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R15 くらい
ケーキバース
紫 「 … 」
黙々と 作業 を する中 彼女 が 声を 掛けてくる。
桃 「 紫 ~ 、 そろそろ 寝なよ ? 」
紫 「 わーってる、 すぐ 寝るから 。 」
時刻を 見ては もうすぐ 日が変わる 。 おれの集中力 まじで 凄い 。そんなことを 思いながら 味もしない 菓子を 口へと運ぶ 。 桃 が 好きで沢山 買ってくるのだが 俺は 分からない 。
紫 「 運命 、 か 」
フォークの 俺 は 味がわからない 。 … 満足は できないものの 桃は 好き なので 嫌ではない 生活 。 … 桃が 美味しい ケーキ だったらな 。
桃 「 エナドリ 没収 ~ 早く 寝なって ! 」
紫 「 へい 〃 、 おやすみ 」
桃には 俺が フォークということを 黙っている。 まぁ 言ったところで 生活は 変わらないっていう 俺の考えも ある 。
紫 「 … ケーキ 、 か 」
紫 「 ただいま ~ 」
家に帰る と 突然 普段 感じない とても 甘い匂い 。
桃 「 ぁ、 おかえり ~ 」
赫 「 … ども 、 」
桃 「 同じ職場 の 赫 っちゃん ! 」
紫 「 … 、 」
ケーキ だ 。 すぐに わかった 。 ” 喰いたい “
初めてこんな 事を 頭が 考える。 でも ここには 桃がいる上 そんなことは できない 。
紫 「 こっちきて 、 」
甘い 香りのする 彼 の 腕を 掴んで 部屋から 引きずり出す 。
桃 「 ぇ、 ちょ っ … 」
赫 「 … 」
紫 「 … っ ごめん 、 」
赫 「 ぃ゛ っ … 」
紫 「 … 」
首元 を 思いっきり 噛む と 甘い味 に 咥えて 少し 苦味のある 感覚 。
赫 「 っ お前 、 フォーク 、 かよ 、 」
紫 「 … あぁ 、 」
首から 口を 離して 頷く 。
赫 「 これだから …、 なんでもねぇ 」
桃 「 紫 っ 、 ぇ … ? 」
紫 「 … 桃 」
桃 「 なに 、 してるの ? 」
赫 「 桃 、 此奴 フォーク 、 」
桃 「 え、 でも 、 紫 は いつも 普通に 、 ご飯 、 食べて … 」
紫 「 … 」
途切れ 〃 に 話す 桃 の 声は 震えているような 固まっているような 、 初対面のやつに 噛み付いてる 彼氏が いたら 引くよな 、 笑
桃 「 ねぇ 、 紫 、 どういうこと … ? 」
紫 「 … 俺は フォーク だよ 」
この場を 借りて ハッキリと 言うことにした 。
俺は そんなこと どうでも 良い 。 目の前にいる 此奴 を 喰いたい 。 それしか だんだんと 考え られなくなる 。
紫 「 … ん っ 、 」
口付け を すれば 口の中に 一気に 味が 広がる。 今まで 俺が食っていた ものは こんな 味だったのか 。 桃は どんな顔して 食ってた?
桃 「 紫 、 … 」
赫 「 ん っ 、 はぁ っ 、 離れろ 、 」
紫 「 … っ、 ごめん 、 」
此奴 の 近くに 居ると おかしく なってしまう。 そんなことは 部屋に入った瞬間 に 分かっていた。 でももう この甘さ を 知った俺は 戻れない。
桃 「 赫っちゃん 、 大丈夫 、 ? 」
赫 「 あぁ 、 1回 昔 襲われたことあるから 、 慣れては ねぇけど 大丈夫 、 」
「 それより 大丈夫か 聞きてぇのは こっちだよ、 桃 」
桃 「 … あはは 、 ごめん 、 紫 、 俺 気づけなかった 、 」
赫 「 なんで お前が 謝んだよ 、 悪いのは フォーク の 此奴だろ 、 」
紫 「 … 俺が 隠してたのが 悪い 。 桃 変なとこ 気にするから 言えなかったんだよ 。 」
桃 「 っ … 紫 、俺 、 」
紫 「 別れよ 、 桃 」
桃 「 … ぇ 、 」
紫 「 これ以上 桃 に 迷惑 掛けたくない 。 」
桃 「 わか っ 、 た 、 」
紫 「 ありがとな 、 」
こんな日が 突然 来るとは 思わなかった。 大事な 彼女も 自分から 失って 。 俺が フォークで ある限り もう 心配 は 掛けれない 。
赫 「 … 、」
紫 「 … 出てくわ、 」
こんな 時 ケーキの 君は 何を 思ってるのだろう。 初対面の やつに キスまで されて … 俺が フォークじゃなければ。
赫 「 … 笑 」
俺が ケーキ ということも 、 桃の彼氏が フォークということも 知っていた 。 俺を 昔 襲ったの も 忘れて 、 桃 と 付き合ってさ 。 何隠してんだろ 、 って感じだよな 。
赫 「 俺の味 、 思い出してくれたかな 」
自分の 味なんて わからないが 紫 が 俺の事を 思い出して くれるまで 、 ずっと 噛ませ続けるよ。
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