続き…
-警察署-
成瀬「ん~~~~」
成瀬「とりあえず調査した結果、らだおがMOZUに捕まったというのは確実になった」
成瀬「ただ…さすがMOZU、警備も厳重で情報が全然GETできない…」
成瀬「はぁぁぁ」
成瀬「救出までの道のり‥なげぇ…」
成瀬が苦戦していると、ひのらんが声をかけてきた
ひ「成瀬!」
成瀬「ん?どうした?」
ひ「それがさ、気になる話を聞いてさ」
成瀬「?」
それは街の見回りをしていた時のこと‥
-夕方-レギオン付近
ひ「うん」
ひ「特に問題なさそうだし本署戻るかぁ…ってあれ?」
ひ「あそこにたむろってるの餡ブレラ?」
ひ「こんなとこで何してるんだ?」
ひ「…それに…話し声も聞こえる」
危険を承知で物陰に隠れて話を聞いてみると
葉「車をレギオンに置いてくるなんてなにやってんすか」
葉「僕ですらやらないのに」
ニャンコ「嘘つけ」
ニャンコ「お前はやったことあるだろ」
葉「それはやってないですぅ」
ニャンコ「けど他のことでは色々やらかしてるだろうが!」
葉「グッ何も言えない」
ハンク「(爆笑)」
ひ(んーただ話してるだけか…)
ハンク「てかさ…」
ひ(?)
ハンク「もう少しでらだおが吸血鬼化するってことには驚いたな」
ひ(!!)
葉「え!?そうなんすか」
ニャンコ「おい、あんまこんなとこでそれ言うなよ 」
ハンク「大丈夫だって、誰もいないよ」
ひ(…いるんですけど💧)
ニャンコ「てか葉はちゃんと把握しとけ」
葉「すんません!! 」
ハンク「でも~~正直餡ブレラに来て欲しかったな~」
ニャンコ「まあ相手がヴァンさんじゃ敵わないけどな」
ニャンコ「じゃそろそろアジト戻ろう」
葉/ハンク「はい!/了解」
🚗💨ブーン
-餡ブレラが去った後-
キョロキョロ
ひ「よし行ったよね…」
ひ「このこと警察の皆に言わないと!」
-現在-
ひ「…って感じで」
ひ「どうやら人間から吸血鬼になる方法があるらしいんだよね」
成瀬「それかなりヤバイな」
成瀬「てことは、らだおはもう吸血鬼になっちまったのか?」
ひ「いやもう少しって言ってたからまだなんだと思う」
ひ「きっと条件みたいなのがあるんだよ」
成瀬「吸血鬼化する条件…知りたいな」
成瀬「餡ブレラの人達に聞きたいが…」
成瀬「どうすれば…」
その時、ネルさんが話しかけてきた
ネル「なになにどうしたの」
ひ「ネル先輩!!」
成瀬「お疲れ様です」
ネル「お疲れ」
成瀬「実は餡ブレラの人に聞きたいことがあるんですけど」
ネル「あ~それだったら今牢屋に丁度わきをが捕まってるよ」
成瀬「マジすか」
成瀬「それならちょうどいい」
成瀬「わきをから聞き出そうぜ」
ひ「でもそう簡単に教えてくれるわけないんだよなぁ」
ネル「確かに」
ネル「それに警察がギャングのことを探っているってのもまだ知られたくない…」
成瀬「…!」
成瀬「…俺試してみたいことがあるんですけど」
ひ&ネル「?」
-牢屋-
カチ🔑 ガチャ🚪
わきを「おお」
わきを「これはこれは成瀬じゃあないか」
成瀬「よぉわきを」
わきを「ささもうここに用はない」
わきを「早く俺をプリズンに送れよ」
成瀬「あぁ……」
わきを「?」
わきを「どしたいつもの元気がないな 」
成瀬「…」
わきを「悩み事か?聞くぞ?」
成瀬「…わきをお前って吸血鬼だよな?」
わきを「あぁそうだ」
成瀬「誰にも言ったことがないんだが…」
成瀬「俺、昔から 非力な人間じゃなくて吸血鬼になりたかったんだ」
わきを「ほぉ」
少し遡って…
成瀬「作戦はこうだ」
成瀬「俺が吸血鬼になりたいってことをわきをに伝えてみるんだよ」
成瀬「実際にはなりたくねぇけどな」
ネル「それ上手くいくかな?」
成瀬「わきをだったらいける気がするんよ」
成瀬「めちゃ助けてあげたいオーラみたいなの俺が出せばさw」
ひ「確かに何もしないより、試してみる価値はありそうだね」
成瀬「だろ!」
成瀬「それじゃやってくるわ」
ひ「気をつけて」
成瀬「おう!」
-現在-
成瀬「だから吸血鬼のお前が羨ましいよ」
わきを「ほ~~」
わきを「それにしてもなんでそのことを俺に言うんだ?」
成瀬「あ~それはお前がギャングで色々な情報を持ってるから、もしかしたらと…」
成瀬「…まぁそんなことお前に言っても俺は吸血鬼になれねぇもんな…」
(これで上手くいくといいんだが‥)
そんなことを考えているとわきをが話す
わきを「…」
わきを「おい成瀬」
成瀬「なんだ?」
わきを「もしも人間から吸血鬼になれる方法があるとしたらどうする?」
成瀬(きた…ひのらんの言ってたやつだ)
成瀬「…え?そんなのがあんのか!?」
わきを「あぁ」キョロキョロ
周りに誰もいないことを確認してから
小さい声で成瀬に伝える
わきを「ここだけの話」
わきを「吸血鬼になるには 〔 吸血鬼に直接血を吸われること〕と 〔5日間連続で血を吸われること〕が重要なんだ」
