その昔、spoonというアプリにTalk という 自分の作った台詞、あるいは物語を誰かに読んで貰えるアプリがあった。
当時鬱で大学を退学し、死んだ目をしたコンビニバイトをしていた私はポンデリングという名義でそのアプリに参加していた。
このお話はTalkという私にとっての数少ない楽しかった思い出のお話だ。
私は小さい時から本を読むのが好きだった。
本は人間と違ってうるさくないからだ。
そしてspoonで始めて小説のようなものを書いた。
それが性悪な後輩ちゃんと先輩の会社ロマンス、《性悪女シリーズ》だ。
他にも色々書いた。《監禁くんと軟禁くんシリーズ》や《闇鍋島の冒険》、《誰も得しない能力者バトル》など書いて書いて書きまくった。
まぁどれもゴミみたいな文だったけど。
Talk の良いところは自分の書いた小説を誰かの声で読んで貰えるところだ。
嬉しかった、楽しかった。
自分の作品に生命が吹き込まれるみたいだった。
私はそこでちせさんという綺麗な声をした
女性と知り合った。
秒で推しになった。
当時の私はちょっと心配になるぐらいチョロくて醜悪な存在だった。
まぁ、今もあんまり変わらないか。
早く死ねねぇかな、なんで死なないんだろこのゴミは。
ちせさんは今アカウントを消してどこでなにしてるのかは分からない。
多分天国にでも行ったんじゃないかな。
すごく心の綺麗な人だった。
SNSでもまぁぶちギレてる時もたまにあったけどペットの文鳥と戯れたりしててすごく癒された。
ちせさんという方から小説を書いてほしいと言われた時にはものすごい力で小説を書き
3日で仕上げた。
オタクという生き物は推しのためなら割りと
生命の限界を超えられる生き物なのだ。
恋愛関係にはならなかったな。
あの人多分年下の彼氏いたし。
色んな人がいて、配信者の真似事もしたなぁ。
うるさいと親に怒られて携帯を奪われて配信やめさせられたけど。
私は家族のことを一生外せない呪いのアイテムだと思ってる。
ヒーローがやってきて私を救ってくれないかなと思ってたが三次元は二次元じゃない。
私の人生はずっと鬱のままだ。
まぁ暗くなっても仕方ない。
スプーンには色んな人がいた。
私はあの人達のことを友達だと思ってた。
全然そんなことはなかった。
あの人達は私のいないところでリアルで
会ってたし私のことをいてもいなくてもいい
存在だと認識していた。
世の中っていつもそう。
私はいつだっていてもいなくてもいい幽霊みたいな存在だった。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)
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