あてんしょん ♥♠
今回はpixivで「絶対ハマんねぇ」と高を括っていたクロスオーバーにどっぷり浸かってしまったので、皆さんにもおすそ分けしにまいりました。問題のクロスオーバーする作品なんですけど、私…なんでしょう。昔、夢小説書いてたんですよね。
TERROR民の皆様にはその、数々の黒歴史を見て下さり感謝しかございません。そう、予想している方もいると思いますが、私が今話した黒歴史の夢小説で培った無駄な欲望を思う存分使ってやろうと決めたんですッッ!!!ちなみに、過去垢は消し方がわからなくてまだ残ってます…過去のストーリーが痛すぎて死にそうです…でも発想はいいですね(謎の上から目線すみません)
○ブルロ×ツイステッドワンダーランド
○クロスオーバー
○玲王愛され
○マブメインでやらせてもらいます(ツイステキャラ)
○玲王が監督生やってます
○國神闇堕ち復活捏造
○口調迷子、キャラ崩壊、捏造注意
○玲王愛され以外のカプなし(ツイステキャラからも、微愛され)
凪視点
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実は私、ツイステッドワンダーランド様を嗜ませてもらったのが約1、2年前なんですよ。なので1、2年前のツイステの設定で思い出させながらやらせてもらいます!!!(つい先日(2024/09/13)二次創作を見て復帰しましたので、フレ募してます。)それでもクロスオーバーへの思いが募って書いてしまったので、なにぶんお優しい目で見てください。
それでも良ければどうぞ!⬇
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ガシャンッッッ!!!!!!
突然鏡が割れたような音が監獄内に響いた。丁度昼食時で、ほぼ全員が食堂に集まっていた俺達は鏡が割れたような音が聞こえたトイレの方へと、皆があるものを求めてぞろぞろと向かっていた。ほぼなんて理由、ここにいるエゴイスト達にはわかっている。1人、大切な1人のエゴイストがある日突然消えてしまったのだ。彼が消えた日も同じようにトイレの鏡がバキバキに割られていて、とてもじゃないけど触るなんてできないくらい木っ端微塵となってしまっていた。
彼―御影 玲王は、残酷なことにも俺達エゴイストをただひたすらに片想いさせている魔性の男だ。もちろん俺も、彼に骨抜きにされてしまっているうちの一人だ。俺と玲王はパートナーという、他の奴らとちょっと変わっている関係で、玲王から「宝物」として大切に扱われてきた。だからあの日、突然なんの音沙汰もなく玲王が消えてしまった時は柄にもなく焦り散らかしたし、玲王が行方不明でサッカーできないからって絵心が追い出そうとした時には猛反対した。
だってありえないでしょ?俺と玲王の夢がこんな行方不明とかいうふざけたことのせいで潰れるなんて。そんなこと絶対許さないし、絶対ありえない。アンリさんは潔とか千切が反対するのは分かってたみたいで落ち着いて対応してたけど、俺まで反対するとは思ってなかったのか、慌てまくっていた。俺そんなに情ないやつだと思われてたの?心外なんだけど…
なんて考えてたら、いつの間にかトイレの前に来ていた。皆固唾を呑んでお互いを見合わせる。怖い、玲王だと期待して向かって裏切られて、悲しんで、苦しんで、絶望するなんて…皆同じ気持ちだから、お互いに励まし合いながらトイレの冷たいタイルに足を乗せる。玲王の相棒兼、宝物の俺は緊張して金縛りが起きてるみたいに固まってるみんなを無視して先陣をきる。その後に続いて皆歩いてくる。そして、鏡を見る。
「レオ…?」
「な、ぎ…?」
数ヶ月も置い続けたはずの玲王は、驚いたように目を見開いて俺を見つめる。相変わらず、玲王はキラキラしてるけど服がブルーロック指定のあのクソダサジャージじゃなくて、黒いブレザーのクラシックを思い出させるようなきっちりとした服を身にまとっている。
「凪ぃ!!!!久しぶり!!!」
玲王はガバッ!!と俺に抱きついて笑顔を振りまく。久しぶりの玲王の匂いに俺はホッ…と安堵の息を漏らす。俺の様子を見た千切と潔は「玲王!!!」と玲王の名前を呼んで俺から玲王をうばおうとする。玲王は久々に会ったからか、千切達のところに行こうとしたから俺も負けじと玲王を強く抱きしめる。
「ちょっ!!凪!千切達が呼んでるから…」
「ヤダ、レオは俺と一緒にいてよ」
「おい凪!独り占めすんな!!」
「そうだ!!!玲王に久々に会えて話してぇこといっぱいあんだよ!」
俺が玲王を話すまいとオネダリしていたら、横から潔と千切が反論して玲王を盗ろうとしてくる。玲王もそれに応えるように2人のところに行こうとするからもう大変。まだまだいっぱい甘やかして欲しいし、いっぱい抱きしめていたいのになんでこんなに野郎が…とか思っていたら、割れていないもう1枚のトイレの鏡がピシッと音を立てる。
「は、?」
俺は咄嗟に玲王を守るように自身で覆い隠す。玲王は「わっ、どうした!?」って驚くから玲王以外の察した奴らが俺達を守るかのように盾になって鏡の周りに集まってくる。人が集まると等しく、鏡もどんどんピシッ、ピシッと痛々しい音を立てて割れてくる。
バリンッッッッッ!!!!!
