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ユエツ
834
pp(ピアニッシモ)
1,083
330
7月に書いたやつです。
mzybの二次創作
うっすらzmem
大丈夫な人はどうぞ
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『七夕』
むかしむかし、織姫という機織りと彦星という牛飼いが仲良く暮らしていました。
「エミさん姫の格好絶望的に似合わんな。」
「これは配役ミスやってゾムさん。」
しかし電話先でいちゃつかれたことにイラついた天の神がうっかり二人を広い川で隔ててしまいます。
『もしもし大先生?あ、ちょっと待ってゾムさん今電話中なんやから、』
「あの、イチャつくんやめてもらっていい?…あっやばい天の川の調整ミスった。」
『わー?!こっちに川がー?!』
こうして二人は一年に一度、カササギが橋渡ししてくれる日にしか会えなくなってしまいーーー
「エミさーん川渡って遊びに来たでー!」
「お話の崩壊!!」
しばらく会えないと思っていた彦星が突然やって来て織姫は驚きます。
「んもー、ダメやんかこっち来たら。」
「そういうエミさんこそその地図なんなん?川幅狭いとことか浅いとことか書き込まれてるけど。」
「私でも渡れるところあるかなって…いやそんなことよりゾムさんそれはどうしたん?」
織姫が目を向けたのは彦星の背負う大量の荷物と手に持たれた求人雑誌。
「牛飼いやめて転職しようと思ってな、エミさん誘いに来てん。」
「ええっ?!そりゃ私は最近手織りの需要減って来たから今すぐでも辞められるけど、ゾムさんは世話してる牛さんが居るやんか。牛さんはどうするん?」
織姫の疑問に彦星はグッと親指を立てて答えました。
「大丈夫やで。ウチの赤い牛『そろそろ牛から人間に寄生先変更したい。』って言って出てったから。」
「それは本当に牛なんか…?何かの寄生生物に自我乗っ取られてない?」
「細かいこと気にすんなや。」
彦星はずずいと身を乗り出しながら尚も続けます。
「ここに来る途中に会った鳩も『鳩の身でカササギとして橋渡しするとか無理っすわ〜飛ばなくて良くて煙草吸い放題のとこに転職しよ。』って言ってたし川辺に転がってた野球ボールも『今回役数足りないからお前無職なって言われた…役が欲しい…』とか言っとった。世は正に大就活時代やで!エミさんも乗り遅れたらあかん!」
「何やそれ…でも、そうやね。このまま機織り続けててもゾムさんと一緒に居れんし…転職、してみようかな。」
手を取った織姫を彦星は笑って引っ張りました。
「そんじゃ、二人で働けるとこを探すんだぜ!」
「はい!」
こうして牛飼いと機織りを、いや、彦星と織姫をやめた二人は新たな職を求めて駆け出しました。
やがて就職した先で天の川の調整をミスったことでクビになった元・天の神と寄生先を人間に変えた元・牛とカササギの仕事を辞めた鳩と役を得た野球ボールと働くことになるのですが、それはまた、別のお話。
コメント
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あらすじで笑ったわw彦星が「川渡って遊びに来たでー!」で織姫が「お話の崩壊!!」ってツッコミ入れるとこ、完全に好き。転職話に持ってくセンスも最高で、鳩が「飛ばなくて良くて煙草吸い放題のとこ」って希望出してるのがツボ。野球ボールの悲哀も含めて、なぜか就活あるあるに変換されてて面白かった。元の七夕知ってるとさらに刺さるね。クビになった天の神とか元牛とか、続きも気になるわ🔥