※勘違い製造機社長に振り回される桃くんの話です。
※一応フォロワー500人記念のやつ
コンコンコン、と白い扉を3回ノックし、その扉を開く。
「失礼します」
「お疲れー、らんらん」
今日も今日とてパソコンとにらめっこをしているないこさん。
「先程送った資料なんですけど、」
「あー、はいはいこれね。」
と、彼はパソコンを軽くいじりながら、デスクからソファに移動した。
「シクフォニのグッズ案いいなぁ……」
そう小さく零すないこさん。
俺もパソコン画面を覗くと、彼との顔が近くなる。ドッ、と心臓が跳ねると共にまた恋心を自覚する。
それから、グッズ案だったりいろんなことについて話したが、彼が言葉を発す度、唇に目線がいって内容をイマイチ覚えていない。
「おーい、らんらーん」
「っはい!?」
「大丈夫?wはいこれ、さっき言った書類」
「あ、ありがとうございます」
そう言って、書類を受け取ろうとすると、動揺で指を軽く切ってしまった。
「いた……っ」
紙で切ると傷口は大した事ないくせに、瞬間的な痛みは結構あるのなんなのだうろか、ほんとに。
「切った?血出てんじゃん」
そう言ったないこさんは、俺の腕を掴み、その指を咥えた。
咥えた………!?!?!?
「ん、ごめん絆創膏持ってないから」
「あ、はい。じゃあ、失礼します……」
「はーい、お疲れー」
パタン、という扉の音でいろんな感情が流れ込んでくる。
ないこさんが俺の指を咥えた……????
なんかちょっとえろかったし。
舐めたら血止まるみたいな奴??
「っほんと、勘違いしそう……っ」
ちょっとキモいかな、なんて思いながら傷口に唇を落とした。
「らん顔赤くない?」
「うるせぇ……」
会社に来てたメンバーに笑われたりした。
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