃなくて、ここに残ってる『俺の残滓』を」
小柳が引いていメモ帳の線。それは地図だった。 VTAという揺り籠の中に置き去りにしてきた、名残。
「呼べ、星導。今の俺の名前を、本気で。過去の名前に引きずられるな」
「もうぴょんなんて呼ばないでくれ」
俺は息を呑みました。 目の前の少年――否、かつて自分と共に戦い、そして今も隣に立つ男の顔を見据えた。
「行こう、小柳くん」
その名を叫んだ瞬間、世界は爆散した。
――気がつくと、星導はスタジオの廊下で膝をついていた。 ひどく汗をかいている。 視界の端で、小柳が壁にもたれかかって荒い息を吐いていた。
「……戻ったか」
小柳くんの低い声。 小柳くんはふらふらしながら立ち上がり、喉を鳴らしていました。
「……ああ。最悪だった。まだ講義のチャイムが耳に残ってる」
「奇遇だな。俺もだ」
二人は無意識に、お互いの服の袖を確認した。 そこにあるのは、VTAの制服ではなく、今身に纏っている衣装の布地だ。
星導はふと、自分のポケットに紙切れが入っていることに気づいた。 取り出してみると、それはVTA時代の時間割だった。
そこには走り書きで、こう記されている。
『追試成功。ただし、次のループまで』
星導はそれを握りしめて握りつぶした。 背後で、誰もいないはずの廊下に、かすかに「ぴょん」の笑い声が響いた気がした。
繰り返してたのは俺のせいだったのかも
繰り返してずっともうとっくに気づいてたのかも
#🌈🕒
ラジモララ
2,430
ゆろ
54
#漫画
ゆろ
78
673
コメント
3件
うわあ、すごい……第2話、一気に引き込まれました。過去の「ぴょん」と現在の「小柳くん」が混ざり合う感覚、ループの閉塞感がひしひしと伝わってきて、読んでいて胸が苦しくなりました。特に「俺を♡♡♡」の台詞は衝撃的で、その決断の重さに涙が出そうに。無意識に袖を確認する二人の仕草も、抜け出せた安堵とまだ続く恐怖が一瞬で伝わってきて、本当に巧いなあと。続きが気になります……!