※死ネタ注意
パラオ「ねえナイチ!」
ナイチはとっても優しい人。
僕に勉強をさせてくれるし島に道路も作ってくれた。
日帝「?パラオ。どうしたんだ?」
ナイチはいつも優しい声で僕と話をする。
僕を見かけると笑ってくれる。
僕はそんなナイチが大好きだった。
でも
日帝「ふざけるな!私達がお前の様な土人達と戦えるわけがないだろう!!」
あの時のナイチはいつもの優しいナイチじゃなかった。
パラオ「ぼくも一緒に戦いたい!」
少しでもナイチの為になりたかっただけなのに。
なんでなんでなんでなんでなんでなんで…
僕を土人と呼んで僕を冷えつくような瞳で見てきたナイチがただただ理解出来なかった。
今までの優しいナイチは全部嘘だったの?
結局スペインやドイツと一緒だったの?
そんな言葉を言おうと思って喉のすぐそこでつっかえる。
この言葉に返事が返ってきたらすべてが終わってしまう気がしたから。
僕は俯いたまま船に乗る。
その時僕は冷や汗なのか涙なのか顔がびちゃびちゃになってしまっていた。
船が動き出す。
島から少しずつ離れていく。
島から何か声が聞こえる。だけど上手く声が聞き取れない。
僕は気持ちを振り切って後ろを振り返った。
パラオ「…え…?」
そこではナイチが笑顔でこちらに手を振っている。
最悪だ。せっかく乾きかけていた顔がまた少しずつ濡れていく。
怖い怖い気持ちを全部押し殺す。
僕は遠く離れていくナイチに分かるように大きく大きく手を振った。
あの時僕はどんな顔だったかな
あの時からどれぐらい経っただろうか。
僕は手に2本の花を持って島に戻ってきた。
しかし島はあの豊かな島の見る影も無かった。
木はすべて焼きはらわれ、建物も何もかもぐちゃぐちゃに壊されていた。
僕はあまりの光景に吐き気がした。
だけど僕は行かなくちゃならない。
あの人に会う為に。
パラオ「っ………」
うそだ
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
手汗で持っている花が滑りそうになった。
だってそこには…
ナイチ…?
ナイチが血まみれで倒れていたから。
ああ。
これは全部夢であって欲しいと思ってしまう。
だけど現実は薄黒くて、今目の前で起きている事は現実だって嫌でも思わされてしまう。
僕は倒れているナイチのところに向かう。
震えている手で2本の花を添える。
2本の花…チューリップ。白いチューリップだ。
片方がナイチの血で赤く染まっていく。
これじゃあまるで赤いチューリップみたいだ。
…ナイチとのお別れ。
目が滲んでいるのが自分でも分かる。
震える声で僕はナイチだったものに言う。
さよなら。
コメント
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本当に大好きすぎる🥺💖2回目コメントうざかったらごめんなさい🙇🏻♀️💧 あと!!!!!!頑張って3000♡押しました!!!!!褒めて下さい!!() 花言葉とか真っ先に調べちゃいます……😖 本当に大好きな小説なのであれなんですよ……見るとしんしんしちゃう…??(語彙力) 🇵🇼と🇯🇵☀︎くんの距離感?が大好きです……🥹💖
こっちは独り言でもしようかな
え、好き。結婚して下さい。(え?