わきを「これ吸血鬼ギャングしか知らねぇから他のやつには言うなよ」
成瀬「分かってるってぇ」
成瀬「教えてくれてありがとな!」
わきを「おう」
成瀬(わきをマジチョロいわ~~笑)
成瀬「ただお前に吸われるのだけは無理だから、他の吸血鬼に頼むわ」
わきを「なんだとてめぇ!」
成瀬「じゃな」
わきを「おい待て成…」
わきををプリズンに送る
成瀬「ふぅ」
成瀬「…」
成瀬「こんなに上手くいくとは…」
成瀬「俺マジ役者になれるくね!?笑」
成瀬「さて俺の活躍&情報を皆に伝えにいくか」
その頃‥
-MOZUアジト-
ら「今すぐ逃げたい」
らだおは逃げ出す方法を考えていた
ら「でも方法がなあ」
ら「このドアを爆破できたら……」
ら「いや無理だ、今は爆弾は持ってないし、仮に持っててドアを爆破したとしてもすぐ気づかれるしな」
ら「ん~ドアは後で考えよう」
ら「でも、この鎖のカギは先の尖ったものがあればいけそうなんだよなぁ」
ら「例えば針金とか」
ら「でもここにはない…」
ら「ううう」
ら「もう時間もないのに」
🚪コンコン
ら「!」
?「入りますね」
🚪ガチャ
?「食事を持ってきましたよ」
?「らだおさん」
ら「!堕夜さん」
堕「色々大丈夫ですか?」
ら「…大丈夫ではないですよ」
堕「そうですか」
堕「とりあえず食事は取ってください」
ら「…」
堕「毎回言ってますが変な物は入れてませんよ。それをボスが望んでませんから」
ら「え」
堕「貴方はまだ人間で人の食事が必要なんですから、ちゃんと食べてください」
ら「はい…」
ら「てかそれよりも」
ら「堕夜さん髪どうしたんですか!?」
堕夜の髪はヘアゴムやらヘアピンなどなどを沢山つけられている状態であった
堕「あぁこれは今日寝癖がすごくて」
堕「それを見たレイラさんが僕の髪に色々として、こんなことに…」
ら「そうですか」
ら「…なんか…個性的ですね」
堕「それ褒めてます?」
ら「…一応」
堕「まあいいです」
堕「とりあえず食べ終わるまで待ってますから」
-食べ終わった頃-
堕「じゃあ僕は行きますから」
ら「…はい」
🚪ガチャ
堕「あ、ちなみに」
ら「?」
堕「逃げようという考えは止めたほうがいいですよ」
ら「!」
堕「痛い目に遭うのはらだおさんですから」
🚪パタン
そう言うと堕夜は去っていった
ら(さっき言ってたの聞こえてたんだ…)
ら「はぁ」
ら「どうしようかな」
ら「とりあえず一旦座るか‥って」
ら「ん?」
ら「なんだこれ」
視線の先には今まで無かったはずの小さい黒いものが落ちていた
ら「これ…ヘアピン!?」
ら「堕夜さんピン落としていったんだ」
ら「まぁあんなにつけてたしな」
ら「でもこれはラッキー」
ら「これがあればカギを開けられる」
ら「けど今鎖を外すのはまずいか」
ら「‥時が来たら外そう」
それから時間が経ち
🚪ガチャ
ヴァン「ただいま らだおくん」
ヴァン「さあ3回目の吸血をしようか」
ら「…もうここから出たいんですけど」
ヴァン「まだダメだよ」
ヴァン「それにだいぶ私の吸血にも慣れて痛みはもうなくなってきただろう」
ヴァン「むしろ気持ちよくなってきたんじゃないか?」
ら「なっ‥//」
ヴァン「ふふ」
ヴァン「本当に君は可愛いよ」 よしよし
ら(ドクン)
ら「え」
ヴァン「どうかしたかい?」
ら「いや…」
な、なぜか嬉しいような変な感じがする
今までこんなことなかったのに…
ヴァン「頬が赤くなっているね」
ら「//」
ヴァン「少しずつ私の血が体に巡り始めているのだろう」
ヴァン「どうやら血が巡り出すと私への気持ち、好感度も上がるらしいからな」
ヴァン「本当に吸血鬼は便利だ」
ら「マジ…か」
そんなのチートじゃないか…
そんなことをしている間に
ぎゅっと腕を捕まれてしまう
ヴァン「それじゃ血貰うね」
ダメだ…今吸われたらまたあの変な感覚が‥
ヴァン 「カプッ」
ら「んん‥んッ//」
-警察署-会議
〔だいたいの警察官が揃っている〕
成瀬が今までのことを説明中
馬「よくやった成瀬!」
ひ「本当にすごいよ」
成瀬「おう!」
馬「ひのらん達から作戦は聞いていたがまさか上手くいくとはな」
ネル「正直無理だと思ったよ」
成瀬「俺もびっくり」
猫「とりあえずこの後のこと決めないと」
ぺいん「だな!一刻も早く助けたい!」
成瀬「あぁ」
成瀬「まず予測するにらだおは血を吸われてから2.3日はもう経ってるはずだ」
ひ「確か吸血期間って5日間だったよね」
ぺいん「マジか!それなら今すぐに助け出さねぇと!」
猫「俺もそう思う!」
馬「だがもう夜だ」
馬「今行くのは我々人間には不利すぎる」
成瀬「確かにそれはそうだな」
猫「うん」
馬「だから今日のうちに装備を完全にし」
馬「明日MOZUアジトに攻め込むぞ!!」
吸血鬼化まで残り2日…
続く…
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