テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
最近、不破さんが積極的だ。例えば、僕が桜魔での仕事を終えて家に帰ってきたらなんか僕の名前を呼びながら僕の部屋で一人で遊んでるし、お風呂から出たら裸で僕に抱きついて強請るし、極めつけには朝起きたら不破さんは僕のアレを咥えていたのだ。たしかに不破さんは快楽に弱い性質ではあるけど、ここまでじゃなかったはず。むしろ自分から誘ってくるなんて今まではほとんどなかった。
まぁ、嬉しいことではあるのだけど、僕はちょっと心配だ。不破さんは夜に仕事をしているから、毎日のように僕とシて大丈夫なのだろうか。ちゃんと睡眠時間は確保できているのだろうか。そんな不安を抱えながら今日も不破さんが待つ家の扉を開けた。
「あ、晴やん。今日はいつもより早いんね。…ね、今日もシたい」
扉の向こうには、予想通り不破さんがいた。少し汗ばんでいて、目も潤んでいる。それに下半身には何も纏っていない。息も荒く、顔は薄く赤らんでいる。これはもしかしなくても一人で遊んでいたのだろう。
「今日もですか? 最近こういうの多いですけど、体調とか平気ですか?」
「んぇ? まあ晴が気にするほどではないかなぁ」
それって、体調悪いってことなのでは。気にしなくていいとか言ってるけど、不破さん自分のことになるととことん鈍感だからな、当てにならない。返答に迷っていると、不破さんは僕の腕を掴んだ。顔を見ると、ムッとしていていかにも不機嫌そうだ。でも瞳の奥には欲が滲んでいて、怒っているわけではなさそう。
「晴、まだ? 俺早くして欲しいんやけど」
「え、ああ、いいですよ」
しまった。急かされてうっかりイエスと答えてしまった。まあ、不破さんも子供じゃないんだし体調管理くらい自分でできるはず。今日くらい大丈夫だろう。ダメそうなら僕がやめにすればいいし。
不破さんの頭を手で支えて、口付けをする。触れるだけの軽いものではなく、ちゃんと舌を使う大人のキスだ。舌を絡めると、時折不破さんの肩が震えて喉からきゅっと声にならない音が漏れる。目を開けると、とろとろに溶けた目と視線が交わる。
「っふ、不破さん、気持ちいね」
「っぁ、ふ、ん〜きもちかったぁ」
いつもより甘い滑舌で、気持ちよかったと伝えてくれる姿はまるで幼い子供のようだ。もっとも、子供はこんなことしないし言わないのだけれど。
すでに思考がぽわぽわな不破さんの顔をまじまじと見ると、目の下に隈が見えた。コンシーラーで隠していたらしいが、酸欠で溢れた涙によって少し剥がれてしまったのだろう。
「ね、不破さん。眠くないの?」
「…わからん」
「分かんないかぁ」
よく見ると、他にもメイクで隠していそうな部分がいくつかあった。これはかなり無理をしている感じか。
「不破さん、メイク落とそっか」
「…いやや」
「じゃあさ、体調悪いでしょ」
「…少しだけよ?」
「隠すのはダメでしょ。ねぇ、ちゃんと僕には教えてよ」
不破さんは気まずそうに、僕から目を逸らす。しばらくお互いに無言の時間を過ごしてからやっと不破さんは口を開いた。
「ちょっと前から、体調悪かったけど別に仕事に支障はなかったからええかと思ってた。でも、一昨日ぐらいからフラフラしてあたま痛くてしんどかった。けど周りに迷惑かけたくなかったし」
「別にさ、誰も迷惑だなんて思わないよ。だって、不破さんはいつも頑張ってるから、そうなっちゃうのは仕方ないよ。…本当はそうならないように適度に休んで欲しいんだけどね」
やっぱり体調が悪いんじゃないか。宥めるように優しく休めと伝えるが、不破さんはうーんと唸っている。おそらく頭で理解はしてくれるはずだから、今日のところは休んでくれるだろう。
「じゃあ休むから、一緒に寝て」
「…ごめんね、一緒は無理かも。ちょっと仕事が忙しくてさ、今が頑張りどころなんです。寝付くまでは近くにいるからさ、それで我慢してね」
そう、最近はやけに仕事が多いのだ。ただ僕の仕事はそのまま人の命に直結するからやらないわけにはいかない。不破さんは、寂しそうな顔をしたけど、すぐにいつもの笑顔になった。
