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#BL
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⚠︎︎ATTENTION⚠︎︎
・赤桃、黒青表現 有
・活動者設定 有
・過激な発言、表現 有
『なら⋯⋯男の俺は抱けるの?』
ノリで発した一言だった。君ならこの言葉に隠された意図に気が付いて、拾ってくれるんじゃないかと⋯⋯そのような淡い期待を、人知れず孕んだ一言。
赤)⋯⋯そういうのはさ、軽い気持ちで発する言葉じゃないでしょ
桃)⋯ぇ、っそう、だよね⋯ごめん
てっきり、受け入れられるか軽くあしらわれるかの二択と思っていた。まさか俺の誘い文句がこんな形で崩れるとは。
桃)⋯⋯りうら、もしかして怒ってる?
赤)⋯⋯⋯帰る
桃)え、ちょ⋯りうら、?
*バタンッ⋯*
桃)⋯あ゙~⋯最悪。何してんの俺⋯⋯、
たった1人置き去りにされた2LDK。立地の割に値が張らないところが気に入り、賃貸契約を決めたマンションの角部屋。広すぎるんだよ、一人暮らしには。
⋯⋯この寂しさがやっと埋まるかもしれないと、期待していたのに。
桃)しくじったぁ~⋯地雷踏んだ、
冗談でも男なんか抱けるわけないだろ馬鹿野郎。自分の価値観を勝手に押し付けて、相手も同じなんじゃないかって⋯⋯。
桃)⋯戻りたいよ、数時間前に⋯⋯。
こうなった経緯も含めて、数時間前の出来事を振り返ろう。もう二度と同じ過ちを繰り返さぬように。それ以前に、もう二度と相方という名のステージに立たせてもらうことはできないのだろうけれど。
1日分の作業を終え、何となく誰かと飲みたい気分だったところ、目の前をりうらが通り過ぎていった。この絶好の機会を逃がすまいと、がしっと彼の腕を掴む。彼は『っえ』と拍子の抜けた声を発した。
『社長からの飲みのお誘いはね、断ったらいけないのが日本社会の暗黙のルールってもんなんだよ』と言うと『素直に飲みたいって言えよ社長なら』というド正論を返され、その返事には大層困った。
だが俺を論破したにも関わらず、りうらは俺のタクシーに乗ってきた。ちらっと見えたスマホの画面には、どこかの居酒屋のホームページ。嗚呼、やはりこの子を誘ってよかった⋯⋯そう思った。
桃)⋯りうらとあにきの顔出しの件でさ
赤)うん。
桃)⋯⋯⋯やっぱり⋯怖い、
赤)⋯そう、だよね
桃)だって、今まで通りに生活できなくなるんだよ?一緒に外歩いてるだけで身バレの可能性があるって凄く危険なことだし⋯⋯それに、それにさ。
桃)世間からどんな反応されるか、自分のことじゃないけどどうしても不安で⋯
桃)⋯成長のための決断がかえっていれいすを退化させたら、俺はどうやって責任取ればいいの?わかんないよ⋯、
桃)⋯俺が1番グループに貢献できてないから、俺は成功させなくちゃならない。でもやっぱ保証はないし、だから⋯
赤)⋯⋯ないくん、1人で抱えすぎなんじゃない?社長だからって全て背負う必要はないと思うけどな、俺は。
赤)活動者としてのないこと、社長としてのないくん。 どっちも大切にしなきゃいけないけど、その比重は改めないといずれぶっ壊れるのはないくんだよ。だからさ、一緒に乗り越えてこ。ね?
桃)っ⋯⋯ふぇ、りうらぁ⋯っ泣
赤)⋯⋯⋯、笑
酒は俺を正直にさせてくれた。抱えていたもの全てを吐き出して、楽になれた。
りうらは俺を安心させてくれた。彼の大きな手で、優しく包み込んでくれた。
このうえないほど幸せだった。本当に、心から十分すぎると思えるくらいには。
赤)⋯⋯まだ話し足りないよねぇ、
桃)⋯俺の家、いいよ
赤)⋯⋯⋯いいの?
