「あーもう生きるの辛い」
なんて、言っても誰も助けてくれないのに
いつものように1人呟く
友達も
家族も
なにもかも
俺は持ってない
ずっと、ずっと、ずっと。
ひとり。
そのせいか俺は、いつの日からか感情を失った
それからの生活は必要最低限の動きしかしてなかったっけ
今思うとバカだなって
でも、それでいてあの生活でも良かったなって
いろいろ考えて
決心して
なのに
俺は何してるんだ
「ここ…どこだよ…」
俺は…
気がつくと
見知らぬエレベーターの中にいた
「いや、まじで…どこ…」
…うまく行ったのか…?
…まだ…頭がクラクラする
ほんとうに…こうするべきだったのか?
でも、これしか選択肢がなかったから。
だから、俺は間違ってない。うん。
間違ってない。
そう、自問自答を繰り返した
しばらくして、
暇だったから、壁を叩いたり、ボタンを押してみたり、無意味な行動を繰り返してみた
ふとポケットを見ると見慣れた物があった
なぜ今まで気づかなかったのか
それをおもむろに取り出し
慣れた動きでパスワードを解除する
特別したいことがあるわけでもなく、ただ、暇つぶしのために 手当たり次第アプリを開く
開いたアプリは変わりなくいつもの日常を思わせる
アプリを見続けて何分、いや、何時間が経っただろうか
突然睡魔に襲われた
することもないためその睡魔に身を委ねた
「痛い…辛い…やめてよ…」
暴力を振ってくる母
それを止めようともしない父
それを見て不思議そうにするまだ幼い妹
母は妹を産んで変わってしまった
昔はあんなに優しかったのに
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで俺だけ
…どれだけ寝てたんだろうか
そう思いながら体を起こした
そこでふと、気づいた。
…あれ、さっきの…誰の記憶だ…?
俺の、じゃ、ない、よ、な
そう、きっとそうだ
そう自分に言い聞かせて_。
あれ、お前誰だ。
ねぇ頂戴?ねぇ頂戴?いらないなら譲って頂戴?迷子が1人、惨めだね、暗いね、怖いね、寂しいね。 かえせよ、オイ、かえせよ、私のだから返してね。おいでこっちにおいで、たのしいよひとりじゃないよ。きっと幸せになれるよ、解放されて、心が豊かになるよ。もらうね、もらうね、もらうね。
突然聞こえてきた声
怨霊のような、ゾンビのような。
そんな、声にもならないコエ
「はあッはぁッ…はぁッッ…」
息が出来ない
…やっと。落ち着いた。
なんで迷ってたんだろうね。もっと早くこうしてたら良かったのにね。
君は間違ってないよ、おかげさまで。
少し窮屈だけどそのうちすぐ慣れる。
もう僕が本当だから。
君は間違ってない。うん。
僕は間違ってない。
今更気づいても
君はどんどん忘れてく。
要らないんでしょ?君が捨てた。
代われ代われ代われよ代われ代われ代われよ代われ代われ代われよ代われ代われ代われよ
寄越せ寄越せ寄越せよ寄越せ寄越せ寄越せよ寄越せ寄越せ寄越せよ寄越せ寄越せ寄越せよ
要らないんでしょ?僕が拾う。
剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ
壊せ壊せ ほら
要らないんでしょ?君が捨てた。
奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え
戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ
要らないんでしょ?僕が披露。
墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ
廻せ廻せ さぁ
要らないんでしょ?君が捨てた。
変われ変われ変われよ変われ変われ変われよ変われ変われ変われよ変われ変われ変われよ
世越せ世越せ世越せよ世越せ世越せ世越せよ世越せ世越せ世越せよ世越せ世越せ世越せよ
要らないんでしょ?僕が拾う。
剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ剥がせ剥がせ剥がせよ
壊せ壊せ ほら
要らないんでしょ?君が捨てた。僕が拾う。
奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え奪えよ奪え奪え
戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ戻せよ戻せ戻せ
要らないんでしょ?僕が披露。
墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ墜とせ墜とせ墜とせよ
廻せ廻せ さぁ
ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ
此処ハ誰だ。 オ前誰ダ。
中身空塗り替えて、塗り替えて、
僕が本当。
ねぇ
ねぇ
ねぇ
ねぇ
ねぇ
ねぇ
ねぇ
「起きて」
あ、そうか、俺、
「身体もらうね、ありがとう」
コメント
1件
やばい、好きすぎます… !!😵💫💗 全部詰まってて、読んでて『すごい…!✨️』ってなりました🥹🥹 大天才すぎます😖😖💗💗💗