「朱虎、ほんとは全部知ってるんでしょ!?」
唐突過ぎる上に焦りすぎて意味不明だ。あたし自身も何を言ってるのか分からない。
『ええ、知ってます』
でも、朱虎にはそれで通じたようだった。
『だから来なくていいって言ってるんですよ。――お嬢がわざわざ出向くような相手じゃない』
淡々とした口調の下に、昨日の夜に感じた鋭い気配が滲んでいる。
『すぐ済ませますよ、ご心配なく』
ぞくり、と背筋が冷えた。
「……話し合いだよね? 変なことしないで」
短く息を吐くようなこもった笑い声がした。
『心がけます』
「あっ……朱虎! ちょっと……」
プツッ、と電話が切れた。
慌ててかけ直した***********************
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