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先程手続きしたであろう可愛らしい女の子と手を繋いで前を歩く先輩に声を掛ける「先輩」
『ん〜?』
「今日は、連れてきてくれてありがとうございます」
『いいってことよーお互い気に入った子を買えたんだから』
「僕、滉斗を迎えることが出来てよかったです。」
『おっ、その子ひろとって名前にしたのか!かっこいい名前貰ったなぁ〜うりうり〜』
と、僕の腕の中にいる滉斗をグリグリ撫でている
滉斗はびっくりしたのか、目を見開き固まっている
「先輩、滉斗がびっくりしてます」
『おぉ、わりぃわりぃ!!』
「(…?)」
「大丈夫だよ、悪い人じゃないから」
と頭を優しく撫でてやるとふにゃと顔を綻ばせる
「(かわいい…)」
『おうおう、もうベタ惚れじゃねーか。お前のそんな顔初めて見たわ』
「そんな顔ってどんな顔ですか」
『でろんでろんな顔〜』
「っそんな顔してません!!」
『してるだろ、まぁ幸せそうで何よりですわ。』
『んじゃ、俺あっちに車停めてるからじゃーな』
「あ、はい!今日はありがとうございました!」
『おうよ〜!また連絡するわ』
そう言って先輩は駐車場の方へ歩いていった。
「それじゃあ、僕たちも帰ろっか」
「?、ひろと?」
話しかけても反応がなく自分の腕の中にいる滉斗を見るとぬいぐるみを大事に抱きしめてすやすやと眠っていた。
「疲れたよね、早く帰ろうね」
眠る滉斗をひと撫でし、
僕も、僕たちの家へと歩き出した。