鏡はとうとうバラバラに割れて俺達の前に破片が散らばる。
「ちょっ!!!やばっ、鏡が…!!」
玲王は驚いて俺の身体の隙間から顔をひょっこりと出す。嫌な予感がした俺は、そんな玲王を隠すようにグッと自身の体に押し込む。玲王は苦しそうに顔を歪ませるがそれどころじゃない俺は、小さな声で「ごめん」と謝って玲王を懸命に隠す。玲王を隠すのに精一杯で周りのヤツらが何やら騒がしいのに気づいたのは10数秒経ってからだった。
「おい、誰だお前ら」
怒りを顕にさせて何やら声を上げているのは凛だ。玲王は状況を把握したいのかうずうずしてるし、俺も見たいけど玲王が見るからと必死に押さえつけるで収集がつかなくなっていると、國神が玲王自賛の肉壁を活かして俺達を守るように立ち上がる。
「何って監督生を返しに貰いに来ただけなんですけどー」
「そうだゾ!!!おい子分!!俺様が来てやったんだゾ!さっさと出てくるんだゾ〜!」
「監督生ー!いるか〜!!トレイ先輩がパイ作ってくれてるから冷めないうちに食べに戻ろう」
知らない声がトイレの中に響く。「え、ホントに誰?」と思って玲王を押さえつける力を弱めたのが悪かった、俺が振り向いた瞬間玲王はパッと俺から抜け出してしまう。
「エースにデュースにグリム!?!?なんでここに…」
「監督生!ここにいたのか、早く帰ろう。寮長たちに心配かけてしまう」
「レオ、さっさと戻って飯食おうぜ〜、心配かけた罰としてレオの奢りな〜?」
「子分!デラックスカツサンド食いに行くんだゾ!!」
動揺する玲王を無視して、2人と変な生き物は玲王の腕を引っ張って鏡へと向かっていく。もしかしてまた連れ去るつもりか!?と、玲王に褒められた脳で結論を導き出した俺は玲王の腰をグッと抱きしめて歩みを止めさせる。
「ねぇレオをどこに連れ去るつもり?レオはここが帰る場所なんだから邪魔しないでくんない?」
俺はオレンジ頭の天パ野郎を睨みつけながら、威嚇すると鏡みたいに反射するように煽りに乗ってくる。
「はー??いやいや、今レオはナイトレイブンカレッジのオンボロ寮の寮長で、俺たちの世界でたった数ヶ月で億万長者になった金持ちコミュ強なんですけど〜?」
「は?そんなこと知ってるし。てか、こっちの世界でもレオは金持ちでコミュ強だし。超モテてるし、なんでもできる俺のこと宝物って言ってくれるパートナーなんですけど」
俺が不機嫌オーラを前回にして2人と1匹を睨みつけていると、1匹の変な生き物が驚いたような声を上げる。
「ふなっ!?!?お前が子分の言ってた『宝物』か?!」
俺はブサ猫?の衝撃的な内容にピシッと石像のように固まってしまう。同時に、ブサ猫?の話を聞いてしまったレオはカァーッと耳まで真っ赤にさせてブサ猫?の頬をグイッと摘む。
「レオ、俺のこと『宝物』って言ってくれてたの…?俺の前じゃ言ってくれないのに」
さっきまで少し優しめに抱きしめていた腕を、ギュッと思いっきり抱きしめて玲王が逃げないようにホールドする。
「あ、いや…その。ご、ごめん、凪はもう俺の宝物じゃないことくらいわかってる。わかってるから怒らないでくれ」
「いや怒ってないし。それよりもなんで俺の前で宝物って呼んでくれないの?呼んでよ。俺、レオの最高の宝物なんだけど」
「あ、あぅ…… 」
俺の言葉にキャパオーバーしたのか、玲王は可愛い声を上げて頭を抱える。久々の玲王の可愛い表情を見てキュンっと胸を締め付けられる。だが、無慈悲にもそれを許さない輩が俺たちを邪魔する。
「いでよ!!!大釜!!!!」
「ッッバ!!!危ねぇだろ!!」
天パじゃない黒髪の方がいきなり意味不明なことを唱えたと思って正気を疑ったような目をしようとしたら、玲王はギョッとして慌てて俺をグイッと引っ張り数秒前までいた場所から退かされる。「え?何」って思ったのもつかの間、ドズンッッ!!!と本当に本物の大釜が俺が立っていた場所に落ちてくる。