「…なら早よ寝るか」
不破さんは僕に手を出して、繋ごうと誘ってくる。僕はしっかり差し出された手を掴んで隣に行く。隣の顔を見るとそのアメジストのような瞳はこちらをじっと見つめていた。
「繋ぎ方、ちゃうやろ」
「えっ、こう…じゃないんですか?」
「…だから晴は童貞なんやろなぁ」
「は、はぁ?! 童貞は不破さんで卒業したんですけど!」
そんなふうに笑い合いながら不破さんと、いわゆる恋人繋ぎをして寝室へ向かった。ベッドまで不破さんを連れていくと、不破さんはにっこりと笑って僕の腕を引っ張った。
「わわっ、何するんですか!」
「やっぱシたい…」
「えぇ、でも体調悪いんでしょ?」
「ちょっとだけでいいから」
うーん。どうしようかな。僕としてはやっぱり休んで欲しいんだけど。不破さんを見ると、頬が赤く染まって、えっちしたくてたまらない顔をしている。でも、必死に自分で触らないように僕の腕を両腕で抱きしめて我慢してるから、一人でじゃなく僕とシたいのだろう。本当、そういうところが可愛い。
「じゃあ、一人でするの手伝ってあげますからそれで我慢してね?」
「ん…わかった」
案外すんなりと条件を受け入れた不破さん。もっとごねるかと思ってた。不破さんの服をめくると可愛らしく育ったふたつの蕾が露わになった。ぷっくりと真っ赤に熟れたソコは、中心をピンと主張している。
「ぁ、乳首…さわってくれるん?」
「はい、不破さん好きですもんね」
指で軽く乳頭を押しつぶすと、口をハクハクさせて身体を震わせた。その反応が面白くてさらにぐりぐりすると、大きな声で喘いで身体を震わせる。
「不破さん、気持ち良さそうだね」
「ん、っ、うぁ、きもち…、ねぇ、もっとぉ」
ずっと前から思っていたけど、不破さんは気持ちいいことが好きだ。そんなふうに作り変えたのは僕だけど、このままじゃ僕じゃなくてもいいのではと不安になってくる。そんな不安を胸の内に隠して、不破さんが強請るままに、不破さんが気持ちよくなれるよう触る。爪で少し強めに引っ掻くと、一際大きな喘ぎ声が漏れる。
「あ゛っ!? ん♡それ、すきぃ…」
「これ?」
「うんっ♡ これ、もっと欲しいの」
「そっかぁ」
こういう時だけ素直なのは本当にずるいと思う。不破さんは乳首を痛くされるのが好きなようで、他にも乳頭を強く引っ張られるのや、爪で軽く引っかけるのも好きなようだ。でも、焦らされるのも好きなので不破さんはとんだ淫乱だと思う。だけど、それは僕に対してだけだから、よくない優越感を感じてしまうけど。
「っ…? なんで、さわってくれないん?」
わざと乳首の近くだけ触っていると、不破さんが不安そうに僕の方を見る。一生懸命に胸を逸らせて僕にアピールをしてるけど触らせてあげない。
「なんでっ♡ ぁ♡ ちゃんとやって!」
「ん〜? 僕はちゃんと触ってますよ?」
「ちがう、そうじゃなくてっ♡ 分かるやろ!」
「言ってくれないと分からないって。それとも触って欲しくない?」
「ちがっ、〜〜♡おれ、の乳首触ってほしい…から、はよ触れよぉ!!」
本当は最初から分かってたけどね。せっかく言ってくれたからちゃんと期待に応えなくては。ぷっくりと膨らんでいる突起をつまむと、不破さんはビクビクと震えて、声も出ないようだ。
「っっ…♡ へ、ぁ゛〜〜〜♡♡」
胸だけで、まだ下の方は触っていない。それなのにこんなに気持ち良くなってしまって、このままじゃ気持ち良すぎてセックスできなくなりそうだ。大丈夫かなぁ。
胸だけで出さずにイってしまった不破さんは、口をハクハクさせながら震えている。服が擦れるだけでも今の不破さんには快感となってしまうようで、時折小さな喘ぎ声を漏らしている。
「っぁ、え??」
「あ、やっと戻ってきたね。じゃあさ、そろそろ寝ようよ」
「っや! まだ…シたいから、行っちゃ嫌や。まだ下触ってくれんし」
「ん〜、まあ確かにそうか。一回だけですよ。下で一回イったらちゃんと寝てね」
「分かった…」
