注意書きを読んでからお進み下さい。
わんく
当作品は”nmmn”というグレーゾーンな作品です。検索避け、隠語は勿論のこと、拡散、保存等の行為は一切おやめ下さい。
ご本人様、関係者様には一切の関与はありません。
あくまでも「名前をお借りさせて頂いている」という体で作品をご観覧になってください。
公共の場での閲覧行為は禁止です。
この作品のような”nmmn”は密かに楽しむものとなっております。それをお忘れずに。
何度も言いますが、絶対に以上の事は守ってください。
守れない方は一度注意させてもらい、変わらないなら、心苦しいですが、ブロックor通報させて頂きます。
以上のことを頭の片隅に置き、忘れないようにお願いします。
あと普通に **4000文字**ですので時間がある時に読むのをおすすめします。
長くなりました。それではどうぞ。
黄 × 桃
微 桃 × 黄
※♡使用
※どろどろ?
※最後ら辺迷走してた
天然でいじられキャラで、心優しいからこそ嘘に惑わされて、強がって誰の手も借りない。
ほんと、哀れな人。
「大丈夫?
___黄原さん」
「ぁ……っと、桃野さん!」
そんな彼に手を差し伸べてから、世界というものが変わった気がする。
「これ?まぁ頼まれたもの!大したことないよ」
俺よりも余っ程お人好しで、空気が読める。というか空気しか読んでない。そんな彼は常に受け身だし、友達も少ない。どう考えたって、俺より低いくらいに位置してる。そんな哀れな彼に、俺は多分同情していた。と、共に、彼と自分と比較してまだ自分は堕ちきっていないと安心感も得ている。
誰も助けなど差し伸べてくれない。だから俺が助けてあげる。すれば彼は、勝手に俺が「優しく情が深い人」と勘違いし、周りからの株も急上昇。ほんと、いいカモだわ。
それにすら気付かない彼は、今日も薄っぺらい笑顔を浮かべた俺の隣に、安心したような表情をしながら立つ。彼は誰も勝てない程の、お人好し。
ほんとに、哀れな人。
「ねぇらんらん、好きだよ」
「ん?そう?ありがと、嬉しい」
「らんらんは?」
「んー?……恥ずかしいから言わない」
「……つき…」
ある日。ある夕方。屋上の鍵を手にし、屋上へと侵入した日。あの日、空は超がつくほどの快晴で。俺らはただ屋上の鍵が掛かっているのか確認しに来ただけなのに、俺が我儘を言い、中へと入らせて貰った。
そんなとき、みことは変に愛の告白を囁いた。
何故か、みことには軽く「好き」なんて言いたくなかった。自分がみことと同レベルだって自覚するのが怖くて。必死に取り繕い、その場を乗り切ろうとした刹那、呟いたような声が大きくなり、俺の鼓膜を揺らした。
「嘘つき……!」
「ゎ…っ、え、?」
「らんらん、ずぅっと嘘ついとる。俺とおる時もわかりやすいほどの作り笑顔やん?それに、俺に対して好きとか大切だとか特別だとか!!なんも言わへん!…やっぱりらんらんって、……俺に気付かれてないと思ってた?」
「み、こと…?」
「ほんと、憐れな人やわ……」
いつもとは全く違う対応。驚いて固まる俺へとゆっくりと足を伸ばしてきた。反射的に後退りして逃れようとするも、背中に当たるのは無機質な金属音。そこで漸く俺は、逃げ道がないことが理解出来た。
「みこと、怖いよ、みこと。」
俺が呼びかけようと、返事をしないみこと。すれば、俺の両手首を強く掴み、柵へと押し付けた。
「いっ……、力強いよ、やめてよみこと」
幼児を諭すように、刺激しないように、優しく優しく声をかける。でも、それが逆効果だったようだ。怒ったような、悲しいような、哀れむような、そんな表情をしたみことが画面いっぱいに広がる。ほんの僅かな時間だけ与えられ、直ぐに唇に柔らかいものが当たった。
「っん…」
驚いて反射的に口を開けてしまった。すればチャンスは逃すまいと、みことの舌が滑り込み、自身の口内を支配した。
「っむ、んぅ、んんっ!んむ、」
「……っは、…む、…んは、」
脳内を揺らす程の、熱く深いキス。今まで女の子にしてきたような、甘ったるく優しいキスは、ここには存在しない。唯、噛み付くような、苦く、苦しい味。段々と酸素が減り、生理的に滲み出す涙で視界がぼやける。みことがどんな顔をしているのか、見るのが怖くて。目を閉じて、ただひたすらにこの時間が早く終わることを願い、力を込めた。
「………っは、……ねぇらんらん」
「っはぁ、……はぁ、」
口の端から溢れ出た、二人の唾液。それを掬い取り、みことはこの場には合わないほど、酷く優しく甘い顔で笑った。
「……今、この瞬間だけは、周りの誰にでも勝る程可愛い顔してるよ」
それがどんな意味かは分からない。けれど、確実に俺を突き放している一言であるのは確かだった。
黄視点
俺の周りにいる人は、みんな俺を利用する。例えば、面倒なことを押し付けたり、自身の罪を俺に擦り付けたり、俺が抵抗すれば、つまらないという顔をして去っていく。本当に、気持ちが悪い。