桃)うん。恩返し
赤)へー。じゃ、お言葉に甘えて
このような流れで、俺の家に久方ぶりの来客がやってきた。不運なことにこんな俺に愛されてしまった男・りうらが。
赤)やっぱほろ酔いしか勝たん。
桃)日本酒好きなくせに⋯笑
赤)え、それなんで知ってんの?笑
桃)りうらのことならなんでも知ってるに決まってるでしょ?相方だもん
“相方”、その程度の関係で丁度いい。 それ以上もそれ以下も望みはしない。だからどうかこのままでいさせて、なんて思っていたはずなんだけどなぁ⋯⋯。
赤)⋯⋯そうだね。相方、だもんね
桃)⋯何?相方が引っかかるの?笑
赤)いや⋯違うけどさ、
りうらは缶1本分の酒を丸々飲み干したかと思えば、ゆっくりと口を開いた。
赤)活動者になってからさ⋯リスナーさん裏切るわけにもいかなくて、女性との関わりを絶ってるじゃん。
桃)うん⋯そだね
まさか交際したい女性ができたなんて言わないだろうな、と思いつつも彼の話に相槌を打つ。嗚呼、嫌になる。
赤)だからさ⋯言いにくいんだけど、
桃)⋯なに、
赤)その⋯⋯溜まってるんだよね、
桃)⋯⋯⋯⋯⋯は、?
溜まってるって?欲が?仮にそれが正しかったとして、俺はどんなリアクションを求められている?わからない、何も。
桃)⋯自分ですりゃいいじゃん、笑
赤)いや無理、もう限界。
ふざけるな、限界なのはこっちだ。一方的に好意を寄せている男に性事情の相談なんてされたくなかった。“その程度の関係”としか思われていないこと⋯⋯わかっちゃいたけど、それでもいいと思っていたけど、それでも悟りたくなかったんだ。
桃)⋯⋯ふーん。女性とそういうコトできないから文句垂れてるってことね
赤)⋯ん。
桃)なら⋯⋯男の俺は抱けるの?
───そして冒頭に至るというわけだ。
桃)⋯⋯最っ悪、ほんと⋯も~⋯泣
桃)明日からどうやって接すれば⋯とか考えてるうちに日付変わったし、
ここは切り替えなくちゃ。相方のままの俺たちでいい。だから、この夜のことはなかったことにするんだ。
りうらだってきっと酔いのせいであんなことを口にしただけで、シラフならばあの会話はそもそも生まれなかったはず。
そう、何も起こってなどいないのだ。普通に飲んで、普通に話して、普通に帰宅して。そんな一晩だったに違いない。
桃)⋯あは、ばかばかしい、笑
無理だ。彼と過ごした時、その全てをこんなに大切に思っているのに忘れられるわけがない。なかったことにしたくない。まだこの想いを捨てるには早すぎる。
桃)⋯⋯諦められないよ、りうら⋯。
⋯⋯未練を語るにはまだ、 俺の恋心は未熟すぎると思うんだよ。
桃)⋯それじゃ、今週はこんなもんかなと思います。あともう1つ。夏ツに向けてのダンス練だけど、最近は関西組の遅刻が目立つよね。何かあったの?
水)初兎ちゃんはともかく、あのまろにきが遅刻常習犯になるなんてねぇ。
白)ともかくって何やおい
黒)いや、ちょっと⋯な。
青)⋯あにき絶対黙っとって、⸝⸝
黒)言われんくても、まろが嫌がることはせんよ。お前が1番わかっとるやろ?
青)うん⋯ありがと、あにき
白)おっと??この反応は⋯??笑
桃)⋯わかった、まろにきは一旦置いとくとして⋯そう言う初兎ちゃんはどうなの?何が理由で遅刻してくるの?まさか寝坊なんて言わないよねぇ??
白)ちゃう!寝坊やなくて⋯ベッドとにこが僕を離してくれへんくて的な⋯?
赤)なんだよそれ、笑
桃)⋯⋯⋯⋯⋯
嗚呼、よかった。普通に笑っている。俺は笑えているかな。どちらにせよ、りうらも普通の態度であろうとしてくれているのだ。なら大丈夫、もう気まずくない。
⋯⋯俺 たちの関係は二度と、進むことも退ることもない。なんて惨めで哀れな関係なのだろう。それでも俺には受け入れること以外の選択肢は残されていない。
桃)あ、それと⋯日本全国を行脚した後は新企画に挑戦します。イレギュラールームっていうんだけど⋯⋯まぁ公式からの尊い供給しなきゃねって感じかな
桃)まずは青組が短冊の願いを叶えるまで出られません企画。んで、その次はりうしょーと俺の3人で香水嗅ぎ分け企画。一旦決まってるのはこの2つで、シリーズ化の予定。因みに、このコンテンツにおいてのぴよにきの顔出しはないよ
青)まぁそうなるよな⋯。
桃)これで全部かな⋯うん、おっけー。それじゃ、これにて解散!新企画のイレギュラールームの件で後日個々に話があると思うから把握よろしくね。
桃)あ、りうらと初兎ちゃんは今日ね
白)はいはーい
赤)⋯わかった
ここは歳上の俺が気まずさを和らげて、普通に話せる第1歩を切り開かなければ。俺たちのギスギス関係が今後の活動に支障を来すことは絶対に許されない。
桃)⋯⋯びっくりされると思うんだけど、大前提りうらは鎖で拘束されます
白)がちか爆笑
赤)いやなんで俺??
