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思わず直立になり店員の前に立っている。
(おしっこでちゃいました?)
不敵な笑みを浮かべてさゆりの顔を見つめる。
(おしっこは?おむつにしちゃつたの? )
優しく、幼児に話すのと同じようにさゆりにも聞いている。
さすがに恥ずかしくて何も言葉が出てこない。
もじもしするさゆり。
だんだんとおむつが重くなっている気がする。
(おむつ?おむつ交換する?)
きいてくる店員。
(あんまり、おむつおむつ言わないで!)
と、心の中で叫ぶ。
さゆりのスピードに合わせてゆっくりと歩いていく。
歩きながら
(新しいオムツはあるの?このカバンにオムツ入ってるの?)
そんなこと聞かないで!
と、その場所、に着いた。
連れてこられたのは女性トイレでもなく、多目的トイレでもなくキッズスペースの隣にある授乳室兼オムツ交換室だった。
授乳室も兼ねているためそこそこの広さがあって、オムツ替えをするには充分な大きさだった。
(ここでオムツ替えようね、自分でオムツ変えれるの?)
話してはくるものの返事をしないさゆり。
平日の夕方なのにその部屋には誰もいない様子で少し安心していた。