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昨日、一ヶ月付き合った彼氏と別れた。
スマホのロック画面に表示された、一通のLINE
「重い、別れよ」
分かった、短かい間だったけど楽しかったよありがとう。なんて返信だけしてLINEを閉じた
本当は、もっと言いたいことがあったけど。
私立の女子校に通っている私は、男子との接点はほぼ無かった。
そんな中、インスタのDMで仲良くなった彼。
同じ県内の私立で、しかも男子校
似たような境遇の彼に、私はすぐ惹かれて行った。
それは彼も同じだったようで、ことなくして会うようになった。
いつものように話していると、彼が言った。
「俺は付き合いたいなって思ってるけど」
「私、重いかもよ。いいの?」
「全然、むしろ重い方がいい」
“重い方がいい” この言葉が嬉しくて、「付き合おう」と返事をした。
初めての彼氏だった。
彼と過ごす時間は、何もかもが初めてで、新鮮だった。
初めてデートをした日、初めてキスをした日
“次は何をするんだろう” なんて分かりきったことを考えながら、次のデートを心待ちにしていた。
それは彼も同じだと思っていたけれど、違ったんだね。
「重い」
“重い方がいい” なんて言ってた君は、いつからいなくなったの?
別に、そこまで束縛していたわけでもない。
彼のLINEだって見たことない。
ただ、”好き同士” かどうか言われたら確信がなくて
彼からの愛を確かめたくて
それだけのことだった。
毎朝、起きて真っ先に確認するのはLINEの通知
来るはずもない君からのメッセージを、今でも期待してしまう。
ああ、私、今でも君のことが好きなんだな。
なんて、馬鹿みたい。私。
「おはよ」から始まる君とのトーク。
もう、戻れないのかな。