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私はゼロムス。見た目からする陰キャ。パソコン
をいじるのが好きで、人との関わりは親以外あまりな
い。学校の授業は本当につまらない。こんなの教科書
さえ読んどけば簡単に解ける。成績はずっと1位。2
位なんか取ったことがない。この誰にも邪魔されず
に、平穏に過ごすのが最高なんだ。でも、
「ゾディアーク。よろしく。」
このゾディアークとかいうヤツが来てから、私の学校
生活は最悪なものになった。
別に最初はどうとも思ってなかった。コイツも私と同
じで誰とも関わらないし、1人で静かに過ごすタイ
プ。だから少しは気が合うなと思ってた。
問題はコイツが来てから初めてのテストで、学年1位
になったことだ。転校生の頭が良くて、すぐ皆んなか
らチヤホヤされるっていう状況を漫画で見たことがあ
る。まさにその状況。同率1位。そんなのは別にどう
でもいい。こういう状況になって1番最悪なのは、1
位同士が比べられることだ。人は何でも分類したがる
生き物だから。
「顔はゾディアーク。」「性格はゼロムス。」
こんな感じで話題の標的になってしまったのだ。こん
なことになったのはゾディアークのせい。私は平穏に
過ごしたかっただけなのに。
次のテストでもアイツは高得点を取る。私とアイツの
順位はまた一緒。案の定、また今回も話題の中心にな
った。
今日の昼休み。私は返し忘れていた本を図書室に返そ
うと部屋に入ると、その部屋にゾディアークがいた。
アイツは私に気づくと、図書室を出ようとしていた。
でも、私は見てしまった。ゾディアークがさっきまで
読んでいた本。
『完全犯罪は人に興味をもたせる。』
「ちょっと待って。」
私はコイツに声をかけてしまった。気づいたときには
もう遅かった。コイツは「何?」と、私を冷徹な目で
見てくる。
「完全犯罪でもするつもりか?」
咄嗟に出た言葉がそうだった。勿論冗談で言った。
「なんてな」
「ああ。そうだが、それがなんだ?」
コイツの返答を聞いたとき、私はとんでもないヤツに
声をかけたと後悔した。
でも、その反対に気にもなった。
いつ? どうして?どこで? どうやって?
「何で?」
「教える必要があるのか?」
「メリットはあるぞ。」
私はどうしても知りたくなった。将来、前科がついて
就職に困ったとしても。世間の反応が酷いものだとし
ても。こんなに私が興味をもつもの。ゾディアークを
説得し、やっと了承してもらった。
どうやらコイツは小さい頃に親を殺されて、孤児院で
暮らしていたらしい。犯人は未成年で少年法が働き、
判決は無罪。その犯人に復讐するために知識を身につ
けているらしい。犯人の顔は覚えているらしく、警察
にバレないように犯人の指紋がついてある品や、証拠
品も奪っていたらしい。バレない方法で殺す。
そして今コイツは13歳。
「私は黙っとくぞ。教えてくれた礼にな。」
流石に方法までは教えてくれなかった。
11月3日 午前11時59分
日付が変わる直前。私はいつも通りパソコンをいじっ
ていた。そのとき、スマホの通知がなる。終わった、
と送られてきた。時間は58秒。ギリギリだったな。
「14歳の誕生日おめでとう。ゾディアーク。」
次の日、アイツは何事もなかったように登校した。
学校は事件の話でもちきりだ。あの本に書いてあった
通りだったな。
『完全犯罪は人に興味をもたらす。』
これで私の平穏な生活が戻ってくる。
はい解説と言えるか分からない解説。途中から。
◯ゼロムスさん
・平穏な生活を送りたかった。
→ゾディアークさんに協力して、別の話題を作る。
→自分が話題にされないため、平穏な生活。
◯ゾディアークさん
・犯人を殺した時間はゾディアークさんが14歳にな
る前のため、バレても少年法に守られる。
簡潔ですね。最近小説の質が落ちてる気がする😭
本当はこれゾディアークさんの誕生日にあげたかっ
た。でも今思いついちゃったからしょうがないね。
ではさよなら。
コメント
2件
投稿お疲れ様です! めちゃくちゃ良いストーリーです! ゾディアークさんに協力するゼロムスさんもかっこいいですね!