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茅森Side
突如蒼井たちの前に現れた茅森月歌
蒼井「….茅森さん」
すると月歌に蹴り飛ばされた男が起き上がってきた
男「いってぇ….誰なんだテメェは!」
茅森「蒼井下がってて」
蒼井「えっ、でも攻撃が通らないんじゃ….」
茅森「大丈夫、あたしならやれる」
茅森「だから離れてて」
月歌の言葉を聞いた蒼井はすぐに承知した
蒼井「わ、わかりました」
そうして蒼井は後ろに下がり
いちご「蒼井!」
いちごと合流した
男「テメェそいつらの仲間か」
茅森「だったら何?」
男「俺を「殺れる」と言ったな」
男「人間風情が調子乗ってんじゃねぇ!」
男は月歌に怒鳴ったが
茅森「あんた自分で言ったよね?」
自分がいつ人間だと思ったか?
男「それがどうした」
茅森「その言葉そっくりそのまま返すよ」
そう言った月歌は右目を隻眼に変え腰から2本の赫子が生えた、そしてその場にいた全員が驚愕した
いちご「和泉が言ってたことは本当だったのか….」
蒼井「茅森さん….」
男「テメェ喰種なのかよ….」
男「なんで喰種が人間なんか庇うんだよ!」
茅森「決まってるでしょ….」
仲間だから
男「っふざけんなよなぁ!」
男は月歌に飛びかかり殴りかかったが
男「うぉぉぉら!」
茅森「…..」ヒュン
避けられしまい
茅森「ふんっ!」
ゴスッ!
男「ぐふっ!」
右ストレートをもろにくらいそして
茅森「もういっちょ!」
ゲシッ!
男「がはっ!」
蹴りもくらった
男「うっ…っテメェ! 」
今度は赫子を伸ばして攻撃したが
茅森「遅いよ」
ガキン!
月歌は赫子を赫子で弾き返した
茅森「もう終わり?」
男「っテメェ….マジで調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
男は再び殴りかかると同時に赫子を伸ばし攻撃した
茅森「そう来るか」
月歌も赫子を伸ばし対抗した
男「おらっ!」
ぶんっ!
そして殴りかかってきた男の拳を避け
茅森「これはお返し!」
月歌は男にボディーブローをかまし
男「カハッ!」
茅森「さらにもういっちょ!」
ゲシッ!
男に踵落としをくらわせた
男「ぐっ!」
白河Side
ユイナたちは目の前に起きている戦況を目の当たりにしていた
白河「…..」
桐生「白河さん….」
白河「…..」
桐生「和泉さんが言ってたことは本当だったんですね….」
白河「あぁ….」
桐生「さきほど茅森さんから言ってた意味を理解できました….」
白河「あぁ….私もだ….」
ユイナと美也は目の前で戦っている月歌を目の当たりにしながら話した
桐生「茅森さんは自分が「人間」ではなく「喰種」だから私たちと一緒にいられない….」
桐生「だから辞隊の道を選んだゆえに自身を晦ませた….」
白河「あぁ….」
白河「だが一つ謎がある….」
桐生「謎とは….」
白河「なぜ私たちに自分の正体を言わなかったのか….」
ユイナがそう言うと美也はハッとした
桐生「確かに同じ部隊員である逢川さんは自分の正体を晒したのに茅森さん自身は晒していない….」
白河「だがそのことについてはこの戦いが終わってからにしよう」
桐生「そうですね」
そう言ってユイナと美也は月歌の戦いを見守った
茅森Side
月歌と男の戦いは終盤に近づいていた
男「おかしいだろ!」ゼェゼェ
茅森「何がおかしいの?」
男「テメェのことだよ!」 」
男「テメェは喰種の癖に….」
男「なんで人間なんか庇う!」
男「人間は俺ら喰種にとっての餌なんだよ!」
男「つまり人間は俺に喰われるだけのゴミなんだよ!」
茅森「…..」
男「そんな奴らを庇ってなんの価値があんだよ!」
男「餌は餌で大人しく俺らに喰われるだけで良いんだよ!」
男「そんな奴ら庇ってなんの価値なんかねぇんだよ!」
茅森「….そう」
男「理解したか小娘」
男「だったらそいつらを寄こし俺に喰わせろ」
茅森「あぁ、理解したよ….」
あんたを今ここで殺るべきだってことをね
男「テメェ何言っt….」
ジャキン!
