コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あの夏が飽和する。/カンザキイオリ様
の曲パロです
⚠下手注意
⚠初小説
⚠曲パロ
⚠微BL要素あり
⚠蛇、水、風
▼それでも大丈夫な方はどうぞ!▼
_____________________________________________________________________________________ ✍🏻
「昨日人を殺したんだ。」
梅雨時のある夜、君は泣きながらそう言った。
鴉からの伝言で、俺と不死川は伊黒の屋敷に集められていた。
その言葉を聞いた時、最初は信じられなかった。
信じたくなかった。
人を殺すなんてご法度に触れる。
普段冷たく、人を見下すような態度をとっているとはいえ、そんなことをする奴じゃない。
何かの間違いだろう、そう思っていた。
沈黙が続く。
「… どういう事だァ、?笑」
先に口を開いたのは不死川だった。
「… 本当なのか。」
「…ッあぁ。」
此奴が泣いているのは初めて見た…。
本当、なのか。
「…何があったんだァ。」
「…任務で、癸の隊士達と一緒だったんだ。その中に、階級の高い奴らに媚びを売っている女隊士がいて、俺もその隊士に任務中、執拗く話し掛けられていた。…そのせいで、鬼に攻撃した時、其奴にも攻撃が当たったんだ。それでその隊士は死んだ… 。」
君は泣きながら、震えながらそう言った。
「…それお前は悪くないんじゃねえかァ、?」
「…だが、それを見た周りの隊士達が、” 人殺しだ “と、御館様に報告したらしい…。」
「…そろそろ他の柱達にも伝わるだろうから、もうここにはいられない。
だからッ、最後にお前らにだけでも伝えておこうと思って…。
悪いな、こんな時間に…。」
「ここにはいられないって…これからどうすんだよォ」
「どこか、遠いところで死んでくる、笑」
へらっ、と少し笑いながら、彼はそう答えた。
「「ッ、! 」」
此奴が死ぬ、それだけは絶対に嫌だ。
「死ぬ、って…。
…お前が悪い訳じゃないだろうッ!?」
「でももう上にも伝わっているから仕方ないんだ…!!
他の奴らにも迷惑を掛けたくない…!! 」
…ずっと震えている。
いくら仲の良い仲間だったとしても、こんなことを言うのは相当な勇気が必要だっただろう。
不死川の方に目をやると、 目に涙を浮かべている。
不死川もこちらに気づいたようで、顔を見合わせる。
こういう時、どうしてやったらいいのかわからない…。
「だから…ッ 」
伊黒はそう続ける。
「…嫌だ…。」
そう呟く。
伊黒の方に近づき、思わず抱きしめてしまった。
不死川も同じ事を考えていたのだろう。
此方に近づいて、俺達を抱きしめて言った。
「…それじゃあ俺達も連れてってくれよォ、、」
「ッ、、いいのか、?」
彼は泣きながらそう言った。
やはり、1人では心細かったのだろう。
「勿論だ。」
こんな話から始まった、俺達の夏の記憶。
_____________________________________________________________________________________ ✍🏻
流石に一気に全部書き切るのはムズい( ߹꒳߹ )