は?何これ
「おいバカデュース!!レオまで殺す気か!?」
「す、すまない、ついカッとして…レオ!大丈夫か!?怪我はないか!?」
「バカデュース!!危うく凪が潰されるところだっただろ!!てかお前ら何俺の友達殺そうとしてんだ!!ほら!!そこに正座しろ!!」
玲王はネチネチと2人と1匹をトイレの床に正座させて怒り散らす。俺達はもうあまりの情報量の多さについていけず、ただ呆然とその様子を眺めることしかできない。だが流石に説教の途中で、バシッと黒髪の頭を叩いた時はゾッとしたし玲王のことを止めた。玲王は相変わらず「お?どーした?」って平常心決め込んでるしでもう意味わかんない。
『あー、もしもし。聞こえてる?とりま早くトイレから出てきてくれない?御影玲王、お前について聞きたいことがあるから食堂にこい。気になる奴らも来ていいから』
ちょうどよく、頭がパンクしそうになっていた時にやってきたのはブルーロックの管理者である絵心 甚八。これほどまでに彼の登場と、彼の言葉に感謝したことは無いと後の俺は思う。
「はぁ…とりあえず説教はまた後でな。それとグリム、ここにはツナ缶ねぇからな」
「ふなぁっ!?!?ツナ缶が…ねぇ、だと!?有り得ねぇんだゾ!!こ、子分!嘘はダメだゾ!!!」
グリム、という不気味な豚猫は未練たらしく玲王の肩にぎゅっと抱きつく。そして、後ろから天パ男と大釜男も玲王に続いて歩いていく。はぁ????何あれ、あそこ俺の特権なんですけど。
ムカムカと収まらない腹の虫を潔の前髪で何とか耐えて、絵心の指定した食堂へと足を進める。その間、玲王のマブダチとかふざけたことを抜かすクソ野郎どもを睨みつける視線は俺を含めて、ありありと伝わった。
『えっーと、まずはその天パとストレートと豚猫の紹介よろしく』
「豚猫って俺様のことか!?!?おい子分!訂正してこい!!俺様は豚猫でも猫でもないんだゾ!!」
「んじゃ紹介するわ。こっちのオレンジ髪の天パはエース・トラッポラで、大釜出したやつはデュース・スペード。この豚猫(笑)はグリム、3人とも俺のマブ。」
玲王がガタッと椅子から立ち上がり、一人一人を手で分かりやすく示す。途中、豚猫(笑)と呼ばれたグリム、という豚猫は「ふなぁっ!?」と意味のわからない声を上げていた。玲王の簡素な紹介が終わると、ガタッとまた椅子が2つ同時に動く。
「うっす、デュース・スペードです…さっきは突然大釜出してすみません、床直しときます…」
「初めまして〜、監督…じゃなくて、レオのマブのエースでーす。」
「俺様は子分の親分!!!グリム様なんだゾ!!」
大釜男達は軽く挨拶をしてすぐに椅子に着席する。大釜と天パはキョロキョロとブルーロック内を見渡して、豚猫は天パに「ツナ缶探してくるだゾ!!」と命令してチョップを喰らわされていた。和気あいあいとしている玲王の自称マブを置いといて、絵心は話を進める。
『名前はわかった、御影玲王。この数ヶ月の間どこに行って、何をしていたのか説明しろ』
「はい。じゃあまずツイステッドワンダーランド…という世界の名門校、ナイトレイブンカレッジという魔法使いを集める高校になぜか召喚されて、そこで色々な問題を解決した話をしますね。」
玲王はズズッと平常心を保ちながらコーヒーをすすって話し始める。まずもう序盤で意味わかんなかった。ツイステッドワンダーランド?ナイトレイブンカレッジ?魔法使い??もう頭がおかしくなりそう。そんなこんなで頭がパンクしかけそうになってきたところで、絵心は何やら事の顛末を理解できたのであろう、玲王の意見をまとめるように話し始めた。
『話をまとめると、突然鏡が割れてツイステッドワンダーランドという異世界の学校、ナイトレイブンカレッジに召喚され、元の世界に帰る方法を探すべく学園で過ごしていた。ということだな?』