桃)本当にこれしか書いてないの笑
桃)台本がある企画は内容薄いから、リアリティのためにもこういうのは必要最低限っぽいよ。大丈夫なのかなぁ
赤)まぁ何でもやるけどさ⋯
白)いや大丈夫なわけないやんかこりゃあかんやろりうちゃん爆笑
赤)永遠に爆笑してんなお前は
白)だって⋯BLもどきってだけできついやん?まろにきみたいにほんまに愛し合ってるんやったら話は別やけどさ笑
桃)⋯⋯⋯⋯。
赤)⋯⋯⋯あーね、
白)⋯⋯え、ちょ、僕なんか言っ───
桃)気にしないで。大丈夫だから。
白)⋯⋯⋯⋯⋯。
桃)⋯じゃ、投稿時期の話に移るね。
白)じゃあなー!ないちゃん!
赤)ばいばい、
桃)っ⋯⋯ねぇ、りうら。
赤)⋯⋯なに、?
桃)⋯ぁの、えっ⋯と⋯⋯、
赤)⋯⋯今日予定あるから、また今度にしてくれる?ごめん。
桃)⋯そっか。ううん、大丈夫
桃)むしろこちらこそごめんね、
赤)じゃあ⋯また
桃)うん⋯またね
白)⋯⋯⋯??
白)てなわけで!絶対に何かがあったはずなんよあの2人!ほんまにおかしい!!
青)なーるほどな⋯その状況なら、確かにそんな考えになるわな。
黒)チーム関西+道民で解決したるか
水)その分け方やめれる?道民ぼっちだからね??青白黒組とかさ、あるじゃんもっとマシな言い方。ね??
青)黙れあにきがチーム関西+道民って言うたらそれが正しいんや。アホ。
水)誰かこの馬鹿どうにかして!!泣
白)⋯僕らの手による解決は、ほんまに2人にとっての最適解になるんやろか
白)言い出しっぺっちゅーか⋯僕が共有したことやから、言いにくいけど⋯。
黒)⋯確かに、初兎の言う通りや。今はとりあえず様子見がええのかもな。
青)それにしたって、あの2人の間に亀裂が入るってどんだけやねん⋯⋯
水)ただの喧嘩とは思えないけど⋯
白)⋯どうか、最悪の事態が招かれることなんてありませんように⋯。
ないちゃん、りうちゃん。何があったか知らんけど、今のままはあかんよ。芯の部分は変わらずに、変わり続けて。でなければ、ずっとこのぎこちない関係は解消しない。そんなの僕は嫌やからな。
赤)⋯ないくん、傷ついたかなぁ⋯⋯
赤)最悪⋯なんで俺、あんなこと⋯、
『なら⋯⋯男の俺は抱けるの?』
こんなの冗談に決まっている。酒が入っていたのだから尚、確実だ。それなのに勝手に真に受けて“そういうのは軽い気持ちで言うべきじゃない”と⋯⋯向こうからしたら衝撃的だっただろう。俺の気持ちにもきっと、いや絶対に勘づかれている。
赤)まともに目合わせらんなかったし⋯もうどうしたらいいの⋯⋯。
まろきにのような関係を望みつつも、叶わないことはわかっている。だから儚く散ればいいと思っていた。ないくんとの関係を維持できるなら、それでいいと。
それなのに。自ら好きバレするようなことをぽろっと口にして、動揺したないくんに引き留められても無視して。おまけに向こうは何事もなかったかのように接してくれたにも関わらず、俺は目を逸らした。この現実から、そして愛する彼から。
隠し通すという選択肢が潰えた今、俺に残されているのは『知らんぷりして現状維持』か『想いを伝えてこの恋を終わらせる』のどちらかのみ。
⋯⋯このままでいいのか、俺。
赤)嫌⋯っ、このままじゃやだ⋯ないくんとちゃんと話がしたい⋯戻りたい、
抱けないわけがない、むしろ抱きたいとは流石に言えないけれど。俺の“答え”を伝えなければ。受け止めなくていい、だからこの恋心に終止符を打たせてくれと。
黒)なあなあ、TikTokのえろ垢の姉ちゃんからDMきた。見てやこれ
白)うーわがちのやつやん笑笑
水)いふくんもしや嫉妬してる??笑
青)⋯⋯⋯してねぇ
黒)よし、即ブロやな。悪いなまろ、不快な思いさせて。俺こんな奴に興味ないから安心せぇよ。お前一筋やから。
青)⋯⋯知ってる、
桃)いかにもダンス練終わった後のたむろ中の話題に相応しい内容だな⋯
赤)そのおねーさん可哀想。流石に目つける相手間違えすぎだし
水)それな?僕にしとけばいいのに
*シーン⋯*
水)ねぇ冗談だって流石に!!
