テラーノベル
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きっかけ
日本「………はぁ。」
ため息を漏らしながら、ちゃぶ台の上に、頭だけ台の上に載せて、手は無気力に下に下ろしている日本。
日本「………今は1947年。父さんが死んで、まだ2年。英語も分からないし、私はどうすれば………このままで、国として、やって行けるのでしょうか?」
にゃぽん「どしたのお兄ちゃん」
日本「いや?それより、帰ってくるの遅かったね。友達と話してたの?」
にゃぽん「ううん。普通にいつも通り別れ道で別れて帰ってきたよ」
日本「いつも、もう少し帰ってくるの早くなかった?」
にゃぽん「え。なんで覚えてんの?お兄ちゃんきも」
日本「理不尽………」
にゃぽん「うそうそ、実は最近なんかあの道通ると耳鳴り酷いんだよね!なんかキーンって頭に響くって言うか」
日本「耳鳴りか、お祓い行かなくていいの?」
にゃぽん「幽霊とか無理だよ私!」
日本「でも、その道だけなんだね。何かありそうだけど」
にゃぽん「うーん………なんか、幽霊とか禍々しいのじゃなくて、懐かしい気がするんだよね!」
日本「懐かしい?懐かしいと言えば………岸田総理就任かな」
にゃぽん「こらこら。現実の人の名前出しちゃダメでしょーが!あと別に懐かしいってほど昔じゃないし」
日本「………うーん。もしかして、父さんと関係があったりするのかな」
にゃぽん「それだったら私超能力者じゃん!すごくない!?」
日本「まぁでも、超能力なんてあるわけないよ。馬鹿なこと言ってないで、にゃぽんもそろろ本格的に国の運営を………」
にゃぽん「うぅ………だって難しいんだもん!現役JKにやらせる仕事じゃないでしょおがぁっ!」
日本「生姜?」
にゃぽん「違うよお兄ちゃん!!わざとでしょ!」
日本「ごめんごめん。つい。それより、洗濯もの出しといて。」
にゃぽん「はーい。………あ、父さんの軍服どうする?私的には絶対残すべきだと思う!」
日本「はいはい。父さんのもやっておくから」
にゃぽん「さっすがお兄ちゃん!!話わかる〜!!ついでに、部屋の片付けとか」
日本「自分で出来るよね?」
にゃぽん「………はい」
日本(早く洗濯機回さないと。父さんのは傷んでるし………とりあえず手洗いしないと。汚れが酷いな。書類の引き継ぎとか、スケジュール管理とか、忙しくて洗えてなかったし、きちんと綺麗にしよう。せめて)
日本が日帝の洗濯物を触った瞬間、日本の意識が引き込まれるような感覚になる。ドサッと床に倒れ込む
???年 ?月?日
日帝「敵襲だ!!武器を取れ!!列を作れ!!はぐれるな!!」
日本兵A「軍勢が押し寄せてきています!!指示を!!」
日帝「………体に火薬を巻き付けろ。死を覚悟した時には自分で動線に火をつけて死ね」
日本兵B「………っ……天皇陛下、万歳!」
日帝は、慣れた手つきで自分にも火薬を巻き付け、戦地に飛び込む。そこで行われていたのは、上がり続ける煙と、人の叫び声。日帝は瓦礫の上で、唇を引き攣らせて、血を蹴って戦地の炎に焼かれながらも飛び込んだ。そこで映像は終わった
日本「………は」
日本「今の、父さん?………あれ。なんで、僕が。寝てた訳じゃない………よね。夢にしては鮮明でー」
回想
にゃぽん「最近、特定の道を通ると耳鳴りがするんだよねー」
日本(……..それで、僕の映像。一体何が起こって………もしかして、にゃぽんのいう、特殊能力?)
日本(もしそうなら、国としての在り方のヒントを、父さんは持っているかもしれない。なにか調べれば、生かせることが、わかるかもしれない。にゃぽんに明日話してみよう)
コメント
1件
少し切なくて不思議な空気感の第1話でしたね。兄妹の何気ない会話の裏に、戦後間もない国の重みがにじんでいて、和むシーンの合間に突然父である日帝の記憶が映像として流れ込む構成がとても印象的でした。「耳鳴りがする」と言うにゃぽんと、洗濯物を通じて過去を見てしまった日本。ふたりに流れる“何か”を感じさせる伏線の張り方が、読んでいてゾクリとしました。続きがすごく気になります!
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