テラーノベル
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こんにちは、ねこもみじです!
今回は珍しく猫乾さんです…ෆ
注意
・青桃
・猫乾
・エセ関西弁
・御本人様とは関係ありません
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「うぅー、寒すぎだろ」
少し前まで暑くて半袖だったのに、すっかり肌寒くなって長袖でも震えが止まらない季節になってしまった。
このままじゃ肌荒れしちゃうかなぁ、読モの仕事あるのに…
「…猫宮どーしよ!!」
勢いよく後ろの席にいる猫宮の方を振り向いた。
「何がやねん」
「寒すぎて肌荒れしたらどうしようって話!!」
「いやいや…防寒対策ガチってるような奴がよく言えるわ」
「長袖シャツで上着着てカイロ常備してるのでもう十分やろ」
確かに俺ができる最大限の防寒対策をしているけど、そんなこと言われたって寒いのには変わりないし。
「無理寒い、猫宮温めて」
「はぁ?それほんとに考えて言っとる?」
「考えてるからいってんじゃん」
また出たよその口癖、もう何回聞いたことか。
「いいや、ほとけっち手温かそうだし温めてもらお」
踵を返してしょうちゃんと話してるほとけっちの所に遊びに行こっと。
そう思って2人の所に行こうとすると手をグイッと行き先とは反対に引っ張られた。
「…いや、なにすんの!?」
猫宮が引っ張ってくるなんて珍しすぎて思わず目を丸くした。
「稲荷じゃなくて俺でも温められるし」
「うん…?」
「だから、俺が温めてやるって言ってんの」
そう言うとぎゅっ、と両手で先程まで引っ張られていた左手を包まれた。
「…いや冷た!!?」
「俺より冷たいやつが触ってくんな!!!」
そこは手が温かいやつが握ってくれてあったかーい、ってなるとこだろ!?猫宮の手はひんやりしていて冷凍庫に手を突っ込んでるようで思わず手を離した。
「せっかくやってやったんに、無人はひどいな」
「ひどいのはそっちだろ!」
「余計に寒くなってきた…猫宮許さんからな」
全力で睨みつけると「ごめんってば、」と猫宮は笑い気味にそう言った。
「はぁー、放課後ココア缶奢りね」
自販機にあるいつものやつ、と付け加えると「はいはい、無人が飲むものくらい分かってるよ」と返事が帰ってきた。流石幼馴染なだけあるな。
「ココアって冷えたやつ?」
「あったかいやつ!!!」
年々からかいが酷くなっているのは気のせいなのか。
わははは、と悪い顔をする猫宮。こいつほんま許さんからな。
ーーーーー
「それで、ないちゃんを僕のところに来ないようにしたってことかぁ、」
「いふくんってばほんとにないちゃんのこと大好きだよね」
「うるっせ、稲荷。お前声でかいんやからもう少しトーン下げろ」
「ごめんごめん」
無人が購買に行った隙を狙って稲荷と有栖に呼び止められた。内容はこいつら二人の元に行かせないようにした理由を教えろというものだった。
あらかた説明し終わって、今に至る。
「それにしてもないちゃんは鈍感だよね」
「鈍感っていうか、天然なんかなぁ」
そこがないちゃんの可愛いポイントやけど、なんて有栖が付け足す。
そう、あのピンク頭、周りをよく見ていてさらっと気遣いをするくせに自身のこと、…特に内面的な部分に関してはあまり興味を持っていないようなのだ。
「実はないちゃん付き合ってたりして、読モなんてやってたら色んな人が関わるわけじゃん?」
「いや、この前無人のスマホ覗いたけどそういうメッセージとか無かったで」
「完全にないちゃんのセコムやん。そんなことすると嫌われるで」
「うるせぇ、年上の女性好きに言われたくないわ」
はぁー??とキレかけている有栖と俺の言い合いが始まりそうになるのを悟った稲荷が「二人とも落ち着いてってば」と宥めてから、また言葉を紡ぎ始めた。
「さっきの話に戻るんだけどさ、いふくんは異常なほどセコムしてるわけだしないちゃんも少しくらい意識するんじゃないの?いふくんそこそこかっこいいし」
「そこそこってなんやねん」
「まぁまぁ、僕はかっこいいと思っとるで」
「そ れ に !」
バンッ、と勢いよく身を乗り出して机を叩く稲荷。
「いふくんってないちゃんのこと以外苗字で読んでるわけだし、気づかないことはないと思うんだよ!!」
「あ、それ僕も思っとった。ずっと『有栖』って呼んでるよな」
「そうなんだよ、僕のことも『稲荷』だし」
「なのにないちゃんになると『無人』ねぇー??いふさんったらー」
ぷぷぷ、と手を口で抑えながらわざとのように笑ってくるアホ二人。
「それ以上言うな、声ほんまにでかいんやって」
痛いところを突かれてしまった。無人とは幼馴染でずっと傍にいるから苗字で呼ぶことなんてあるはずもなく。無人が気付かなくても、俺にとってはお前が一番で、密かに想っているから。と無人以外は苗字で呼ぶようにしていた。