白)おもろ
桃)きも
水)はぁ!!?
只今、絶賛たむろ中である。都内特有の狭い公園のブランコに腰をかけ、各々のスマホを片手に夜風を浴びる。
ダンス練で帯びた熱を冷ますように、この恋心への歯止めを促すように⋯⋯。
黒)そろそろ帰るか。冷えてきたし
青)⋯⋯暫くTikTok禁止、
黒)はいはい、笑
水)こんなに寒い中、こっから更に歩かなきゃいけないのかぁ⋯⋯だるいな〜
白)たむろしすぎてあっという間に終電逃してもうたもんな⋯⋯でもタクシー乗れるほどの金持ってへんしぃ、
桃)俺は家近いから割と歩けそうかも。
水)いいなぁーっ
“終電を逃した”⋯⋯その言葉がまるで釘で打たれたように俺の耳に刺さった。
赤)⋯っ、ねぇ、ないくん
桃)っ⋯⋯ど、したの⋯?りうら、
赤)⋯⋯その、俺、家遠いから⋯今夜はお邪魔させてもらえないかなぁ⋯なんて、
桃)⋯⋯⋯いいよ、泊まって
赤)⋯助かる、ありがとう
赤)じゃあ⋯そういうことだから。
白)お、おん⋯またな。
水)ばいばい⋯、?
2人の戸惑いに満ちた視線を振りほどき、俺はないくんに声をかけた。
赤)⋯⋯少し、話せない?
桃)⋯元からそのつもり。
今度はブランコではなく、木製のベンチに腰を下ろした。街灯の明かりが、ビル群の光がまるで俺たちを突き刺すように照らす中、俺は重い口を開いた。
赤)⋯⋯⋯この間は、その⋯ごめん
桃)⋯なんでりうらが謝るの⋯?明らかに俺が悪いじゃん、俺のせいだよ⋯。
赤)違う、違うよ⋯俺がないくんを惑わせるようなこと言ったからなの、
桃)いやいや⋯俺が抱けるとか何とか余計なこと言ったからでしょ、
赤)でもお酒入ってたし、冗談でしょ?俺がそれを真に受けてあんなこと⋯
桃)⋯それが冗談かは置いておくとして、りうらは何をそんなに責めてるの?
赤)え、いや⋯“そういうのは軽い気持ちで言うべきじゃない”って⋯⋯。
桃)⋯え、それがどうかしたの?
赤)⋯⋯⋯⋯え?
桃)⋯⋯え、?
赤)⋯⋯っふ、はは⋯笑
桃)ふはっ⋯ふふ⋯、笑
赤)⋯ねぇ、まさか気付いてないの?笑
桃)りうらこそ、冗談でも俺あんなこと言わないって。わかんなかったの?笑
赤)だってばかだもん
桃)⋯そうだね、お互いばか。ほんと⋯⋯ばか。酒に呑まれて口滑らせて⋯。
桃)⋯⋯って、え?どういうこと??
赤)⋯⋯⋯冗談でもないくんには、男に向かって自分は抱けるのかなんて⋯⋯聞かないでほしかったんだ
赤)だって俺は、どうしようもないほどないくんのことが───好きだから。
ドクドクと鼓動が高まっているのを、頬が赤く染ってゆくのを感じる。取り返しのつかないことになるんじゃないか、これを伝えられたないくんはどんな顔をするだろうか。とにかく不安で堪らない。
桃)⋯⋯ぇ、え、っ?
