モブ×鈴木 死姦
薬物表現あり
「は、、ははっ、…笑」
乾いた声がコンクリートによく響く。
死んだ。ルージュはもう、死んだ。
良かったのだ、これで。
これで心残りなく、この世を去れる。
机の上にあった物は散乱し、警備室は異様な空気に包まれていた。
ソファで項垂れてる桐山さんの横に座る。
「桐山さん、正義のヒーローみたいでしたよ」
「まあ救えてないけど、笑」
「さっさと逮捕されちゃえよ、殺人鬼…」
酷いことを言うもんだ。まあ捕まったところで、だろうし。なんとも思わないけれど。
サテツのとこ、行こうかな。ふふっ。
そう思いながら、警備室の出口まで足を進める。その時、電流が走ったような神経痛が腰に響いた。
「っ、は、ぁ゙!!」
「、鈴木ちゃん、、?鈴木ちゃん、っ!!」
先程の態度が嘘のように、近づいて薬を渡そうとしてくれる。 やっぱり、桐山さんにとっての友達は僕しかいないんですね、なんて。
もう関係無いのに。
「これっ、はい!飲んで、水!」
痛みとそれによる恐怖から、乱暴に薬と水を奪い取る。本来なら30分ほどで効いてくるはずだ。
30分。地獄が続く。
何分経った?まだ薬は効かないのか?
ずっと、ずっと、苦しんで、
なんで、ぼくだけ、
「ぅ゙ッ、は、ぅ゙…泣」
「効かないの!!?もっと、飲んだ方がいいとか、?!」
違う、飲めば飲むほど良いなんて薬はない、馬鹿なのか、
全力で拒否しようとしたがそんな力もなく、大量の薬が嚥下を促すように水とともに流れてきた。
「ぅ゙おぇ゙ッ…」
「大丈夫、!!?!ちょ、動かない方が、!」
もうダメだ。桐山さんと一緒にいたら殺されるだけだ。
サテツのとこ、行こう、
重すぎる足をゆっくり引きずった。
桐山さんを引き剥がして、サテツの元へ階段を上って行く。
「チョモ…やったよ、」
「サテツ、…ありがとう、ありがとう…」
2人の世界。僕達には、僕達しかいない。
血濡れのルージュの横で、感傷に浸っているとき、ガンガンと金属の階段を上る音が近づいてきた。
警察が来たか、早いな。
そう思って身構えていたが、目の前に現れたのは全く見覚えのない…いや、この人は…
「お、お前らのせいで、!全部終わりだ!!!!!」
そこには、先程の配信で全てを晒された『カテキョ』が、包丁を僕らに向かって突き刺して立っていた。
すごいな、こんなすぐに、笑
焦ってはいない。感情的に怒ってるだけだから、隙など沢山あるだろう。
しかし、その考えは誤解だった。
動きは俊敏で、僕はとっさに避けれなかった。
サテツが前に出てくれて応戦しているのを、横目で見るだけになる。
何が起きたか分からないが、パーカーの右腕の部分が直線的に裂けている。厚着でよかった、なんて呑気な考えが過ぎる。
そんなうちにもサテツは段々追い詰められている。守らなきゃ、僕たちが、僕たちを守らなきゃ、。
「やめ、!!ぅ゙ッ、!?」
応戦しようとしたその時、身体が震えた。
恐怖ではない。吐き気だ。
どうして、どうして、どうして、なんで、
あ、…桐山さんにバカみたいな量、薬飲まされたな…笑
サテツ 、ごめんなさい、ごめんなさい…
サテツが殴られているのを横目に、胃の内容物を床に吐き出した。
「、やめろっ…!!!!」
怒号が響く。喉が焼けるように痛いが、それよりも圧倒的な恐怖が場を占めていた。
サテツは、生きている。刺されてはいない。
ただ気を失っているだけ、だよな…?
「ふざけんな、ふざけんなふざけんなふざけんな!!!!!!!」
うるさい。
そう思った瞬間、腹部に衝撃が走る。蹴られた。でも抵抗はできない。
ルージュを縛っていたロープは、僕とサテツの手首に使い回された。
血が染みていて、気持ち悪い。
先程全て出したせいか、衝撃によって出るのは胃液のみだった。
「は、…や、やめろ、やめろ゙ッ!!!!」
「いいじゃん、お前、案外いい顔してんじゃん…笑」
狂ってる、狂ってる、こいつも、なにもかも、全部。
下着ごと脱がされて、下半身が空気に触れる。
「たすけ、たすけてっ、サテツっ、…泣!! 」
きっと、気づいてる。だって…
「ぅ゙ッ、…」
口は、動いている。身体が動かないだけだ。
僕が、サテツを、助けられなかった
僕達には僕達しか
いないのに。
「ぐッ、、あ゙あ゙ぁ゙ッ!?!?!!?」
固く閉ざされたそこに、あまりにも大きすぎる物体が侵入してくる。
いたい、いたい、いたい!!!!!
こんなやつに、こんなやつの前で、
泣きたくなんて、無いのに…泣
「そそられるわ…笑 お前も俺も、
もう終わってんだよ!!!!」
「ぉ゙ぎゅ゙、ッ!??!」
「ぃ゙い゙ッ~~~泣泣」
「チョモ、…チョモッ!!!!?」
「さでッ、ゔぅ゙あ゙ッ、!!?泣」
サテツ、良かった、起きてくれた、
「がッ、ぁ゙!?………ぁ」
そんな希望も虚しかった。
俺に降り注ぐ、サテツの血液。
何が起きたか分からなかった。
「ったく、こっちが楽しんでる時に、なぁ?笑 」
彼の右手に握られた、血濡れのナイフ。
終わった。
「サテツも死んじゃったし…」
「ふるはうすでいず3人で、仲良く死んじゃおうか笑!殺してやるよ、笑」
「は、は、…、?」
瞬間、燃えるように熱くなる胸。
「が、はッあ゙…!?」
「ぃ゙あ゙あ゙あ゙ッ!!!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!
「ご、ぷッ…、?」
口内に広がる鉄の味で、吐血したのを知る。
ロープに染みるのは、
ふるうすでいずの血。
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コメント
3件

本当に、、、、 ありがとうございます、、、、 大好きです
ゆぃぃさんへ ありがとうございました