テラーノベル
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「俺となつは”運命共同体”だ」
『というと?』
「俺となつは片方が死んだら1週間の間に死ぬ」
『なるほど…どちらにせよ貴方達はどちらも死んでいた可能性が高いということですね?』
「あぁ。そうだ。だから俺もそのうち死ぬ」
「なんで、お前が先に死ぬかなぁ…」
どうせ死ぬなら俺はなつのこと守って死にたかったのに。
俺は気づけばあの公園に居た。
「蛍、綺麗だな笑」
一羽俺の指に止まった蛍がいた。
「…お前、なつか?ポロッ」
俺はなつが話していたことを思い出す。
〚蛍ってさ死んだら大切な人のところに帰ってくるらしいよ〛
なつが帰ってきてくれたのかなぁ…
なつが死んだことも
俺が死んだことも。
しばらく誰かの記憶に残っていたとしても。
いつかは記憶から消えていく。
俺が大切にしていた日常も。
いつかは周りの奴らの記憶から消えていく。
俺もそろそろ時間みてぇだな。
手も動かねぇし、足も動かねぇ。
瞼も重い。
またな。みんな。
久しぶり、なつ。
コメント
2件
まって好きすぎる……せあが書く感動系の物語めっちゃ最高ッ!!