テラーノベル
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ワァァァア!
歓声とともに私はガッツポーズをしていた。あれが、あの時が私にとっての頂点だったのかもしれない…
天才子役、わずか9才にしながら主演女優賞を受賞した。私瀬戸明里は今も演劇界のトップにいる。
「マネージャー!迎えありがと。今日はこのまま家に帰るからよろしく。」
「了解!今日もおつかれ、あかり!」そんな、他愛ない話をしていた。
ブォーンとバイクの音がしたその時、音が鳴り響くと同時に強い衝撃を受けて私は意識を失った…
ハッと目を覚ました私はベッドの上に横たわっていた。
「ここは……!!!そーだ、私事故にあって…でも、病院じゃない、なんで?」
すると下からものすごい勢いで、「紫苑!いい加減にしんと、学校おくれてまうよ!!!!」
と叫ばれた。…紫苑?私は明里だけど?鏡を見ると、そこには、小学生らしい男の子がうつっていた。
「え!?これ私!?」困惑しながらも一階へ下りていくと、そこには、スタイル抜群のお母さんらしき人がいた。
「お、お母さん?あのね、新聞で瀬戸明里ちゃんについて載ってない?」
「あぁ…気の毒にね…バイクがつっこんできて死んじゃったって。」
サァァァっと目の前が真っ暗になった。私、死んじゃったんだ…。これからどうすればいいの…?
続く…
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