1話目 あっと 視点
この世界、この地球はウイルスが流行っている。目を赤くし、自我を無くし、まるでゾンビの様になる。
❤️「なんでこうなっちゃうかな〜?」
💙「ねぇ〜…」
❤️「まさか最後の2人が俺らになるなんて…」
そう、この世界で自我を保っているのは2人だけ。俺とちぐだ。今は大きなショッピングモールに住んでいる。食料もあるし、家具売り場に行けばベットもある。特にこれといった不便のない性格を送っている。
💙「もし、俺が感染したら遠慮せずに殺してね!」
❤️「…うん ちぐもね!」
💙「うん!約束! 」
❤️「コクッ じゃ、俺上の階のバリケード確認してくるね〜」
こんな笑顔で「殺してくれ」なんて言う人いるのか?と思いつつも声には出さずに大切な約束を交わす。
💙「俺下の階行っとくねぇ〜」
❤️「おっけ〜!」
それぞれの確認を終え、今日もまた夜がくる。家具売り場に移動する。ベットが視界に入った瞬間ちぐはベットにダイブし、顔の周りからキラキラが見えるほど眩しい笑顔をみせる。こんな毎日がいつまでも続けばいいのにと心の底から思い、目が少し潤んだのは内緒だ。
💙「あっとくん〜!おやすみぃ〜〜!」
❤️「おやすみ!」
真夜中なんてこともお構い無しに不快な唸り声が聞こえてくる。そんな事も気にせずにちぐは熟睡しているが。鳴り止まない唸り声に苛立ちを覚えながらも眠りに着いた。
❤️「ん…」
朝だ。重い瞼を押し上げる。欠伸をしながら目を擦る。その時だった。俺の、俺たちの大切な無くてはならない幸せが崩れたのは。
【続く】
コメント
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切り方天才! 最高! 続きが気になるな~!