君は何時も其うだ。私の言葉何て聞かず前へ進む。そのせいで自分の身が危なかった事だってあった癖に。ねぇ、どうして君は前へ進むの?…、、教えてよ、、
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暫く中也の名前を呼び続けるも微動だにしない中也の様子を見て私は諦め、中也に引っ張られるが儘歩いていた。時々歩く中で私が躓くと中也に握られている私の手首に力が入るのがわかる。きっと君は倒れないようにしてくれているつもりなのだろう。、、この件については彼には内緒。
暫く歩くと腰ほどの高さの低い柵に囲まれている開けた広い広場に着いた。私は初めてくる場所なので辺りを不思議に思い見渡した。そんな私を差し置いて中也は私の名前を急に名前を呼ぶ。
_おい、太宰。
_!?何だい、、?
本当に迷惑な狗…急に呼ばたから驚いたでは無いか。
すると中也は呼ぶと同時に私に向かって手招きをした。私は素直に彼の元へ早足で行く。
_中也どうし_、
” たの ” を言い終える前に耳に響く太鼓のような音とその直後に顔に照らされる赤色の光。初めは何が起きているのか分からなかった。私はきっと目を見開いて固まっていることだろう。自分でもわかる。恐る恐る顔を光と音のする方に向けると、そこには空一面に咲き誇る花々_、花火が打ち上げられていた。
ッ、…_
1度はその姿に見惚れた。でも、花火という認識を改めると美しいという言葉は嫌いという言葉に変わった。私は顔を空から背き下に俯いていた。
…、太宰。_
…何馬鹿い、_
その瞬間私のシャツの襟を中也が勢いよく掴み、一気に引き寄せられ彼の唇と私の唇が重なり合う。
重なったと思ったら今度はそっと離れ。彼は私何かに
…太宰。好きだ。_
と言い放った。
3秒程固まり、漸く言葉の意味を理解する。顔が熱くなるのがわかる。心臓の鼓動が速くなり、
自分の喉から本心を絞り出すように発した。
…、わたしも、_
…中也が、、好き…、!…_
必死に言ったせいか目には涙が溜まり目を瞑っている。
…嗚呼、、其うだったか…諦め半分で伝えた思いが実りました、、ってか?…
と少し嬉しそうな声で述べる彼。愛おしいと思っている彼を見たいと目を開く、
そこには愛おし其うに私を見つめ、真横で打ち上げられている光に照らされ輝いている彼の姿があった。
この時私は思った。花火だけは嫌いだが、君となら、悪いものじゃあないと。
…うん、、其うだね。_
…これからも宜しく頼むよ、中也、_
…勿論だ、手前を守り抜いてやると誓ってやる。_
…ふふ、其うかい。_
嗚呼、君は矢張り。私の暗い心を何時も照らしてくれる。私だけの花火。
これからは私も彼の事を照らせるような花火になれたら、、、。
4話 嫌いじゃあない
𝐹𝑖𝑛.
(あとがき)
4話まで閲覧していただき有難う御座います!!!今までは太宰目線でしたので次の5話からは中也目線でお届け出来たらなと思っています。(予定)そして何時もいいね・コメント有難う御座います!!!モチベが爆上がりです!!これからも霧を宜しく御願いします!
コメント
14件
あ"ぁ"待ッッッッッッッッて 中也それプロポーズジャン!!??? ゑ神じゃん!!!!????? キッス((((殴 神ぃ
きっと本音を隠していた太宰さんの本音を引き出せる中也って言うのが好きですね、キスしてからの告白…!良きですね可愛かったです最後まで最高でした!ありがとうございますm(*_ _)m
ちょっと待ってくれ… 考察してたのと全く同じだったんだが…?神かよ!??((( キスすると思ってましたァァァッ!!そしてプロポーズ!!どストレートなのが中也らしくて良きですね…。 中也目線も楽しみにしてますっ!!!