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治せないのかなぁ😭😭
シャークん視点
少し時間が経つと、インターホンが鳴った。
誰なのか確認するのも億劫で、1度そのまま出てみることにした。
sh「どちら様……って」
「時?なんでっ…」
kn「…さっきは、ごめん」
「何か気が狂ってたみたいだ。本当にっ…」
sh「いや、こちらこそだよ…」
「こんな久々に会ったと思ったら急に振り払うようにして…迷惑でしかないでしょ」
kn「迷惑だなんてそんなこと──」
sh「まぁ一旦上がってよ。ここで話すのも悪いし」
発作はしばらくでないとは思う。
その可能性を信じて、時を家に上げる。
kn「…そういえば、今まで会わなかったというか、会えなかったのって…」
sh「あー……なんとなく察しはついてんの?」
kn「まぁ、皆でこんな感じかなーみたいな感じには?紫音はもちろんいなかったけど」
sh「…ふーん、で、どんな感じ?」
kn「…やっぱ、翠も奇病の持ち主なんでしょ?」
「殺人病とかいう、恐ろしい奇病の」
sh「…………」
何も答えられなかった。
目線を逸らして、しばらく何かを考える。
本当のことを言うか、言わないか。
sh「……その通りだよ。凄いね、奇病まで当てるなんて」
「でもそこまでいったなら、もうわかるでしょ?俺には関わらない方がいい。俺からは離れて、お前ら5人で過ごせ」
kn「なんで?危険な病気だから離れるなんて、俺は了承できない」
「彼奴らも同じ返答だと思うけど。それに周りに誰かいた方がいつか精神安定にもなるだろ」
sh「…そうだね、でもちゃんと紫音とか陽木がおちついてから、な。紫音からはそもそもの事情すら聞いてねーだろ」
「だから紫音達を優先しろ、俺はそう簡単には治せない」
kn「………」
「そうだな、わかった」
すぐ納得してくれるのは意外だった。
でも他の奴らを優先しなければいけないのは誰でもわかる事だ。
sh「…じゃ、危ないってわかってるならさっさと帰った方がいいよ」
「俺は、お前らを傷付けたくない。だからこの病気は一生治らないものだ」
kn「俺も翠に殺されるくらいなら自分で自殺するわw」
sh「どういう意味だよw」
kn「っははwじゃ、俺は帰るよ。頑張れよ」
sh「ん」
こうして終えた一時。
何事もなく終えられたことが奇跡のようだ。
これから俺はどうなっていってしまうのか。
知りたくもない。知る由もない。
ただなにかの奇跡を信じて、明日を待つことしか出来ない。
こんな気持ち悪い日常から抜け出したいと、願うだけ。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