「まぁそうっすね。その間の問題がもう大変で「あのリドル先輩のオバブロ姿!今でも思い出すわwww」」
突然、玲王の話に割り込んできたのは天パ男、基エース・トラッポラ。
「にゃははっ!!今でもあの『うぎぃぃぃぃぃ!!』ってやつ時々夢でも見るんだゾwww」
「そうそうwそういやこの間エペルがそのリドル先輩の真似してヴィル先輩とトレイ先輩に〆られた話って知ってる?w」
「何それ聞いてねぇんだけど!!教えろよ!」
「こら3人とも、そんなこと言ったらレオが寮長に告げ口して首をはねられるぞ!」
「首をはねる!?!?」
ありえない言葉を耳にした千切は、今まで黙って聞いていたのにも関わらず思わず声を荒らげてしまう。突然の千切の声により3人はきょとんとして固まる。まさか玲王以外の奴らに話しかけるとは思っていなかったのだろう、だが数秒後にふはっという笑い声が沈黙を貫く。
「えーっと?レオ、こいつの名前は?」
「おー、こいつは俺の友達の千切 豹馬。俺はお嬢って呼んでる」
「りょーかい、えっと千切さんだよな?首をはねるってのはリドル先輩…じゃなくて寮長のユニーク魔法のこと。首チョンパなんてしねぇから安心しなよ」
「ユニーク、魔法?」
千切はエースの言葉に首を傾げて、意味がわからないと玲王にSOSの視線を向ける。それを受け取った玲王はにやっと笑って話し出す。
「お前らも見たろ?デュースの大釜。あれはユニーク魔法じゃねぇけど、ナイトレイブンカレッジの人間は皆魔法が使えんの。その中で、優秀な人間がユニーク魔法っていう、個人のオリジナル魔法を保有してんの。ちなみにユニーク魔法は攻撃だけじゃなくて、位置情報を特定するもの、バリアなんかもある」
「すげぇな…」
「だろ!?ちなみに!箒で飛んだり、動物と会話できたりするんだぜ!?すごくね?!俺も学園通ってる時に動物言語の授業習ったんだけどこれが超面白くってさ!!」
『雑談はまた後でにしろ。それよりも、その2人と1匹を元いた場所に返してこい』
玲王の楽しそうな言葉を遮るように絵心は無慈悲に告げる。その言葉に玲王はこくんと頷く。
「なぁ、お前らどうやってここ来たんだ?俺は学園長に株禁止された腹いせに鏡に落書きしてたらこっち来たんだけど…」
「おまwwwあの『学園長はバカンスと言って女子高生にナンパしに行き、計38回振られバカンスを楽しんでいた』って書いたのお前かよwwwwww」
玲王が頬をかきながらこちらを伺うように話すと、エースはぶはっと口から空気を思いっきり吐き出して笑う。
「レオ、お前あとで大変なことになるぞ…あの後学園長が『この筆跡はトラッポラ君ですね?!ちょっとあとで学園長室に来てください』ってエースがレオがやったってバラして筆跡真似たレオのこと探し回ってるぞ 」
「やべっ!!エースに真似たのが悪かったか〜、デュースにしときゃ…てか、お前らもしかしてそれで俺を探しててこっちに来ちゃったのか?」
「そうだゾ!!!急にオンボロ寮の鏡がピカーって光ったと思ったら汚ねぇトイレにきてた来てたんだゾ!!」
グリムがギャイギャイと文句を言うと、静かに同意するかのようにデュースの首が縦に動く。それをエースが「便器の上よりかいいじゃん心狭〜w」と煽って3人が取っ組み合いになる。玲王はその様子を見て腹抱えて笑っている。何これカオスすぎない?
『汚くて悪かったね、そんじゃ思い出話は終わりにしてとっとと帰ってくんない?こっちはこっちでやらなきゃ行けない事が山ほどあるんだよね』
絵心が溜息をつきながら3人を見つめると、3人は各々の顔を見合せてじっと絵心を見つめる。そしてすぅ…と大きく息を吸い込んで
「「「帰り方わかりません!!!!!」」」
『は?』
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