戻ってきた不破さんを寝かしてから仕事に戻ろうと思ったけどそうも行かないらしい。不破さんは泣きそうな顔で僕の服を引っ張る。こんな恋人を置いて仕事へ行くのは流石に人としてどうかと思うし、何よりも僕が嫌なので、あと一回だけしてあげることにした。
「じゃあさ、後ろ向いて」
「ん」
手を広げて、不破さんにバックハグをする。不破さんはいつもより体温が高くて、心臓の鼓動がはやかった。ここで体調不良だと思うほど僕は鈍くない。
不破さんのズボンをゆっくり下ろして、元気な不破さんのソコを左手で優しく握る。快感に激よわな不破さんのためにゆっくり動かすと、小さく声を上げる。
「ん、ぅ♡ ふぅ」
「不破さん、大丈夫?」
「うん、っ♡ちゃんと気持ちええよ?」
「そっか、それなら良かった」
不破さんはふぅふぅと息をしながら、時折小さく声を漏らす。背中はじんわりと汗ばんでいて、顔を見ると長いまつ毛が濡れている。そろそろ限界が近いのかもしれない。不破さんってイきやすいから。
「っ、そろそろイっちゃうかも…」
「大丈夫、安心してイっていいよ」
「っ、ふぁ♡ ん゛っ〜〜〜♡」
勢いはなく、溢れるように不破さんは射精をした。先ほどよりも息は荒く、はっはっ、と犬みたいに息をしている。その呼吸もしばらくすれば落ち着いて僕に不破さんは体重を僕に預けた。どうやらさっきの射精で体力を持っていかれて寝てしまったらしい。最近疲れてたから、寝てくれて少し安心だ。不破さんをベッドに横にさせて、僕は仕事をしにリビングへ向かう。
「はぁ、先にトイレ行くかな」
不破さんに当てられたのか、僕まで抜く羽目になった。好きな人のああいうところ見たら誰だって興奮するだろ。はやく仕事に戻らなきゃなのになぁ。
不破さん、体調悪そうだからね。しばらくはこういうえっちなことしないようにしないと。ちゃんと体は休ませないと、人って案外すぐに死んでしまうのだ。実際、そういう人を何度も見た。不破さんには長生きして欲しいから。僕が節度を守らないと。
♢ ♢ ♢
今日もと今日とて仕事だ。今年はやけに魔が多いらしい、そのせいで僕はへとへと。やっと帰って来れた我が家のドアを開けようとしてふと思い出す。
不破さんも最近忙しそうだった。でも、それ以上に積極的なのだ。この前、不破さんが体調不良を隠してると気づいて、最近は断固としてそういうことはしてなかったけど。ただ、断るたびに悲しそうに部屋に戻る不破さんを見るのは少しつらかった。そっか、ごめんなと謝る不破さんの姿は見ていてとても痛々しかった。
でも、僕だって体調の悪い恋人に盛るようなことはしたくない。無理させたくないのだ。今日も、誘ってきたら断らないと。不破さんのためを思って断っているけど、本当にそれは不破さんのためなのかな。僕は不破さんの誘いに乗るべきか葛藤しながらドアを開けた。
「あ、晴。おかえりなさい」
「…? あ、ただいま〜」
「おかえりのキスは?」
「ああ、うん」
ちゅっ、と触れるだけの優しいキスをすると不破さんは嬉しそうに口元を綻ばせた。にしても、今日は誘わないのか。いや、不破さんが休もうと思ってくれたのかもしれないし、嬉しいけど。なんとなく嫌な予感がした。でも、心境に変化があっただけかもしれない。何かあったら不破さんは自分から話してくれるだろうし、きっと大丈夫。
お風呂に入って、そろそろ寝ようかと僕の部屋に行く。今日はいつもより仕事が早く終わって、上の人たちからも休めと言われてるからたくさん寝れる。うきうきでドアを開けると、そこには不破さんがいた。
「晴、今日はえっちできる?」
「あー、すみません。今日はちょっとゆっくり寝たくて」
「…不破さん? え、ちょ、」
不破さんは俯いたまま、僕を引っ張ってベッドの上に投げた。ベッドに寝転ぶ僕のお腹の上に不破さんは跨った。不破さんは僕に近づいてキスをする。そして顔を上げて、やっと見えた不破さんの顔は今にも泣きそうな、苦しそうな顔だった。
「え、あの…? 大丈夫?」
「なんでダメなの」
不破さんは幼い子供のように呟いた。
「最近、晴俺のこと見てくれんし」
「そんなこと…ぁ」
