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奏「それじゃ、またね」
操「また」
咲「じゃ〜ね!」
あれから、数えきれない朝日を見た。
でも、あの時と同じで、
2人の名前は胸の奥に残っている。
あれから三年。
咲「久しぶりに今度会わない?」
操「いいね」
奏「めっちゃいい!」
約束の場所へ向かう途中、雨が上がったばっかりの空を見上げた。
操「まだかな…」
咲「やっほー!」
操「あ、咲くん久しぶり」
操「奏くんも来るんだよね?」
咲「うん、くるよ」
奏「2人ともおまたせ、遅れてごめん!」
咲「全然大丈夫だよ」
操「じゃあ、行こっか」
咲「うん!」
奏「うん」
奏「あのときさ、覚えてる?」
咲「それ、今でも思い出して笑うんだけど 笑笑」
操「わかる」
奏「でさ、そのとき――」
操「それ懐かしい、まだ覚えてたんだ 笑」
操「そういえば、あれ覚えてる?」
奏「あれでしょ?帰り道に――」
操「そうそう」
操「…なんの話してたっけ?」
奏「ん〜…、なんだっけ? 笑」
咲「それヤバいって 笑笑笑笑」
ふと窓から外を見ると、雲の間から光が差しこんでいた。
操「虹、出るかもね」
奏「ほんとに?」
咲「外出よ!」
三人で外に出ると、空には確かに七色の橋が架かり始めていた。
あの日と同じように。
奏「うわ、ほんとだ……」
咲「タイミング良すぎでしょ!」
操「持ってるな、俺たち」
三人は同じ空を見上げる。
違う道を歩いてきたはずなのに、今、同じ光に照らされている。
ただ、それが嬉しかった。
気づけば時間は過ぎていて、窓の外を見ると、朝になっていた。
『もうこんな時間か』
誰かがそう言った。
それぞれの日々に、また帰っていく時間になった。
歩いてきた道は、みんな違う。
選んだものも、持っているものも違う。
でも今、同じ朝日に照らされている。
——また明日。
胡桃ボタン
いっちー