赤)酒に酔ったないくんを抱いて無理にでも口説けば、付き合えるかもしれない。でもそれは俺の望みとは少しズレてる
赤)君が好きだからこそ、俺は適当な気持ちでそういうことしたくなくて⋯
桃)⋯⋯冗談じゃ、ないんだけど
赤)⋯⋯⋯え、
桃)⋯俺だったら、りうらの欲を満たしてあげられる⋯って、思って⋯だから⋯
桃)俺も、好きなの⋯りうらのこと。
赤)⋯ほんと?ほんとに、?
桃)うん。ほんとにほんと。
赤)っ~~~⋯もぉ、何それ⋯俺めちゃくちゃカッコ悪いじゃんか⋯⋯。
桃)いや、元はと言えば俺が冗談っぽく言ったからだよね。ごめんね、
赤)いいの⋯嬉しいもん。まさか、ないくんも同じ気持ちだったなんて⋯、
桃)⋯なんか、今更恥ずかしいなぁ⸝⸝
桃)まともに目、合わせらんないよ⋯
赤)⋯⋯ないくん、こっち向いて
桃)やだっ⋯恥ずかしいもん、
赤)ないくん
桃)⋯⋯んもぉ、なに⋯?⸝⸝
赤)⋯好きだよ。俺と付き合って
桃)っ⋯⋯⸝⸝ よろこん、ゎ⋯っ!?
*チュッ⋯*
桃)⋯ねぇ、まだ返事の途中⋯!!
赤)ごめん。気持ちが溢れちゃってさ
赤)⋯⋯もう返事はいらないよ。だって俺が先に返答しなくちゃいけないから
桃)⋯⋯⋯?何それ、
赤)返事が遅くなってごめん、ないくん
赤)⋯抱けるよ、俺。こんな俺を愛してくれる、君だけは─────。
柔らかめのシングルベッドの上で肌を露わにし、互いの愛を確かめ合っては深い口付けをする。苦しそうに、でも幸せそうに喘ぐ恋人の手を奪う。指を絡め、視線を交わせ、微笑む。そして、もう俺たちを隔てるものは何もないのだと知る。
桃)すき、すきだよ⋯りうら
赤)俺も⋯大好き。
最中のことはよく覚えていないが、彼の奥で果てた時の記憶ははっきりしている。朝日が昇り、窓から差し込んだ光が、幸福感に満ち溢れていた夜の終わりを告げた。そうだ、そのまま寝落ちして────。
桃)⋯あ、起きた?おはよ。
赤)⋯⋯⋯⋯うわぁ、最っっっ悪、
赤)やるだけやっといて俺の方が起きるの遅いとか⋯ごめんほんとに
桃)いーの別に。目覚めたら隣に好きな人がいるってだけで幸せだし⋯
赤)⋯⋯そっか、よかった笑
桃)⋯なんか⋯⋯まだ夢みたい、
赤)寝ぼけてるんじゃない?
桃)そーかも⋯。
赤)⋯ないくんの目が覚めるまで、ずーっと一緒にいてあげる。
桃)⋯⋯んふ、りうら好き
赤)俺も好き。
桃)⋯あ、昨日の返答だけど⋯65点。
赤)えぇ、なんで
桃)“なら⋯⋯男の俺は抱けるの?”っていう試すような物言いに対して、りうらはまっすぐ“抱けるよ ”って答えてくれたよね。それはそれで嬉しいけど⋯⋯
桃)俺が思う100点の回答はねぇ───
【この恋心に終止符を】 𝑭𝒊𝒏.
⋆͛📢⋆合同コンテスト開催中です!
まだまだ応募者受け付けてまーす!!
画面の前のあなたの世界観を私(いちご)と銀木犀に共有してみませんか♫
今なら受賞確率高いよー!ぜひー!!
コメント
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お疲れさまです、寺島あおいです。 読ませていただきました……「抱ける?」の一言から始まるすれ違い、本当に切なかったです。でもお互いが「冗談じゃない」って気持ちを重ね合う最後の展開、胸が熱くなりました。“相方”から一歩踏み出した二人の幸せそうな朝のやりとりに、こちらまでほっこりしました……! 続きがあるなら、ぜひ読みたいです🌷