ボトッ….
男「あ?….」
月歌は男の右腕を赫子で斬り落とした
男「うっうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
男「俺の腕が!右腕が!」
男「っテメェ!」
茅森「言ったよねあんたを殺すって….」
男「本当にどうかしてるよテメェは!」
男は左腕で殴りかかったが
ジャキン!
ボトッ….
男「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」
左腕も斬り落とされた
男「あぁ….クソォ….」
男(なんだよこいつは….)
男(めちゃくちゃ強いじゃないか!)
男(それになんだよあの早さ!尋常じゃないだろ!)
スタッ….
男「っ!….」
男は顔を上げたそこには
茅森「…..」ギロッ
殺意を惑わし男を睨みつけていた月歌だった
男(な、なんだこの殺意は!か、かくなる上は….)
男「もう辞めてくれ!降参だ!」
男「もうあいつらに手出したりしねぇ!」
男「だからもう辞めてくれ!」
茅森「….そう」
男「なんて言うと思ったか!バカが!」
男は赫子を伸ばし
蒼井「きゃあ!」
いちご「蒼井!」
後ろにいた蒼井といちごに目掛けて攻撃した
男「ハッ!まんまと騙されたな小娘!」
男「人間如き守ろうするからこうなるんだよ!」
茅森「….あたしが言った「そう」って意味は」
ジャキン!
男「はっ…..」
月歌は男の赫子を自身の赫子で斬り落とした
茅森「あんたの殺すって意味なんだよ!」ギロッ
月歌の殺意は更に増した
すもも「っなんて殺意だにゃ….」
いちご「….あれが本当に茅森なのかよ」
男「ひぃ!」
男は怯えた
男「む、無理だ….」
男「敵わねぇ….」
男「に、逃げなきゃ….」
男は逃げようとしたが
ジャキン!
ドサッ!
男「っな、何が起きた….」
男は自分の足をみたそして気づいた
男「なっお、俺の足が….」
男「俺の足が俺の足がぁぁぁぁぁぁ!」
男は足を斬り落とされたそして
スタッ
男「っ!….」
男は見た自分の目の前に殺意を纏った茅森月歌の姿を
茅森「ねぇ….」
男「ひっ!」
茅森「逃げないんじゃなかったの?」
茅森「さっきみたいにあたしを騙して….」
仲間を喰おうとしたんじゃないの?
男「ひっ、も、もうしねぇ!」
男「ほ、本当に降参だ!」
男「だから命だけは!」
茅森「命だけは?」
茅森「じゃああんたに喰われた人たちはなんだったの?」
男「っそ、それは….」
茅森「それは何?」
男「わ、わからねぇ….」
男「なんなのかはわからねぇ….」
茅森「….そう」
ガシッ!
男「ひっ!」
月歌は男を掴み上げ
茅森「それが命なんだよ!」
そう言って男を上に投げ飛ばした
男「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
ある程度の高さまで飛ばされた男は落下し始めた、そして男は見た月歌の赫子が男に向けられているのを
男「ま、待っt…. 」
ジャキンジャキンジャキン….!
月歌は落下を利用し空中で男を斬り刻み始めた
男「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」
そして男は悲鳴と斬り刻まれ細切れにされた
ザァー!
茅森「…..」
空中で斬り刻んだため月歌は男の返り血の雨を浴び血まみれになった
そして月歌と男、喰種同士の戦いは終わった
月歌は隻眼だった右目を元に戻し腰に生えていた赫子をしまった
茅森「うっわ….最悪…..」
茅森「めっちゃ血浴びた….」
茅森「はぁ….帰ったらシャワー浴びよ….」
月歌はそう言っていつの間にか脱げていたフードを被りその場を離れようとしたが
ガシッ
誰かに腕を掴まれた、月歌を後ろに振り向いた、そして自分の腕を掴んでいる人物を見た
蒼井「…..」
腕を掴んでいたのは蒼井だった
茅森「蒼井….」
蒼井「….捕まえましたよ茅森さん」
茅森「….蒼井たちはなんでここに居るの?」
蒼井「….あなたさんを探していました」
茅森「….なんであたしなんかを?」
蒼井「ずっと心配していたからです….」
茅森「あたしの心配なんかしなくていいのに….」
蒼井「なんでそう言い切れるのですか?….」
茅森「蒼井も見たでしょあたしの正体を….」
茅森「あたしは「人間」じゃないんだよ….」
蒼井「だから何ですか….」
蒼井「茅森さんが「人間」じゃないから蒼井たちの前から消えたんですか….」
茅森「….そうだよ」
蒼井「じゃあなんで言ってくれなかったんですか!」
茅森「言えるわけないじゃん!」
蒼井「っ!」ビクッ
茅森「蒼井も聞いたでしょあの「男」が言っていたことを….」
茅森「喰種にとって人間ってのは餌つまり….」
喰種の本来の食料なんだよ….
