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ニコア「今日で最終日やなぁー!寂しくなるわ。」
今日で大阪滞在期間最終日だ。
長かったようで短かったニコアとの生活は、案外楽しいモノだったから荷造りをしていると少し寂しくなる。
「この地区が治安悪いって言われる原因のおかしな団体達ボコボコにして圧かけといたし僕がこっちくる前よりか少しは治安良くなったんじゃない?」
僕はカウンターで珈琲を飲みながりニコアに言った。
ニコア「ほんまにそうなんよ!助かった!イブキには勝てへんけどお前の圧とオーラも半端ないからなぁ…。」
僕はふふっと笑って珈琲カップを見つめた。
「東京に帰ってきたらボスがどう出迎えるのかちょっと不安になってきた。」
ニコア「あははっ!そうやなぁ、ボスなら扉開けた瞬間飛びついてきそうやけどな!」
「僕もそう思う。」
どうかわそうとしても、なぜかボスのハグは絶対に逃れることができない。あれはどういう原理なんだ?
すると目の前にいたアキトさんが突然話しかけてきた。
アキト「ウランさん今回はほんまにありがとうございました!にしてもよくニコアの相手できますね…」
「え?どういうこと?」
僕はニコアを見た。ニコアはてへっとベロを出して言った。
ニコア「俺暇すぎてアキトを無理やり話し相手にさせてるんよ。向こうはコップ磨きに集中したいらしいんやけど、こっちは暇なんや!!!なんでいつも無視するんや!」
アキト「そんな当たり前やろ!こっちは仕事してるんやで?!いっつもつまらん話ばかりで飽きるわ!」
「…ふふっ…あはは!」
僕は2人のしょうもない口喧嘩に思わず笑ってしまった。
アキニコ「…?」
「ごめん…なんかおもしろくて」
あぁ、こんなに純粋に面白いと思って笑ったのは久しぶりだ。
ニコア「最近ウランもよういろんな表情見せてくれるようになったなぁ!」
「なんだかニコアといると僕の感情も心を許すみたいなんだよね。」
ニコアは笑顔になってそれは嬉しいなぁと言いながら自慢げに僕を見た。
「あ、そろそろ時間だ。」
僕は後ろにある時計を見てスマホを見た。
新幹線の出発まで残り30分ほど。そろそろここを出ないと行けない。
アキト「ウランさんまた遊びに来はってくださいね!お気をつけて!」
「もちろんだよ、ありがとう!」
僕はアキトさんに笑顔で手を振った。
そしてニコアを見た。
ニコア「ウラン今回はほんっっまに助かったわ!次会えるのは1ヶ月ぐらい先になるけど元気でな!気をつけて!」
「うん、ありがとう。」
僕はくしゃりと笑って、カフェを出た。