「いふくんなら大丈夫だよ、僕達4人で見守ってるから」
「ありがとう…って、今4人っていった?」
「…あ、」
稲荷と有栖が顔を見合せたかと思えば、いきなり走り出した。いや、逃げたの方が正しいだろう。
「おい待てやお前ら!!!」
「やばいやばい、いむくんほんま何してんねん」
「ごめん口滑らせちゃった」
「ないちゃーーーーん!!!いふくんがないちゃん待ってるよー!!!」
「おいバカっ」
逃げた二人の先には無人が居て、先程買ったであろうパンを持ってこっちに向かってきていた。
何でこうなるん…あいつらに話しかけられても、もうスルーしよ。そう心に誓った。
「あの二人騒がしいねぇ」
ベンチに座ってパンを食べながら無人はそう言った。
「ほんまうるさいわ、もうあいつらに構わん」
「そう思うくらいなんか言われたの?」
「…いや、まぁ…うん、」
無人が関係している話だから曖昧に濁すと「ふーん」とつまらなそうな顔をした。
「…というか、今日菓子パンやないやん」
いつもはメロンパンやらあんバターパンやら、激甘パンを買っているのに今日はというと普段目にしないソーセージパンだった。
「ん?あー、今日撮影あるから糖質控えとこうかなって」
「撮影終わったらもう甘いもの食べ放題だからね」
「…でも朝言ってたココアは奢ってもらうから、あったかいやつ!!」
『撮影』と聞いてさっきの話を思い出した。俺の知らないところで無人は沢山の人と関わっている。もしかすると本当に付き合っているなんて事もあったりするのだろうか。
「無人はさ、…気になってるやつとかおるん?」
「…珍しい話するじゃん、」
幸せそうな顔をして、美味しそうに食べていたその手が止まる。
「猫宮もそういうの話したいお年頃なの?」
「そういう訳ちゃうけど…」
「読モの仕事で可愛い子とかおったら気になったりするんかなぁって」
「……ぷっ、」
「あはははは、何それ」
落ち着いた雰囲気で聞いてみたつもりだったのに何故か無人は急に笑いだした。
「俺そんな面食いと思われてる?」
「いや間違いなく面食いやろ」
「まぁそうなんだけどね?確かに顔から見ちゃうけど、俺が本当に好きになるのは性格だよ」
「いくら可愛くたって性格悪かったら無理だし、一緒に居て居心地がいい方が俺はいいなーって思うんだよね」
「近くにいてくれて、さり気なく気遣い出来て、細かいとこもちゃんと見てくれてる。…俺は俺のことをしっかり見てくれてる人が好きかな」
「…ねぇ恥ずかしいんだけど、」
「…そうなんやな」
こんなに具体的に好みがあるってことは、好きな人がいるってことよな。…俺じゃダメなんかな。
「猫宮もないの?そういうの」
「俺…、?」
そういえば無人のことなんで好きになったんやっけ。
「…俺は、好きって直感的に思ったら…かも」
「何それ、意味わかんないじゃん」
しょうがないじゃないか、気が付けば好意を寄せていたんだから。無邪気に笑うところ、頬が零れ落ちそうなくらい頬張って美味しそうに食べるところ、自然と笑顔にさせてくれるところ…無人の全てが好きなのだから。
「…意味わからんくらいでいいんやない?」
「…ま、そうかもね」
「猫宮、俺のこと好きだし」
「…うん、??」
「俺も言われてみれば、いつの間にか好きになってたしそんなもんか」
うんうん、と納得したように頷く無人。
「は、いや、今なんて…」
「…さ、ココア奢ってもーらお」
そう言ってパンの食べかけをバッグに入れて、ベンチから立った。
いや、待てって。なんで俺がお前のこと好きなのを知ってるんだ?
「俺のこと大好きな猫宮なら喜んで付いてきてくれるよね?」
にーっ、と小悪魔のような悪い顔をしたかと思えば「あ、」と声を出し微笑を浮かべたまま言葉を紡いだ。
「猫宮のことはずっと見てきたから分かるよ」
「俺のことナメてちゃそのうち攻められちゃうかもね」
そう言い放って自販機の方へ駆け出した無人。でも桃髪から少し見えるその耳は真っ赤に染まっていて。
これからはもっと近くにいようかな、『好き』なんてものじゃ表せないくらいにさせてやる。
きっと冷え性の無人でも、今は耳まで真っ赤なくらいだ。体温が上がっているだろうから冷たいココアを買ってやろうと心に決めて無人の方へと歩み始めた。
コメント
6件
最高ー!! 私もきゅるるーんっෆはわわっ!?って恋してみたい…( ˶ ❛ ꁞ ❛ ˶ )
え、何❓最高じゃん😸👊🏻 桃さんは控えめな両片思いな感じでとてもらぶ💘次回予告も気になるー‼️題材からして神作確定じゃん🤩 楽しみしてよーっ!
私の中の青桃さんは 青→→→→→→→→ෆ(←←←←)←←←←桃 であって欲しいと思って書いてます…ꉂ🤭︎💕 青さんは好き全開で桃さんは密かに同じくらい想ってるみたいなのがだいすきです…ෆ 次回、赤水百鬼パロor青桃卒アルパロです!! 私もきゅるるーんっෆはわわっ!?ෆみたいな純情な恋したいです…🙄🙄🙄