茅森「あたしはそれが嫌だったから皆とは別の場所で生きようと決断したんだ….」
蒼井「それが理由で居なくなったんですか….」
茅森「….」
蒼井「でも茅森さん蒼井たちのことを「仲間だから」って言ってたじゃないですか….」
茅森「….あぁ….いつもの癖が出ちゃったね….」
蒼井「癖ですか….」
茅森「でも辞隊しても蒼井たちとは仲間だよ….」
蒼井「….」
茅森「….もういいでしょ蒼井」
茅森「だからそろそろ離してくれr….」
白河「そうには行かないんだよ月歌」
茅森「ユイナ先輩….」
白河「我々はお前を連れ戻すよう指示を受けた」
茅森「なんで….」
茅森「でもあたしなんかが居たら皆を殺してしまう….」
白河「月歌….」
白河「大丈夫だお前が誰か殺したりしない」
茅森「なんでそう言えるの….」
白河「月歌だからさ」
茅森「っ!」
白河「私や蒼井、基地にいる皆と過ごしてきただろ」
白河「月歌が喰種なら本来私たちはそこで死んでいる」
白河「だからもう確信している」
茅森「くっ….」ポロポロ
白河「だから….」
帰ろう月歌
ストンッ
そう言われた月歌は膝から崩れ落ちたそして涙を流した
茅森「….ずっと怖かった…. 」ポロポロ
茅森「あたしが誰かを傷つけて命を奪ってしまうのが….」ポロポロ
茅森「だからあたしの正体がバレてしまったら消えてしまおうと決断したんだ….」ポロポロ
白河「…..」
茅森「でもそんなこと言われたら….」ポロポロ
余計に基地に帰りたくなるじゃん….
白河「あぁ、だから帰ろう月歌….」
スッ
ユイナは月歌に手を差し出したそして月歌は
茅森「うん….」
ギュッ
その手を取った
蒼井「こちら31Bの蒼井、茅森さんを発見と保護をしました」
『了解です、すぐにヘリを手配しますそしてご苦労様です』
ヘリ内
その後説得を受けた月歌は30Gと31B共に回収しにやってきたヘリに乗り基地に向かっていた
茅森「…..」
茅森「….ねぇ、ユイナ先輩」
白河「どうした?」
茅森「ユッキーたちは今何してるの?」
白河「….和泉たちはずっとお前のことを心配していたな」
茅森「あたしを?」
白河「あぁ、和泉がお前の正体を知ったときずっと後悔していた」
白河「何より一番に一緒に過ごしてきた仲だからだろうな」
茅森「そっか….」
白河「….なぁ月歌」
茅森「何?ユイナ先輩」
白河「私の予想だと思うけど….」
白河「今後は月歌の力が必要になるかもしれない」
茅森「なんで?」
白河「あのとき月歌が来なかったら我々は全滅していた」
白河「何より私たちの攻撃が喰種に通用しなかった」
白河「だが月歌、お前の攻撃だけは通用した」
白河「あの戦いをみて確信した….」
白河「喰種に対応できるは喰種のみだと」
白河「だからお前の力は必須になるかもしれない」
茅森「あたしの力が….」
白河「あぁ、だからもう一人で抱え込まなくていい」
白河「私たちは仲間だから」
茅森「….うん」
蒼井「皆さん基地が見えて来ましたよ」
基地に到着したヘリは着陸しハッチを開けた、そして
手塚「ご苦労様です30G、31Bの皆さんそして….」
お久しぶりです茅森さん
セラフ部隊の司令官手塚咲と
和泉「月歌….」
31A全員がいた
茅森「うん、久しぶり手塚司令そして….」
皆….