最近、仕事が忙しくて休みがなかった。だけど、不破さんにえっち以外で過ごしたのっていつだ。覚えている限りだと多分、何週間も前だ。それに、断る時だって不破さんの顔見てなかった。
「えっちの時だけちゃんと見てくれるのに、えっちしなきゃ晴は俺がいても仕事してるやん。流石に仕事が大事なのでは分かっとる。けど、えっちしなきゃ恋人みたいなことしないから。俺に…価値なくなっちゃう」
とうとう不破さんは泣き出した。僕は、不破さんへの罪悪感で頭がいっぱいでこの後どうしたらいいのかわからない。慰めた方が良い? いや、誠心誠意謝ろう。
「不破さん、ごめん。僕仕事を言い訳に不破さんのこと見れてなかった。だから、」
「じゃあ、今からえっちしたら許したる」
「え、」
「晴以外でえっちなことしたくないから、俺一人でもしてないんやけど。…ダメ?」
「し、します!」
不破さんはゆらゆらと腰を揺らして、お尻を僕のソレに擦り付ける。そんなことされたら、誰だって勃つだろう。すっかり元気に膨らんだ僕のソレに不破さんは一度腰を上げて、お尻を僕の方に突き出して四つん這いになった。
「晴はそのまま見といて」
不破さんは指にローションを絡める。そして見せつけるように期待でヒクヒクしているお尻の穴に指を挿れた。つぷ、と指を飲み込んでナカを拡げようとゆっくりと動かす。
「ん、はいったぁ♡ おれのナカあつくて、吸いついてくる♡そんで、きゅうってして、指きもちぃ」
不破さんは自分で実況しながら、自分の穴を拡げている。ぐちゅぐちゅと音を立てるように動かして、穴から泡立ったローションがどろりとこぼれる。指1本を簡単に飲み込めるようになって、次の指を足すのだが、不破さんはもう余裕がないのか3本を一気に挿れた。
「っは♡ きもち… ぁ、音響いてちょっと恥ずい」
さっきから手を動かすことをやめないから、絶え間なく水音が部屋に響く。不破さんは、恥ずかしいと言いながらさっきよりも指を締め付けている。恥ずかしいの好きなのかな。今度そういうのもやってみようかなぁ。
「っエロすぎでしょ」
流石にこれは生殺しすぎる。腰が揺れてどんどん上に上がっていく。そろそろ足も震え出して、まるで生まれたての子鹿だ。顔が見えないのが物足りないが、声でなんとなく蕩けてることが分かる。でも、不破さんのお尻が僕の前にあるから不破さんが退いてくれないと動けない。やばい、すごくムラムラする。
「不破さん、その、はやくっ」
「もう、我慢出来ないんやぁ。晴は欲しがりさんやな♡」
僕の声を聞いて、不破さんはまた僕に腰を降ろす。そして、僕の股間部にお尻をぐりぐりと押し付けてはふはふと息をしている。やっと見えた不破さんの顔は想像以上にとろけていて、今すぐにでも挿れたい。とろとろに溶けて、嬉しそうに笑う不破さんを訳がわからなくなるほどの快感で泣かせたい。気持ち良すぎてやだしか言えなくなる不破さんを想像したら、腰がずくんと重くなった。多分、自分史上で一番勃ってる。ガチガチすぎてズボンが苦しい。というか痛い。
「んっ♡ なんかおっきくなった?」
不破さんが突然大きくなった僕のソレに小さく喘ぐ。さっきも自分で弄ってたけど、イってないから不破さんもそろそろ限界だったのだろう。今ので我慢が効かなくなったのか、僕のズボンとパンツを下ろして腰を上げる。いわゆる騎乗位の体制になった。
「も、挿れていい?」
「うん、いいよ」
不破さんはそそり立つ僕のソレを片手で支えて腰を下ろそうとした。しかし、自分で僕のソレを触ってしまいいつもは分からない大きさが分かってしまったのだろう。次第に不破さんの顔は曇っていった。
「大丈夫? 自分でできる?」
「なっ、別に余裕やし」
飽きました。気が向いたら続きを書きます。
また、しばらく経ったらフォロワー限定にする予定です。
コメント
3件
お前はpixivに行け系作品で歓喜大拍手👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏素晴らしい供給を、ありがとうございます👏👏すごく素敵な作品でした👏👏👏👏