彼、桃野さんもそうだった。
「黄原くんの手伝いしてるの?」
「え?嗚呼、うん」
「凄いね、桃野くん」
「…いや、そんなにだよ」
褒められる度に分かりやすいほどの笑顔と、多少照れているのか、耳が赤くなっていて。誰が気づかないと言った?誰が見て見ぬふりをしてあげると言った?らんらんはそんな小さなことにも気付かない、憐れな人。本当に可哀想だ。
本当は俺なんかに同情なんてしてない。俺の顔を見て指をさして笑うだけの、それしか出来ない、それ以外じゃ自分の価値を見いだせない、可哀想な人。
___らんらんは違うよ。優しいよ。彼は
時折、自分がそう囁く。ほんの少し、彼を信用している部分があって。そいつがらんらんを分かったようにほざきやがる。だから、証明してあげるんだ。
屋上に登ってくれて、都合のいい時間が出来た。鍵を強引に渡されたので、仕方く持っていて本当に良かった。らんらんにバレないように、屋上の鍵を閉めて、逃げ道を潰す。春の優しい風に気分を舞い上がらせたらんらんの後ろから、優しく問うた。
「ねぇらんらん、好きだよ」
「ん?そう?ありがと、嬉しい」
「らんらんは?」
「んー?……恥ずかしいから言わない」
「……つき…」
ヘラヘラと笑って交わす癖。やめた方がいいと思うよ。
鋭い視線を浴びせてらんらんを睨みつけても、宙を見上げていて気づいていない。だから、誰にでも聞こえる程大きな声を出して気づかせてあげた。
「嘘つき……!」
「ゎ…え、っ、?」
「らんらん、ずぅっと嘘ついとる。俺とおる時もわかりやすいほどの作り笑顔やん?それに、俺に対して好きとか大切だとか特別だとか!!なんも言わへん!…やっぱりらんらんって、……俺に気付かれてないと思ってた?」
「み、こと…?」
「ほんと、憐れな人やわ……」
憐れな人。そんな単語に、大きく桜色の瞳を揺らした。まさか俺に言われると思っていなかったのか、意外そうに目を見開き、怯えたように腕をさする。額を濡らす冷や汗にすら、憎しみが湧いた。
ゆっくりとらんらんへ歩みを伸ばしてゆけば、らんらんは俺と同じ程の歩幅で距離を取り始めた。
「みこと、怖いよ、みこと。」
幼子のように扱われているようで、未だに自分が置かれた状況下を理解していないらしい。柵で身動きが取れなくなったらんらんの両手首を掴みあげ、顔と同じくらいの位置で固定する。
「いっ……、力強いよ、やめてよみこと」
うるさい、という代わりに、らんらんの唇を強引に奪ってやった。
「っん…」
「っむ、んぅ、んんっ!んむ、」
「……っは、…む、…んは、」
らんらんの素の声と、俺の息継ぎの声が交差する。次第に身体の力が抜けていくと対に、らんらんの拳には三日月形の跡が残るほど力が強く込められていた。
自分にとっては、短い時間だった。けれどもらんらんは違うらしい。小さくぷるぷると震え始めた頃合に、顔を離してらんらんの顔をまじまじと観察した。
可愛くて、可哀くて、憐れな人。
素の表情で、堪えているのが一番、可愛いと思った。
「………っは、……ねぇらんらん」
「っはぁ、……はぁ、」
「……今、この瞬間だけは、周りの誰にでも勝る程可愛い顔してるよ」
息も絶え絶えだと言うのに、俺が言い放った後だけは大きく息を飲み、固まった。
「あ”っ、も、やぁっ!」
「っは、……可愛そう、可哀想…、」
「ゃめ、あ”ぉっ!?♡」
奥まで愛撫してあげれば、今日一可愛い声で鳴いてくれる。作れば可愛らしい声だと言うのに、今は唯、男の地声で素で感じてる。自分より立場の低いと思っていた相手に簡単に喘がされ、惨めな姿を見られているのは、本当に可哀想だ。
「んはっ、やっ…だぁ、!イ…っく、…!♡」
「イっていいよ?」
「っ〜〜〜〜〜っ♡♡♡」
「うっ!?……ごめ、ナカ……っ〜〜!」
「あ”ぁーーっ!?♡♡」
身体を反りかえらせ、自身の欲を放つ。まだ完全に熱が吐ききれていないのか、小さく震えて口を噛み締めている。自身が侵されている快楽に恐怖を覚えてる。そんな姿が、酷く愛おしく思えた。
___避けられたって、構わない。
だったら俺が、無理矢理近付けばいい話。そうでしょう?可哀想ならんらん。彼はもう、俺からは逃げられない。深く暗い、苦い快楽を覚えてしまったのだから。
コメント
8件
黄桃あんまりないから嬉しい! 語彙力半端ないっす!!大好きです!✨
あんまりストーリーと関係ないコメで申し訳ないですが、"三日月形の跡"って表現天才ですね🤦🏻♀️🧠💕︎ もうそれだけでどんだけ力込めてるかって分かる表現書けるの尊敬🥺
因みにですが…… "哀れ"は、感動を起こさせるような状況やしみじみ心を打つさまを広く表す言葉です。 "憐れ"は、気の毒に思う気持ち、同情や思いやりなどの意味があります。 哀れの方が難しくて、ちょっとだけ迷走してますごめんなさい( . .)"